ボーッと何かを・・・ 日々の考えの備忘録


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この高い見識と反骨精神に乾杯--犬山市教育委員会

 夕刻,何気なくTVを見ていたら「バンキシャ!」というニュースショーに目がとまった.ある町の小学校の先生の日々の生活が映し出され,それを東京都の先生方が見ながら「うらやましい」とか「素晴らしい」とか褒めそやしているシーンだった.番組で紹介されていた「ある町」というのは犬山市である.番組の途中,その犬山市の教育委員会の委員長(だったと思うけど)が犬山市の教育について語るのを聞き,また同時に犬山市の小学校の先生たちの活動を見て,「なるほど!そうだよなあ〜」と思わず膝をたたいて深く同意してしまった.
 犬山市の彼らの教育は徹底した現場主義である.学校教育の基本は授業であり,子供たちと向き合うことである,という当たり前のことを最優先としていることにある.したがって,これらとは関係のない雑用からは教師の負担を排除し,子供たちに関わる時間や授業の改善に時間を割く.そのために先生たちの相互の協力関係を重視する.そこには,教師同士お互い分断させる教育への「競争原理」の導入はない.
 私が膝をたたいて同意したというのは,このblogでも似たようなことを書いたことがあるからだ.(たとえば書類作りで日が暮れる etc.)むろん,現場をあずかり,日々格闘している彼らの方がずっとしっかりした考え方であることは言うまでもない.

 この番組を見たあと,「どれどれ」と犬山市教育委員会のホームページを見にいって唸ってしまった.例えばこういう文章があった.
ウ「学び」を「生きる力」へ
 自らの生に喜びを感じられない者に他者を大切にする心を育てることは難しい。いま子どもたちは日々生きることに十分な喜びを感じているだろうか。子どもたちの様々な生活場面がそれぞれより充実したものになるよう努力するとともに、子どもたちが「学び」を通じて生の喜びを感じられるようにし、自らの生を切り開く力と展望を獲得できるようにすることは、我々おとなが総掛かりで取り組むべき課題である。
 こういう文章は,「いじめる生徒は出席停止にすればよい」ということを考えている人間には絶対に書けない文章である.さらに,
ア ティームティーチングの導入
 ティームティーチング方式(TT)の授業は、非常勤講師を補助指導員として加え、学級担任或いは教科担任と共に指導する協力指導である。各学校は、教科の特性、児童生徒の実態、学校の実情を十分踏まえた「ティームティーチング年間計画」を作成し、学校経営に位置づけて、教職員の共通理解を図ると共に、少人数指導授業と同様に家庭や地域への啓発に努める。
  1 TTの目的に応じた集団編成(課題別・方法別等)をする。
  2 時間割を工夫して、事前の打合せや準備ができるようにする。
  3 研究課題を設定して、研究的にTTを進め、評価をしていく。
「教育現場に競争原理を持ち込む」という方針とは真っ向から対立しているシステムである.そしてどちらがよい方向か,理想とすべき方向か,私は明らかだと思う.
 「犬山の教育の重要施策2007,学びの学校づくり -犬山の子は犬山で育てる-」という文章でこう謳っている.
犬山市教育委員会は、全国学力・学習状況調査への不参加決定を機に 、 犬山の教育のさらなる深化・発展をめざし 、 ここに示した考えにもとづき学びの学校づくりを推進する。
○犬山では 「 犬山の子は犬山で育てる」という考えのもと、子どもの人格形 成と学力保障をめざし、さまざまな教育改革に取り組んできた。
○犬山市教育委員会は 、 犬山の教育現場の実践をふまえ 、 国が進めようとしている国主導の教育改革に対してさまざまな問題点を指摘してきた 。 とりわけ 、 全国学力・学習状況調査については 、 犬山の教育理念に合わないとの判断に立ち、同調査に「参加しない」ことを決定した。
○この決定を機に 、 犬山の教育のさらなる発展をめざし 「犬山の教育の重要施策2 0 0 7学びの学校づくり 」 を策定した 。 ここに 、 教育の不易をふまえた犬山の教育理念について再確認し 、 この考えにもとづいて学びの学校づくりを推進する 。 学校・教職員に対しては 、 学校の自立を進めることによって教師の自己改革を促し 、 子ども主体の授業づくりをめざすとともに 、 すべての子どもの学びを保障する 。 保護者や地域に対しては 、 学校現場での授業における子どもの具体的な姿を通して 、 犬山の教育についてより深い理解が得られるよう努力を続ける。
 お上の唱える教育に敢然と反旗を翻している.しかも高い見識を持ってだ.いいねぇ〜 この反骨精神,高い理想
犬山市教育委員会に乾杯!
 それにつけて思い出すこと あまたありなん
絵に書いたような愚かさ
「教育の荒廃」の必然性
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by hiroi22 | 2008-03-30 21:13 | じっと思う

甲子園ボウル

 今回は日曜日に行なわれた甲子園ボウルの感想である.でも,アメリカンフットボールに興味のある人向け.

 関学対日大の甲子園ボウルを見た.深夜枠で中継録画であったが眠気が吹っ飛んだ.まるでアニメを見ているような凄い試合だった.41−38の3点差で関学の勝利.しかし,試合を決めた最後の逆転タッチダウンは終了3秒前に決まっり,それも関学の第4ダウンの攻撃.現実にこんな試合になったことは,見ていなければウソだと思うだろう.

 始まる前から,「赤と青の対戦」ともてはやされた試合だった.赤=日大,青=関学.これまで嫌というほど甲子園ボウルの対戦があったが,ここ最近は日大が入れ替え戦の危機に陥るほどの不振で甲子園ボウルどころではなかった.今シーズンはその日大が名門を立て直して久々の対戦が実現したのだ.
 試合前はこの試合はそんなに期待はしていなかった.日大=故篠武監督のスパルタ練習というイメージでいけ好かないチームだったし,何より久々に甲子園ボウル登場ということで,実力的には関学が一枚上だと思っていたからだ.関学というのはアメリカンフットボールの作戦に長けた試合運びのうまいチームだ.甲子園ボウルで試合運びで実力以上の結果を出すことはあっても,自分より実力が下のチームに取りこぼしをするような試合にはならないだろうと思っていた.しかし,試合を見て驚いた.日大の守備ラインが凄い.大きくて速い.前半は予想に反して点が入らない.10−10で折り返した.

 両チームのフォーメーションはショットガンである.QBがセンターの5,6ヤード後方に位置することは両チームとも同じだが,RBの位置が少し違う.日大はRBがQBのさらに後方にセットする.関学はRBはQBの少しだけ後方にセットして,ほぼ並んでいると言ってもいい位置である.私は最近あまりアメリカンフットボール,特に学生のそれは見る機会がない.そのせいか,両チームのフォーメーションには少し驚いた.篠竹監督直伝のショットガンVともかけ離れている.
 ClassicalなIフォーメーションやTフォーメーションではFBのダイブプレーという武器がある.これが基本となって様々なランニングプレーが展開される.QBがスクリメージラインのはるか後方に位置するショットガンではこの武器が使えない.したがって守備側にランニングプレーをアジャストされやすいという欠点があった.過去ショットガンを使うチームは,ランニングプレーにおいてこの欠点をどう克服するかに腐心していたように思う.例えば,RBをQBとセンターの中間に置いて,センターからのダイレクトスナップでダイブプレーを行なうということもあった.ところがこの両チーム,特に日大のショットガンはこのクイックヒットによるランプレーはもう完全に放棄したフォーメーションだ.この点に関しては開き直っているといってもよいかもしれない.
 実際に展開されるランニングプレーでは,QBはRBに直接ハンドオフして走らせるという単純なものだったが,常にプレーアクションパスを警戒しなければならないということ,QBのフェイクの巧みさ,RBのスピードとオフェンスラインの能力で進んでいるように見えた.他方,このフォーメーションでオプションプレーは難しい.まあ,その裏のパスプレーがあるのだろうけれど,オプションプレーはあまり有効には見えなかった.個人的には,カレッジフットボールらしいオプションプレーや,ラン&シュートが好きなのだが,ともあれショットガンはショットガンで進化していることが見て取れた.

 試合の後半は点の取り合いになった.これは両チームのオフェンスが相手のデフェンスを分析して,後半にその弱点を突いたこともあろうが,デフェンスの疲労ということも大きかったと思う.QBが後方からパスを投げるショットガンでは,デフェンス,特にラインはQBに対してプレッシャーをかけることを毎回要求される.そのために通常のオフェンスのフォーメーションよりもさらに長い距離を突進する.これはかなりスタミナを使う守備になる.しかも,この試合はリーグ戦よりも長い1Q15分である.ただし,そういうことを考慮に入れても,日大のオフェンス人は最高のパフォーマンスを見せた.関学に10点差を付けられた直後のキックオフリターンでTDをあげたRB金(こん)のスピードには目を見張った.自陣奥深くからストリークに走るWR秋山への大胆な逆転TDパスは関学デフェンスの度肝を抜いたことだろう.また,最後のTDとなったリバースのトリックプレーは,これに引っかかった関学の守備としてはややお粗末の感を免れないが,スペシャルプレーとしてまんまと決まった.
 しかし,相手がこれだけのプレーをしても最後に勝ってしまうのが関学のいやらしく,かつフットボールをよく知っている戦い方といえるかもしれない.それを演出したQB三原の冷静なプレーぶりは驚嘆するしかない.こういう選手を信頼しての関学逆転のシナリオが書かれたのだろう.その信頼に応えるのもさすがである.

 とにかくよい試合を見せてくれた両チームの健闘を讃えたい.しかしTV局はいけない.深夜枠は諦めるとしても,得点シーンを中心に編集するというのはやめて欲しい.フットボールは作戦の競技である.得点できないシリーズにも意味がある.全プレーノーカットで放送して欲しい.なにしろ「毎日」甲子園ボウルなのであるから.もし,そういう放送が無理ならば,関西協会は放送権をNHKに戻すべきだ.
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by hiroi22 | 2007-12-19 01:03 | じっと思う

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