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ボーッと何かを・・・ 日々の考えの備忘録


by hiroi22

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罪刑法定主義ってなんんだっけ?--西松建設事件

 罪刑法定主義
罪刑法定主義(ざいけいほうていしゅぎ)は、ある行為を犯罪として処罰するためには、立法府が制定する法令(議会制定法を中心とする法体系)において、犯罪とされる行為の内容、及びそれに対して科される刑罰を予め、明確に規定しておかなければならないとする原則のことをいう。公権力が恣意的な刑罰を科すことを防止して、国民の権利と自由を保障することを目的とする。事前に法令で罪となる行為と刑罰が規定されていなければ処罰されない、という原則であり、遡及処罰の禁止などの原則が派生的に導かれる。刑罰に限らず行政罰や、損害賠償等の民事罰にも適用されると一般的に解される。
 この記述はWikipediaから拾ってきたが、他のところを当たってみてもほぼ同じであり、私の従来の知識と大差はないのでこれは正しいものだろう。で、今回の小沢民主党代表の事件を見てみる。この罪刑法定主義に鑑みて、私には検察側を支持することが出来ない。少なくとも「政治資金規正法」というものの私の理解の範囲内では。
 法律では企業による献金は禁止されている。しかし、いわゆる政治団体からのものは容認されている。しかも今回のばあい、問題とされる政治団体は個人からの献金を集め、小沢代表だけでなく他の国会議員(多くは自民党だが)にも献金しているという。政治団体からの献金が規制されているのなら分かる、しかしそうでない場合、それを検挙するのは「事前に法令で罪となる行為と刑罰が規定されていなければ処罰されない」という罪刑法定主義から言っておかしい。また、そのほかの議員は不問で小沢民主党代表を狙い撃ちするような操作は検察は権力の走狗なったのではないかと思わせる。
 実際に事件が公にされて以後、新聞などで目にするこの事件に関する情報は意味のない感情論、噂・妄想の域を出ないものばかりで、何を問題として捜査を進めているのかその本質的なものが出てこない。多くの情報は検察側から流されているものだろう。今回のような状況ではそれをそのまま垂れ流すマスコミの罪も重いが、まるで非本質的な情報で、疑心暗鬼の感情のみをあおり立てる検察側のやり方を見ていると、結局小沢氏側の言う「国策捜査」という批判が正当なように思える。
 政権交代を目前にして野党の党首が逮捕される。まるで北朝鮮かアフリカかどこかの非民主的独裁国家の絵である。これが21世紀の日本で起こっているとすれば恐ろしくもあり、情けない話でもある。もっとも、かつての指揮権発動による疑獄事件からの自民党幹事長の放免に見られるように、指揮体系からは検察と言えども権力の走狗になり得るのだ。
by hiroi22 | 2009-03-05 23:19 | ずっと思う

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