ボーッと何かを・・・ 日々の考えの備忘録


by hiroi22

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「或る女」と「三四郎」

 最近凝っているのがiPhoneで読む「青空文庫」。つまり著作権の切れた小説などを読むことである。「著作権が切れた」小説であるから、その多くは文豪、名の通った明治・大正の作家の作品が多いのはいうまでもない。iPhoneではその青空文庫を読むためのアプリケーション(200円〜400円弱)を購入すれば、7000以上の作品の中から無料で好きな作品をダウンロードして読むことができる。
 読む前は電子書籍などよりも普通の本で読む方がきっと読みやすいと思っていた。しかし、読み始めてみるとこっちの方がずっといい。第一にフォントの種類と大きさに自由度がある。つまり「はっきりした大きな字」が選択出来るのだ。そして、手軽に読むことができる。文庫本であれば鞄などから取り出し、しおりを手繰って読みかけのページまでたどり着かねばならない。一方iPhoneだとこの操作が片手一本、指先で出来る。青空文庫のソフトを立ち上げれば直前に読んでいた作品のページが表示される。ページを繰るのも指先ひとつで済む。ソフトウェアの反応もきびきびしていている。iPhoneなので音楽を聴きながら読むことができる。メールが来れば即座に対応出来る。本を読むのに飽きたらインターネットをすればよい。ゲームが好きならゲームに切り替えてもよい。読み終え別の作品を読みたくなったらダウンロードすればよい。普通ならものの1、2分で別の作品が手に入る。多少混み合った通勤電車の中でも吊り革片手に操作出来る。こういった操作環境は私にはとても快適である。
 最初にダウンロードして読んだ記念すべき作品が有島武郎の「或る女」である。この作品を選んだのは格別の理由はない。名前は知っていたが読んだことがない。有島武郎は作者名の「あ」行のリストの作家。そして「或る女」は作品名の「あ」行の作品。こういう偶然でダウンロードしたに過ぎない。しかし、読み始めて驚いた。とても明治・大正の作家の作品とは思えないほど毒々しい、あるいは生々しいのだ。この作品の「或る女」とは早月葉子という女性である。この女性が25、6歳のわずか1年ほどの、しかしすざましい話である。
 「煩悩」という言葉がある。この話のヒロインは倉地という男への愛を貫くためにこの煩悩をすべて背負った人に見える。嫉妬、虚栄心、不義その他の人間としての裏の部分が葉子を通して語られる。それをあからさまに記述しながらも読者を引きつけて離さない作者の力量は驚嘆すべきだが、私は読みながら恐怖心さえ覚えた。それはおそらく落ちていく葉子を正視出来ない感情から来たものだろうと思う。
 もうひとつ、この作品で驚かされたのは「とってもエロい」ということだ。不勉強ながら、明治・大正の作品にこんな赤裸々な描写があるとは思っても見なかった。下はその一部である。
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このような描写が所々に顔を出す。もちろん、現代のポルノ小説ほどに直截的ではない。しかし、読み方によってはそれ以上の性描写をしていると思う。
 この「或る女」の毒を抜こうとダウンロードしたのが夏目漱石の「三四郎」である。「三四郎」は学生時代を初めとして数回読んだ記憶がある。ところが情けないことに内容に関しては全く記憶がない。今回読んでようやくこんな話だったのかと得心した次第である。
 夏目漱石はやはりうまい。叙述もそうだがこの作品の三四郎と美穪子の感情の機微の描写がうまい。特に「三四郎」の以下の終わり方が好きである。後に残る複雑な余韻が心地よい。
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この作品を鑑賞しながら、今まで何度も「三四郎」を読んで私は何を感じていたのだと疑問に思った。おそらく何も感じていなかったのだろう。この作品はストーリーとしてはおとなしいものだ。従って、推理小説を読むようにストーリーを追うような読み方では後に何も残らないかも知れない。「或る女」で頭をがつんと叩かれたためか少しは文章を読む力がついたようである。
 ついでながら「或る女」の最後も掲げておく。「三四郎」とはまったく違う、何ともいえないやり切れなさが残る最後だった。
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by hiroi22 | 2009-01-16 00:09 | じっと思う

自分のblogで一年を振り返る

 恒例(?)によりこの一年に考えたこと感じたことを自分の書いた文章で振り返る。このblogは決して活発に更新しているわけではないが、それでも一年経つとかなりの量になっている。今年の一月からのエントリーを読み直してみると、「あれ?こんなことも書いたんだ!」と気づくこともある。自分では物を書くという作業を通してその時々の考え方を忘れないようにしているつもりだが、それでも忘れることもあるようだ。時系列に従って振り返らず、目についたトピックを順不同で挙げてみる。
1)教育問題.
これは思い出しては繰り返し取り上げている。主張もおおむね一貫していると思う。主なエントリーは以下の通り:
フィンランドかぁ...(3)(2008.1.8)
教育談義 (2008.3.13)
点数だけ見ることはしない (2008.9.16)
今年の日本シリーズは面白かった (2008.11.11)
 最後のはタイトルは教育問題は無縁に見えるが中身を読めば納得できるはずだ。内容は繰り返さないが、上に挙げたいずれもが「教育における点数至上主義」を批判するものになっている。この考えに則り、昨今の全国共通テストの成績開示問題での一部の知事の行動は自らの見識のなさ--つまりアホということ--あるいは人気取りのパフォーマンスのいずれかであると私は断言する。賢明なる選挙民は彼らの正体を見抜くべきである。

2)福祉国家北欧に憧れる.
日本が昔の日本であり続けることは無理としても、昨今のぎすぎすした雰囲気、格差社会の現状から「われわれは一体何をしているのか」という気持ちが強くなった。その気持ちが北欧諸国の福祉の実態を知って、北欧への憧れと日本への落胆に変わったのであった。どうしてこうも違うのかと・・・
福祉国家にクラクラ (2008.1.17)
北欧に恋して (2008.5.26)
 もう一度その気持ちを書き留めておく。
 日本は世界有数の経済大国という.世界で何番目かどうかそんな数字はこの際どうでもよい.この経済的“発展”は,戦後の焼け野原から懸命にこの国を建て直してきた人々の輝かしい成果だ.そしてその功績は勤勉さと高い教育水準にその主たる要因を求めることができるだろう.では,その経済発展は一体何のためだろう.エコノミックアニマルと蔑まれ,欧米の技術を盗んで改良しただけと非難されようが人々は汗水出して懸命に働いた.一体何のために?それはいうまでもなく幸福のためだ.GNP,GDPであるとか成長率といった数字を競ったわけではない.それは結果として後からついてきたものだ.
 では,その経済発展を遂げた結果,いったい我々はどういう状況にあるのか.一言で言えば,極めて貧しい.医療,社会福祉,教育.どれをとってもすべての国民が経済発展の恩恵を被っている状態とはとても言えない.何もない焼け野原から豊かな社会を目指して突き進み成功を収めたはずなのに,満足に医療が受けられないたくさんの人々がおり,明日の生活も見えない人々,授業料が払えずに学業を断念する若者が絶えないのはどういうことなのか?いったいどうしてこんなことになってしまったのか?われわれの先輩,そしてわれわれは一体どこで間違ったのだろうか?
そして年の瀬の現状はこれを書いたときよりもさらに悲惨なことになっているのである。
3)批判されるべき人々.
昨年の安倍晋三一派に続いて今年も愚かな人々を輩出(?)してしまった。重大なのは何と言っても例の映画「靖国」上映中止騒動である。
日本を恥ずかしい国に貶める輩 (2008.4.1)
卑劣な恫喝と脅迫を蹴散らし自由を守る (2008.4.5)
言論人の見識を示した「クローズアップ現代」 (2008.5.8)
 この騒ぎを引き起こした張本人の稲田朋美議員を私は忘れない。
 今から思えば、この映画「靖国」上映中止騒動の伏線であったのが日教組の教研集会の会場拒否問題だ。
信念なき人々 (2008.2.2)
法律よりも正義よりもヤクザの要求に頭を下げるのか? (2008.2.26)
 これらのエントリーは今読み返してもそのときのやるせない気持ちがよみがえってくる。プリンスホテルの大人達は子ども達に一体どんな顔向けが出来るのだろうか。
 その他いろいろな批判をしてきた。いちいち言及するのも面倒なのでエントリーのタイトルだけを残しておく。
相撲協会は批判に耐えうる組織なのか--again (2008.9.7)
これからもうちょっと考えまひょ--府民の皆様 (2008.9.9)
久々に切れました (2008.10.26)
こういう唐変木とそれを囃す輩が国を滅ぼしたのね--納得 (2008.11.11)


4)Appleネタ.
Appleネタと言っても最近はもっぱらiPhoneである。iPhoneは私の生活を変えたと言っても過言ではない。Star Warsや鉄腕アトムのような派手な未来の生活ではないが、ほんの10年前までは想像もできなかった未来がここにある。情報端末、メール、手帳、地図、辞書、天気予報、文庫本、ゲーム、映像・・・これらの機能が手のひらに乗るこの小さなデバイスに集約されている。d0007533_1651336.jpg 最近はご覧のように財布管理アプリまで使っている。使った額、銀行からおろした額を入力すれば、現在財布の中にある現金がわかり、同時に自分の小遣い帳が出来上がる。これは無料アプリなので使ってみて嫌になったらやめればよいという気楽さがある。どっぷりとiPhone生活に浸っているのがお判りだろう。最後のは天気予報の無料アプリだが、普通の予報に加えて地図上で雲を表示するという機能もある。これだと「晴れのち雨」という予報も実際に雲の様子で納得することができる。天気予報もなかなか楽しい。
 一時期プレイステーションのソフトが増えているときに「とんでもないことになってきた」というTVCMをソニーが流していたが、iPhoneのアプリの増大ぶりはまさに「とんでもないこと」になっている。しかも無料または廉価(100円〜300円)のアプリが多く、すべてが買いっきり、つまり月額使用料なんてものは取られない。iモードなんかの携帯電話のアプリとはこのあたりが全然違う。英語のソフトが多いので少しばかりハードルが高いが、慣れてしまえば何てことはない。
 というわけでこの「進化するiPhone」で毎日クリエティブな生活を送っているわけである?d0007533_16535627.jpgd0007533_1731679.jpg
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by hiroi22 | 2008-12-31 17:34 | ずっと思う

iPhone Life

 iPhoneを手に入れて4ヶ月が過ぎた.手に入れた時の first impression は書いた.

どこかデジャブなiPhone

 ある調査によればiPhoneユーザーはもう一台普通の携帯を所持している人が半数近くという.しかし,私は敢然と(?)それまで使っていたdocomoの携帯とおさらばしてiPhone一筋で通している.上のエントリーでも書いたが,当初は若干不都合な点もあったが,その後ファームウェアのバージョンアップが2度あり,そのときに書いた不満点:1.SOFT BANKの3G電波が弱い.2.システムが不安定.特にSafariがよく落ちる.3.日本語が遅くなる.はほぼ解消された.
 機種変更もしないのに不満点が解消されるとは普通の携帯では信じられないことだがiPhoneというのはそれが出来る.またiPhoneはApp Store(Application Store)からiPhone用に世界中で作られたソフトウェアをダウンロードすることができる.自分にとって有用なものをiPhoneに入れて使うことができるのだ.しかも無料で使えるものがたくさんある.有料のものにしても多くが100円〜300円ほどのものである.バージョンアップとソフトのインストール,この二つでiPhoneは進化する携帯となる.
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 これは私のiPhoneの第1面.私のiPhoneは4面まである.第1面は日頃もっとも使うソフトを配置している.目につくのはインターネット関連とスケジュール関連のもの.数字の”6”があるのはTo Do'sという無料のソフトでタスク管理をするものである.数字はまだ完了していないタスクの数字だ.とにかくその場で気がついてやらなければと思ったことはすぐにこれに入力する.メモ帳よりも早いしタスクが一覧になっているので見やすい.また,なくす心配もまずない.そして未完タスクが数字で示されるので励みになる.完了したものにチェックを入れてその数字を減らすのがうれしくなってしまうのだ.単純なことなんだけれど....期限は決まっていないけどやらなければいけないことや考えておかなければいけないことはTo Do'sへ書き,明確に期限が決まっているタスクはアラーム機能があるカレンダーに記録,という棲み分けをしている.私はMobileMe登録者なのでカレンダーはiCalと連動している.したがって仕事場または家のMacintoshのiCalに書き込めばそれがiPhoneにも反映されるしその逆もできる.これは本当に便利だ.
d0007533_23104121.jpgゾウさんのアイコンの Evernote も同じようにPCとiPhoneでデータ共有が出来る.こちらは通常のテキストの他にWebページや写真なども共有出来るという優れものだ.しかも無料!EvernoteはどちらかというとMacintoshで書いた長めの原稿やインターネットのホームページの保管場所としている.もうすぐ期限のパスポートの更新方法なんかは該当のホームページを取って来てここにおいている.これでいつでもiPhoneから参照出来る.こんな使い方である.
 左の画像はGoogleMapで,GPSつき.最近ストリートビューや経路検索(車,公共交通,徒歩)に対応してもう最強の地図といっていい.これで出張でどこに行こうがどこに泊まろうが全く困らない.道に迷わない.どれほど便利になって気が楽になったか知れない.
 また,何か調べものをしたい時はウィキペディア(Wikiamo)またはGoogle(ともに無料).英語は英和・和英・英英辞典を取り揃えた.辞書はさすがに合わせて3000円以上したが,iPhoneがあっという間に電子辞書になるのだから安いものだと思った.
 というわけでiPhoneは私にとってもう手放せない道具になってしまったのである.
d0007533_22424125.jpg こんなiPhoneでもただ一つ明らかに見劣りするのはカメラだ.左の写真,初めがキャノンの600万画素のIXYデジタル.2枚目がiPhone.同じ時に同じ場所を撮影した.さすがに画質違いは隠せないがこの程度しかないと思えなくもない.ただし機能的にはフラッシュもズームもないので大きく劣る.iPhoneはデジタルカメラではないので,こういったところは割り切っている.私はiPhoneにはあれもこれもは要求しない.
 ではiPhoneに全く不満はないかというとそうではない.一番の不満は月々の通信料だ.インターネット使い放題だが毎月8000円は下らない.せめて5000円ぐらいにならないかなあというのが今の切なる願望.
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by hiroi22 | 2008-11-24 00:41 | Macintosh

フォーク野郎の血が騒ぐぜ

 僕はどうもカラオケというのが苦手である.みんなで歌を歌うのは嫌いではないが,他人が一人陶酔の境地で歌っているのを見ると,自分はそれに加わりたくないという気持ちになってしまう.それにやはり機械の伴奏に合わせて歌うということに抵抗感がある.男はギターを持って弾き語りが似合う.特に秋の夜はそうである.学生時代はそうだったよなぁ・・・とおじさんは一人昔を思うのであった・・・
 TVでも昔のフォークソングなどを耳にすることがあるが,そんな時にやおら昔のギターなんかを取り出して,弾き語りでもやろうとしてもなかなか思い通りにはいかない.チューニングあたりはいい加減でよいとしても,コードが押さえられない.指先にタコができるほどは練習しないといけないが,そんなヒマも情熱もないあかんたれ状態である.そういうちょっとフラストレーションがたまった状態で見つけたのが,その名もズバリ Guitar というiPhoneのアプリケーション(下の写真).450円なり.
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 使い方は画面を見れば一目瞭然.コードを選択して,画面のギターを弾けばその音が出るといういたって分かり易いものだ.画面はディランIIの名曲プカプカのコードが羅列してある.これを曲のコード進行に合わせて選択してボロロンボロロンとかき鳴らせば一丁上がりである.音は弦ごとに出るので,アルペジオもできる.ちょっと訓練すればスリーフィンガーだって出来てしまう(と思う).ピックを持ったスタイルの演奏も大丈夫.コードは一画面10個まで登録出来る.やわな日本のフォークソングなら普通はこれで十分である.
 というわけで,秋の夜長にiPhoneを持ってギターをポロンポロン鳴らしている素敵なオジさんを見つけたら,それは私です.003.gif
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by hiroi22 | 2008-10-02 22:19 | ずっと思う

いいのかな?

 SOFT BANKの孫社長が4〜6月期の決算発表会で、時間の大半を使って「iPhone 3G」を賞賛したという.

「iPhoneで人生観変わった」と孫社長 2990円プランでライトユーザーにも拡販

私もiPhoneユーザーで,今までのクソ携帯(汚い言葉ですいません)から解放されて,iPhoneの快適さを満喫しているだけに,彼の言葉はよく分かる.しかしである.これでいいのかな〜?と思ってしまうのである.だって、彼はSOFT BANKという日本第3の携帯キャリアの社長なのである.SOFT BANKの携帯はiPhoneだけじゃない.いくらユーザーインターフェイスがタコのクソ携帯(また言ってしまった)の製造元でも大事なパートナーじゃないの!?だから一つの会社の携帯をここまでバックアップする発言はちょっとまずいんじゃないかな〜 まあこれが彼の流儀で,その流儀でここまでやってきたんだと言われれば返す言葉もないけどね.それに人の会社だし、別にいいんですけど....

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by hiroi22 | 2008-08-07 00:38 | Macintosh

ユーザーインターフェイス

 明日から1週間ほど海外出張.そのため、今は準備に追われているが,息抜きに駄文を一くさり.
 iPhone 3Gは相変わらずしっかり使っている.そのため毎日充電しなければならない.それまで持っていたケータイが4、5日に一回の充電で済んでいたのとは大違いである.iPhoneが電気を食うデバイスということもあるが,それよりもまず使用頻度が比べ物にならない.iPhoneはついつい使ってしまう.それもそのはずで,かつて「極私的携帯電話論」であげた望ましい条件をiPhoneは,バッテリーの持続時間を除きすべてクリアしているのだから.
 極私的携帯電話論(2006.10.15)
 さて、タイトルのユーザーインターフェイスだが,私がこれまで使ってきた携帯電話とiPhoneの違い,それはハードウェアの違いもあるけれど,ユーザーインターフェイスで決定的な違いがある.
 例えば、電話をかけようとしたとき,私が使っていた携帯電話で電話のアイコンをチョイスしようものなら面倒なことになる.電話番号を入力せよという脅迫画面になるのだ.相手の電話番号なんか覚えているわけがない.で.電話帳を参照ということになるのだが,これが使いにくい.電話帳で相手を捜すのも面倒なのだが、首尾よく相手が見つかっても,電話をかけようという相手であるにもかかわらず,メールアドレスが最初に出てきたりするのだ.その画面を小さな矢印キーで操作するのだからストレスが溜まってしまう.iPhoneの場合は下のような画面になる.
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おわかりだろうか.一目で使いやすさが伝わってくる.この画面を見て,あらかじめ登録している相手先(よく使う項目)や履歴から発信することに迷う人はいないだろう.自慢じゃないが,ワタクシは前の携帯電話は2年以上も使っておりましたが,こんな機能は使ったことはございません.使えるかどうかもわかりませぬ.(使えるんだろうけど)
 つまり、人は電話をかけようと思ったら、まず電話の機能を呼び出すことをするのが自然というものである.それから、電話帳を調べようとか、リダイヤルでよいとか、どうしようかと考えるのだ.したがって、そういう行動がスムーズに行なわれるのが望ましい.電話をかける前に、電話帳からか、履歴から相手を選ぶとかの選択を先にしむけるような,あるいはそういう選択をまずした方が面倒がなくてよいような使用法では,ユーザーにストレスが溜まる.さらにいえば、そういう機能が全然明示的じゃなければ使う気も起こらない.
 これはメールに関しても同じで,前の携帯電話では新規メールを書こうと思ってメールアイコンを選ぶと、またまたややこしいことになる.相手のアドレスは当然ながら覚えていない.それでアドレス帳検索ということになるのだが,それを行なおうとすると,メニューの先頭が「送信」となって、それが選択状態になっている.まったく、アドレス欄が空なのだから「送信」なんぞできるはずがないのだが,毎回この状態で十字キーをシコシコ押して「アドレス帳検索」を選択しなければならない.だから新規メールをかく一番効率的な方法は、新規メールではなく,まずアドレス帳を呼び出すことなのだ.しかし、これも上と同様全く不自然な方法なのだ.新しくメールを書こうとする時に一番自然に選択するのは新規メールコマンドであるべきなのだから.
 iPhoneではもちろんこんな馬鹿な仕様ではない.新規メールを書こうとして,アドレス欄に名前の最初の文字(メールアドレスの最初の文字でもよい)を打つとアドレス帳に登録してある候補の名前がサ〜と出てくるのである.あとは名前を見て目的のアドレスを指で選べばよいのだ.
 下の画面は私のiPhoneのホーム画面である.並んでいるアイコンとその説明を見ればそれが何を表すかは、普通の成人ならばだいたい想像がつくだろう.機能を明示的に示して,心理的に自然な流れのユーザーインターフェイス.それがなければいくら機能満載でも意味がないのである.おおっと,旅行の準備をさぼってblog書きに思わず熱中してしまった!
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by hiroi22 | 2008-07-26 23:50 | ずっと思う

どこかデジャブなiPhone

 予定通り発売日にiPhone 3Gを(並ばないで)手に入れ,週末はあれこれ試しつつiPhoneを楽しんだ.すでにiPod touchは持っていたので,タッチスクリーンでのメールやSafariの操作はおなじみで目新しさはないけれど,改善された日本語入力,GPS機能とそれに連動した検索,携帯電話としての通話機能は目新しくて十分満足のゆくものだった.特に話題の(?)かなキーボードは面白い(下の写真).
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一見,携帯電話のテンキーのようだが実は違うのであるのだよ,これが.このキーボードは携帯電話のように使うことも出来る.例えば,「こ」を打ちたければ,「か」を5回叩いてもよい.しかし,もっと手早くできる.「か」を長押しすると,「か」の周りに時計回りに「き,く,け,こ」と出てくる.「こ」は「か」の真下.そこで指を下にずらせばオッケー.もっと手早くするには「か」を押して真下に指をずらす.慣れたらこの方が早い.もちろん英語のフルキーボードを表示させて,それを使って英語や日本語のローマ字入力も可能だ.このおかげで,携帯電話で“極めて”打ちにくかった英語・日本語・数字混在の文章もストレスなく打つことができる.
 電話をかけるのも楽しい.アドレス帳に登録されていれば,指でちょんちょんとタップするだけで電話がかかる.これだけのことなのだが,携帯電話の矢印キーをシコシコ押すのとはまったく違う気分だ.これを一度経験してしまうと,もう今までの携帯電話なことはやれない.
 とまあ,良いことばかりに見えるがそうでもない.使って分かる弱点もあるのだ.
1.SOFT BANKの3G電波が弱い.
私の仕事場家共に都会であるが,3Gが弱い.特に屋内ではか細く,圏外になることさえある.まあ,家ならWi-Fiと電話機,仕事場では有線のネットと机に電話があるので実害はほぼゼロなのだが,まーSOFT BANKにはもっと頑張って欲しい.
2.システムが不安定.特にSafariがよく落ちる.
iPod TouchでもSafariはよく落ちていたが,iPhoneになるとその頻度が上がっているような気がする.「落ちる」といっても,突然ホーム画面に戻ってしまうのがほとんどなので,「あーあ」といいながらSafariをもう一度起動すればよいだけなのだが,せっかくの「いつでもどこでもインターネット」のうたい文句がそがれる気分だ.
3.日本語が遅くなる.
上に挙げた日本語入力のレスポンスが急に悪くなるときがある.そうかと思えば,全く問題なくサクサク動いてくれることもある.日本語関係のどこかが何かおかしくなるときがあるのだろう.これはバージョンアップで解決してくれると期待.
4.コピー&ペーストの機能がない.
基本的な編集機能が備わっていないのは不便極まりないが,これも早晩解決されるだろう.Appleとしてもいつまでもこの状態を放置している気はないだろうと思う.ただ,タッチスクリーンでコピー&ペーストを実現するユーザーインターフェイスを模索しているのではないかと想像する.iPhoneで実現されるであろう方法が,今後続々と現れるであろうタッチスクリーン搭載機器すべての標準となるのは間違いない.いわば業界標準仕様を作るのだから,妙なユーザーインターフェイスは採用できないはずだ.Appleの技術者たちが持ってくる提案をS. Jobsが不満げに突き返している様が目に浮かぶようだ.

 こういう風に考えているうちにハタと思い当たった.
不安定なシステム,やや弱い日本語,しかし使い勝手は抜群だ.他の追随を許さない
こういう気分は前にも感じたのだ.デジャブ(既視感)である.それは・・・
そう Macintosh・・・・
思えばMacintoshも,はじめの頃は不安定で日本語が弱いものだった.アイディアにハードソフトがついていけない部分があったように思う.iPhoneもまだそんなところだろう.

 もう一つ楽しいのは「着信音」,いわゆる着メロ,が簡単に作れることだ.簡単といっても,iLife(Macintoshを買えばおまけでついてくる)の中のGarageBandというソフトが必要だが.iTunesに入っている曲のほとんどを切り出して「着信音」として登録できる.私は
The Beatlesの「Here Come the Sun」のイントロ
南沙織の「色づく街」のイントロ
を着メロに採用いたしました.オジさんでございます. (^_^;
もちろんかかってくる相手ごとに変えることも可能だ.ただし,これは電話の着信音にしか使えない.メールに使えないのが残念.
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by hiroi22 | 2008-07-14 21:49 | Macintosh

あらら予約ができたiPhone

 一週間ほど前,職場近くにSOFT BANKの小さなショップがあるのを見かけた.iPhoneのことが気になったので立ち寄って販売台数などを聞いてみた.しかし店員とおぼしき人は,あいにく現時点では何も知らされていない,と申し訳なさそうに返事をするのみであった.SOFT BANKも情報はあまり持っていないということはネットなどの情報からわかっていたので
「ああわかりました.しょうがないね」
と引き下がると,その店員が名刺を差し出し
「何か分かればお知らせしますから,後日電話を入れて下さい」
といってくれた.それで,その数日後に電話を入れると
「何台入るかはわからないが.発売日当日(7月11日)は“世界同時発売”ということで正午に発売するそうです.」
と信じてよいのかわからない意味不明のことを教えてくれた.なぜなら日本が7月11日正午であってもサンフランシスコはまだ7月10日,発売日前日なのだから.つまりAppleのあるアメリカ西海岸ではまだiPhone 3Gは売れないのだ.したがって”世界同時発売”はあり得ない.(でも,正午発売は正しかった)さらに当日は並んで買わないと手に入らないようなことを言っていた.
 これでiPhoneを7月11日に手に入れることはほぼ諦めた.小さなショップである.入荷する台数もわずかだろう.たとえ30分並んでも手に入れることは難しいにちがいない.おまけにショップのある商店街は職場の知り合い,関係者の往来が多い.恥ずかしくてそんな場所に長い間並んでいられない.さらにいえば,大阪人の私は行列に並ぶのが嫌い!当日は頃合いを見つけて立ち寄って,せめて予約だけでもしておこうと思っていた.
 そんな心持ちで今日漫然とネットを見ていたら,こんなニュースが目についた.
O2のiPhone 3Gオンライン予約システム、アクセス殺到で閉鎖
 英国でiPhoneを取り扱う通信事業者O2は、Appleの新型iPhoneの発売予定日である現地時間7月11日に注文の殺到が予想されることから、予約注文を受け付けることにより、注文の殺到を回避しようとした。O2は7日朝に既存のiPhoneユーザーにテキストメッセージを送り、 iPhone 3Gへのアップグレードが可能であることを知らせた。しかし、それが原因で7日にO2のウェブサイトにアクセスが殺到し、O2は開始わずか数分後にアップグレードプロセスの中止を余儀なくされた、とThe Registerは報じている。O2はさらに、新規顧客向けの予約注文システムも閉鎖せざるを得なかった。

イギリスではすでにiPhoneが販売されている.今回のiPhone 3Gはいわば新機種である.したがって日本ほどのiPhoneに対する枯渇感はないと思うのだが,この人気.やはり性能と予想外の低価格がインパクトを与えたのだろうか.このニュースで件のSOFT BANKのショップのことが気になって,また電話を入れてみた.応対したのは今までと違う店員だ.何でもこれまで対応してくれていた人が今日は休みという.さっそく
「今まで,電話でiPhoneのことをうかがっていたものなんですけど・・・・」
「ああ,そうですか.実は今日あたりから予約を受け付けようかなと思っていたところなんですよ.」
「!!!えっと,事前予約できるのですか?」
「ハイ.数はわかりませんけど確実に入荷はしますので.予約をご希望なら,お時間のある時にご来店ください.」
「い,い,行きます.今から行きます!」
というわけで,めでたくiPhoneの予約を済ませてきたのである.応対した店員さんの口ぶりでは,どうも私がこのショップの予約第1号のようである.したがって当日iPhoneを手にするのは100%確実である.ドコモからの電話番号の移動の準備も整えた.あとは予約券を持って,長蛇の行列の皆さんにご苦労さんの挨拶をしつつ,悠々とiPhoneを手に入れるだけである.ふひゃっひゃ〜 003.gif

 思い起こせば,今日は朝からついていたような気がする.駅に行く途中,信号はいつになくスムースだったし,駅に着けば電車はすぐに来たし,乗換駅でも待っていたかのように急行が来たし.こんな日もあるんだわ.
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by hiroi22 | 2008-07-08 22:17 | Macintosh

これではドコモとauは戦々恐々だろう

 iPhoneの発売まで一週間を切った.カウントダウンが始まっている.携帯電話における”黒船来襲”で日本のメーカーは心静かにはいられないと想像する.そんな時にこんな調査結果を見せられては更に不安が募るだろう.
iPhone 3G購入検討者の6割が「今のキャリアを解約」、カカクコム調査
 カカクコムは7月3日、iPhone 3Gに関するアンケート結果を発表した。調査は6月19日から同25日まで、価格.comにて行われたもので、回答者数は7963人(男女比率は男性89.8%、女性10.2%)。

 購入したいかどうかの問いに対して、「必ず購入したい」「既に予約した」と強い購入意思を示す答えを含めると18.1%が購入したいと回答しており、「検討中」(32.8%)も含めると、約半数が何らかのかたちで購入を検討しているという結果となった。
 調査のサンプル層がどれだけ実体に近いものかということに関しての不確定要素はあるものの,約8千人の2割近くが購入意思を明らかにし,検討中が3割というのはすごい数字だ.さらに
 「検討している」「購入したい」「必ず購入したい」と答えた回答者へ購入方法を尋ねると、機種変更と新規(追加)契約は7:3の割合となった。既存のソフトバンク契約者は約8割が機種変更を希望しているが、他キャリア契約者でもその割合が約6割になるという。「ソフトバンク以外のユーザーの約6割が、キャリアを変更してまでiPhoneを購入したいと考えていることが驚き」(同社)。
 iPhoneを購入する人の大半が機種変更ということだが,これはまあその価格から見て当然の結果だろう.安い買い物ではない.iPhoneを使いつつ他の携帯電話も使うというユーザーが少ないのは当然だ.そうなると顧客を奪われるドコモとauは気が気ではあるまい.
 もちろん,これは単なる事前調査と無視することも可能である.しかし,たとえ無視したとしてもあと1週間足らずで確実に「黒船」は現れるのである.

さあて,日本の携帯電話の歴史における「幕末」を拱手傍観して楽しむことにしよう.

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by hiroi22 | 2008-07-05 18:06 | Macintosh

買うぞ買いますiPhone 3G

 「またiPhoneのこと書いているよ」とあきれられそうだけど,しつこく書きます.書かずにおられんわい.
 ソフトバンクからようやくiPhoneの料金体系が発表になった.
ソフトバンクがiPhone向けプラン発表、8GBモデルが実質約23000円に
iPhone 3Gを利用する場合は基本料金プランに加え「パケット定額フル」「S!ベーシックパック(i)」への加入が必要となる。ホワイトプラン(i)に加入した場合、980円+5985円+315円で、合計月額料金は計7280円。

iPhone 3Gはソフトバンク携帯電話取り扱い店で販売。直営店で新規・新スーパーボーナス(24回分割払い)で購入する場合、分割金は月々2,880円×24カ月、特別割引は月々1,920円×24カ月となり、実質負担額は月々960円×24カ月=23,040円となる。16GBモデルは月々3,360円×24 カ月、特別割引が月々1,920円×24カ月で実質負担額は月々1,440円×24カ月=34,560円となる。

iPhone 3Gの発売に際し購入した顧客に90日間の無償電話サポート(期間中1解決)を提供する予定。
 携帯電話の料金体系はややこしくてよく分からんかったけど,これはスッキリしてる.ともかく7千円ちょっとでよいのね.世間の皆様の携帯電話の平均的月額使用料というのは詳しくは知らないのだけれど,一万円以上払っているという人はゴロゴロいるんじゃないのかなあ?それに比べると安いと思う.願わくば,もう数百円安くして6千円台だったらインパクトはさらに上がったはず.私の家じゃほとんど携帯電話を使っていない人が自分を含め約2名いるので,自分はiPhone,もう一名は980円のホワイトプランにしてしまえばトータルとしてそんなに高くないぞ!といいうことで,これは買います.16GBのホワイトモデルを(きっぱり).

 しかし,発売日の7月11日に手に入れるのはほとんど無理だろうね.まあ,docomoから乗り換える手続きも必要だし,先に手に入れた人達の報告を読みながらじっくり準備をすることにしよう.とりあえず表面ガラスの保護シートは必要だ.
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by hiroi22 | 2008-06-23 22:55 | Macintosh

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