ボーッと何かを・・・ 日々の考えの備忘録


by hiroi22

プロフィールを見る
画像一覧

S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

タグ:野球 ( 24 ) タグの人気記事

今年の日本シリーズは面白かった

Excite エキサイト : スポーツニュース:ナベQが舞った!西武、4年ぶり日本一!!

 今年の日本シリーズは結構真剣に観戦していた.接戦が多く第7戦まで戦ったということで,盛り上がっていたと思う.このシリーズ,特に第7戦の西武の戦い方が見事だった.劣勢と見るや先発投手陣を惜しげもなくつぎ込み,打順が回ってくると好投していてもあっさりと代打を送り,早めに勝負をかけた采配.相手の攻撃を押さえ,自分の攻撃は積極的にしかける.それが見事にあたり逆転勝利につながった.短期決戦とはこういう風に戦うのだというお手本かも知れない.

 マラソンを百メートル走のように走る選手はいない.それと同じく短期決戦とペナントレースとの戦い方は当然違ってくる.自明の理である.野球に限らない.すぐ結果を出さなければいけないものと,長い目で考えなければいけないものがある.日本シリーズからこんなことをぼんやり考えていて.思い当たったのは最近の学力テストの点数公表問題に見る教育の話である.教育,特に初等・中等教育は長い目で見る典型例である.ところが産業界だかなんだかの要請のせいか,最近は教育においても「目先の結果」を求めているように感じる.
 いわゆるペーパーテストで人を評価した経験があればよく分かるのだが,所詮ペーパーテストはペーパーテストである.能力を測る物差しとしては限界があり過ぎる.この点数に神経を尖らせる人間,特に子供たちの点数にこだわるものは愚か者だ.教育というのは知的に自立した個人を作るのが目的である.そのためにテストというのはそのときの達成度を測るものだ.まさにテストである.したがって,出来ないところがあれば,それは逆に幸いである.なぜなら,不十分なところが見つかったからである.それを自覚してあとの学習で補えばよいのだ.長い目で見ればよいというのはこういうことだ.
 また,実際に誰しも経験することだろうが,試験において自分が特に勉強したものが出ればよい点がとれる,逆にある程度勉強していても漏れている箇所の設問があれば意に反して点数は出ない.限られた設問で試験をするのだから,こういうことは頻繁に起こる.試験問題にしても,本質的でない不適切な設問はいくらでもある.そういう問題にさえも答えられるように務めるのは馬鹿馬鹿しい.要するに,細かな点数にこだわっても意味がない.本人が自分の達成度を認識すればよい.
 いずれにしても,限られた時間内に限れらた問題を解くことを血眼になって競い,その競争において優秀であることが学校教育の到達点・目標点とすることは見直すべきだ.ついでに言えば,「共通学力テストの結果を公表すべきだ」何ぞと声高に叫ぶアホ知事がいるのだから,こんなテストは止めてしまえばよい.(民間の)競争原理を導入すれば全てが良くなるという小泉・竹中のホラ話にだまされて格差社会を作ってしまい,医療崩壊が起こっている.この上教育までもさらに悪くするというのだろうか.

 とまあ,西武の優勝からこんなことまで考えてしまった・・・
[PR]
by hiroi22 | 2008-11-11 01:23 | ずっと思う

星野批判と言うけれど

 北京オリンピックで「星野ジャパン」が4位に終わり,当初豪語していた金メダルどころか銅メダルも取れずに終わった.このことで星野監督の選手起用,采配などに批判が集まっている.オリンピック史上初のオールプロという布陣で臨んだにもかかわらず,3A主体のアメリカ,プロ野球としては日本よりは後発の韓国に連敗したのだから批判は無理からぬところではある.相手も懸命にプレーしてでた結果であることを考慮してもである.
 しかし、ちょっと待って欲しい.彼に対する批判,短期決戦向きでない采配,情に任せた選手起用 etc.,その多くは初めからわかっていたことである.例えば、彼はチーム結成時に故障を抱えた選手が多いことに関して
「(ケガがあっても呼ばれれば)ついて来てくれるなんて、うれしいじゃないか
と言っていた.あるいは、調子の悪い選手に「やれるか?」と聞いて,当の選手が「やれます!」と言うのを聞いて採用していたという.そして
「選手を信じる」
と何度も繰り返していた.これらの言動に見られる星野監督の選手選考,選手起用によって,日本チームは故障だらけの選手の集まりとなり,さらに,選手の調子には目をつぶり「選手を信じる」という硬直した用兵によって手痛い敗戦を招くことになってしまった.
 しかしである、オリンピック前にこれらの言動を批判した言葉を私は聞いたことがない.今語られている多くの批判は負けたから出ているに過ぎない.仮に金メダルで終わったとすれば,
「選手がケガを克服して,星野監督の男気に応えた」
とでも褒めそやすのだろう.
 勝てば悪いことには目をつぶり,負ければそれをあげつらう.私はそういう態度は嫌いである.星野監督の持つ「浪花節的な」体質,古い精神論,体育会系の考え方になびくのなら,結果のみを見た皮相的な批判はするべきではあるまい.批判をするのならば,その前に彼の言動に無批判だった自らを省みてからでなければならないはずだ.そうでなければ同じことの繰り返しである.進歩などというものはありはしない.
[PR]
by hiroi22 | 2008-08-26 21:58 | ずっと思う

無題

 人間というものは新しい環境に対しての順応性がある.裏を返せば、古いことは忘れやすい.例えば、近所に新しい建物が出来たとする.その当座は違和感がある場合でも、すぐになじんでしまう.その建物が何年も前からそこにあるような錯覚にすぐに陥り,もはやその前には何があったのかさえ忘れてしまう・・・
 何の話かといえば、プロ野球中継の話である.関東圏ではプロ野球中継を見ることが極端に少なくなってしまった.ほんの少し前までは毎日のようにTVでは野球中継があり、さらにもう少し前までは,野球中継を延長せずに時間が来れば打ち切るということに視聴者から強い非難があった.こんなことを思い起こせば、今の状態はまさに隔世の感がある.シャツ一枚でお膳の前に座り,扇風機の風を浴びて冷えたビールをグイグイ飲んで野球中継に熱中する,というかつての「おじさんの正しい夏の夜の過ごし方」はすっかり消え失せてしまった.しかし、冒頭に指摘したように、もうみんな慣れっこになってしまったようである.ひょっとしたら大リーグ中継の時間の方が日本のプロ野球中継の時間よりも多いかも知れないのだが,世間の多くの人々はそんなことは気にも留めていないのだろう.
 このことは世間の人々にとっては気にも留めないことかも知れないが,プロ野球の関係者には重大問題のはずだ.ところが、おかしなことにプロ野球機構でこの問題にたいして取り組んでいるという話を聞かない.TV中継は各球団の問題であり,プロ野球機構全体として取り上げることではないとの認識なんだろうか.しかし、プロ野球は結局は「大衆娯楽」である.代わりはいくらでもある.TVというメディアに露出が少なくなれば人気が落ちるのは必定だ.プロ野球関係者は何もしなくても今の状態がいつまでも続くとでも考えているのだろうか.
 私がこんなことに思いをめぐらせたきっかけは、今回の「星野ジャパン」のメンバーを見てからである.オールプロの日本代表である.しかし、選ばれた選手には失礼だがあまりなじみのない名前が散見された.これには戸惑ってしまった.本来ならば各チームのそうそうたる選手の名前が並んでいるはずで、メンバー表を見ただけでワクワクするはずなのだ.ところがよく考えてみると私の戸惑いも,現状からは当然の結果ということと納得した.なぜなら私には「各チームのそうそうたる選手」というのが思い浮かばなかったからだ.ヤクルトや横浜のエースは誰か?日本ハムの4番は日本人か?ロッテでもっとも能力のある野手は?今のセ・パの首位打者は誰か?これらの疑問に全く答えられない自分を発見してしまったのだ.したがってどんなメンバー表であってもなじみのない名前が並ぶだけなのである.多少ともプロ野球に関心のある私がこの状態である.
 こんな現状に危機感を持った対応がプロ野球機構に見られないのは,関係者の能力とこれまでのあり方の二つが原因なのだと思う.「これまでのあり方」とは読売に代表されるように,プロ野球球団とは個々の球団が各々独立に行動する、全体の利害は共有しない,というあり方である.ジャイアンツのプロ野球中継で潤うのは読売だけであり、中継が減って困るのも読売の話ということになる.これが大リーグのようにTV中継で得たお金はリーグの各球団に配分するということになっていれば,もう少し危機感も出るだろうけど.
[PR]
by hiroi22 | 2008-08-24 22:09 | じっと思う

野球とサッカーの代表監督

 暑い.しかし夏らしくて私は好きだ.ただし、今年はお盆休みもなく忙しいのが困る.暑さよりもそちらの方がキツい.というわけでblogの更新もままならない.

 オリンピックもたけなわなので,スポーツについて考えることも多くなっているので,例によって書き留める.
 野球とサッカーの代表監督の話である.野球とサッカーは団体競技ではあるが,両者はその性格はだいぶ異なる.野球の方は,打者と投手が居ずまいを正して「いざ、勝負」と始まり,得点も走者が決められた走路を進むことによって加点される.サッカーはせわしなくボールが動き,点が入るシーンも様々だ.代表監督にしても,選手をピックアップする哲学は両者で全く異なると思う.ちょっとそれを書いてみる.
 代表選考については,野球の方が簡単ではないかと思う.選考基準がはっきりしていると言うべきかも知れない.選考基準は,投手にせよ野手にせよ成績が第一である.監督の個人的な哲学で最終的なメンバーについての任意性は残っているが,シーズン中の数字が悪い選手は候補にも挙がらないだろう.最終選考またはその直前の候補選手たちは誰が監督になって選んでも大差はないと思われる.
 これがサッカーとなると、一筋縄ではいかないと思う.まず、個人として数字に表れる成績が少ない.ゴール数だアシスト数だといっても,それはチームの中の話である.チーム構成が変わった時にでも同じ数字が残せるという保証はない.ゴールキーパーなどの守備陣に対しては,そのように目に見える数字すらない.代表選考においては,選手個々の能力を見極める力と監督自身が持つチームに対する考え方が代表選考の拠り所になっているのだろう.
 実際の試合での采配となると,今度は野球の監督の方が悩みどころが多くなる.打順,投手の起用から始まって,試合中の様々なシチュエーションに応じて判断すべきことが多くなる.他方、サッカーの試合においては野球ほど監督の采配が前面に出ることはないと思われる.90分間で交代が許されるのはたった3人だし,どんな指示を出しても選手が動かなければ無意味だからである.逆に言えば、選手を選んだ段階である程度戦略・ゲームプランは見えているはずである.無論、監督の采配で勝敗が動くこともあろうが、それは野球に比べるとはるかに少ないだろう.つまり、代表チームにあっては,野球では試合に臨んでの作戦によって,サッカーでは選手選考がチームの力を決めると思うのである.

 オリンピックでは早々に日本の男子サッカーは姿を消した.これは個人的には,ちょっと相手が強すぎた,不運な組に入ってしまったと考える.他方、野球は戦前の意気込みとは裏腹に,今日は韓国に負けて2勝2敗という成績になっている.この成績が日本の実力として不本意なものとすれば,上に述べたことから試合の臨んでの采配ということが問題になるのだが,どうも今回は選手選考そのものに疑問がつくとずっと思っている.星野監督の「お友達コーチ陣」も何だか頼りないのだけれど....まあ、負けたから批判しているようで心持ちが良くないので,今回はこれ以上はコメントしないことにする.
[PR]
by hiroi22 | 2008-08-17 00:51 | ずっと思う

レトリックの虚しさ

 オリックスの清原選手が「引退も視野に入れて」1軍復帰するという.

<オリックス>清原、引退も視野に 3日に2年ぶり1軍復帰

ここ2年間,野球選手として何も働いていないにもかかわらず1億5千万もの年俸をもらっている選手である.自分が支払っているわけではないからとやかくは言わないが,まあ日本球界というのは甘い世界である.いやいや,甘いのは球団だけではない.

2シーズンぶり1軍の打席 清原復帰、三振にも拍手
 プロ野球オリックスの清原和博内野手(40)が3日、昨年受けた2度の左ひざ手術を乗り越え、京セラドーム大阪で行われたソフトバンク15回戦の7回、代打で出場した。1軍戦出場は06年9月8日以来。同内野手の名前がコールされると、球場全体から大きな歓声が起こった。今でもプレーの際には、ひざの周辺に約1キロの器具を装着しなければならない。三振に打ち取られたが、スタンドからは大きな拍手を送られた。
代打で出てきて三振した1億5千万もの高給取りの選手に拍手をするファンも甘い.オリックスに限らず,若手からベテランまで揃っているチームということを考えれば彼のような存在にはもっと厳しい目が向けられるべきだ.

 最初に挙げた記事の中で、清原選手が面白いことを言っている.彼の考え方が見て取れる.
 「自分から話させてほしい」と切り出した清原内野手は、「以前のようなバッティング、プレーができるのか。無様な姿をさらけ出すかもしれない」と不安な胸の内を吐露。「このままの状態では、来年はグラウンドに立てないと思う」と悲壮感をあらわにした。
(中略)
――(背水で臨む)決意を家族に伝えたか。

 ◆やっぱり両親に伝えるのがつらかった。1軍復帰が決まり、先祖の墓参りに行った時に母親をおんぶしながら伝えた。(母親は)泣いていました。

 ――高校野球も始まった。壮絶な戦いが始まるのか。

 ◆それ以上の僕も経験したことがないような、23年間の最後の一番の壮絶な戦いが始まると思っている。
自ら切り出した話の内容は,私に言わせれば,自分で自分をドラマ化している,と思う.はっきり言って、私はこういうのはあまり好きではない.
 ドライな言い方をすれば,一人の選手が衰えて引退間近なだけである.無論,彼の個人的なファンの人達にはそれ以上の感慨があるだろう.しかし、野球ファンは彼の個人的ファンだけではない.したがって、上述のようなことをとうとうと述べるのはある種の思い上がりを私は感じる.

 野球というのは,ボールを投げてそれをバットで打って、走って得点を競うというものだ.速い球を投げる,ボールを強く上手く叩く.ただそれだけである.それをお金を払ったファンがどう感じるかはファン一人一人の問題である.それに対して選手の側が「23年間の最後の一番の壮絶な戦いが始まると思っている。」と言い放っても鼻白むだけである.選手のプレーをどう感じるかは見ている側の領分で,プレーする側が規定する話ではない.これは今開催されている高校野球でも同じで,高校生には「感動を与えるプレーをします」などと宣言して欲しくないのである.(一体いつからあんな言葉をいけしゃあしゃあと言うようになったんだろうか?)誰かが知恵をつけたのかも知れないが,変なレトリックは虚しい.
[PR]
by hiroi22 | 2008-08-04 00:24 | ずっと思う

野茂の”引退”

 野茂英雄がついにユニフォームを脱ぐことになった.これまで,このblogで僕は野茂について賛美を惜しまなかった.しかし,一方で野茂の力の衰えから「引退」という言葉を意識していたのも確かだ.それを表す言葉をいくつか拾ってみよう.
 どんな職業にも引退は避けられないが,スポーツ選手,特に野茂のような華やかな経歴を持った選手はその身の処し方が注目される.CMのように,もう一度這い上がるのか,それともこのまま引退となるのかはわからない.しかし,私は「もう一度勇姿を見せてくれ」とも「このまま潔く身を引いてくれ」とも言わない.言おうとも思わない.どういう道を選んでも「野茂」は「野茂」であるからだ.
 これまで,彼は自分の信じるところを愚鈍なまでに進んできた.それは私に強烈なインパクトを与えた.それが成功したかか否かは問題ではない.だから,私は今後のことについても,そういう彼の行動原理をそのまま受入れ、支持し,見守りたいと思うのだ.むろん,心の中では,もう一度勇姿を見たいと思っているのであるが.... 
(久し振りに野茂のことを書く 2007/6/10)
 彼によって勇気づけられたし,彼と同時代に生きたことは僕にとって幸運だった.しかし,実際のところ僕は野茂をどう賛美したらよいのかわからないのだ.陳腐な言葉の羅列で彼を表現したくはない.

 いつの日か彼もマウンドを去る時が来るのだろう.おそらくそのときも野茂らしく,じっと前を向いて去ってゆくに違いない.それまでにファンの一人としてきちんと心の整理をしておこう.  
(野茂という姿勢 2008/4/8)
 そして今更ながらだが,日米通算200勝を挙げた時に感じた悪い予感が当たってしまった.
しかし、今回ちょっと気になったのは,意外と野茂がこの記録を意識していたということだ.
いつもなら,
「一つの数字,通過点であまり意味はない.」
みたいなコメントをするところだろうが,そろそろ「通過点」ばかりではない状況になってきていると本人が思っているのだろうか.そうだとするとちょっと寂しい.
(野茂の前に道はない,野茂のあとに道はできる 2005/6/17)
 今回の引退について,「お疲れさま」とか「勇気をくれてありがとう」といったそんな陳腐な言葉は野茂には使えない.寡黙だが自分の言葉と行動で飾ることなく自分を表現した人間に,他人がどんな声をかけられるというのか?ただ,彼の姿勢を心に刻むのみ.
[PR]
by hiroi22 | 2008-07-22 22:50 | ずっと思う

ダルビッシュはすごいな

 ルックスはいいわ,スタイルはいいわ,おまけに球界のエース.CMにも引っ張りだこのダルビッシュ君.モテモテのはずなのに,もったいないことに二十歳そこそこの若さで結婚しちゃいました(おじさんの感想).そんなダルビッシュ君におじさんはうーむと唸ってしまうことが2件もありました.まず最初はこの記事;
ダル「早く帰って早く寝よう」 圧巻2時間18分(朝日新聞)
3ー1で勝ったソフトバンク戦の記事である.
 力感あふれるいつもの姿ではなかった。1回、味方の失策もあって簡単に1点を取られた。「調子は良くない」と相手の松中が感じたほどだ。張りつめるような緊張感は、マウンドではなかった。

 なぜか。ダルビッシュにしてみれば、長いシーズンを9イニングにたとえると、今季5度目となるこの日は、3イニング目を投げているようなもの。体力を使わず下位打線を抑えるような投球で勝つことを、自らに課していた。

 球数を減らすポイントは、ファウルを減らすこと。150キロを超す直球は封印し、打てそうなスピードで投げておいて、手元で少しだけ変化させる。シュート系のツーシームと速いスライダーのカットボール。この2種類でフェアゾーンに打たせ続けた。「甘いボールがあったのに」と川崎は嘆いたが、そう思わせる投球をすることこそ、ダルビッシュの狙いだった。

 試合時間は2時間18分。2時間30分を切るのは今季3度目だ。「明日はデーゲームなので、みんなで早く帰って早く寝よう、ということです」。プロ野球界全体で取り組んでいる時間短縮に、最も貢献している。(志方浩文)
 「打てそうなスピードで投げておいて、手元で少しだけ変化させる。」という投球でプロの強打者を封じ込める.何ということだ.打者を手玉に取るというのはこういうことを言うのだろう.弱冠21歳の若者ができることではない.まったく恐ろしいピッチャーである.「明日はデーゲームなので、みんなで早く帰って早く寝よう、ということです」というコメントも軽快で,よくありがちなウソっぽい生真面目なものでないのもまたいい.
 彼の実力を考えれば,早晩メジャーからスカウトがくるだろう.しかし,彼は当分日本でじっくりピッチングを見て楽しみたい選手である.
 そして,今日またしても「うーむ」と唸ってしまった.
ダルビッシュ、勝ったら10万円寄付 羽曳野市に
 プロ野球日本ハムのダルビッシュ有(21)が、今季から公式戦での1勝につき10万円を、出身地の大阪府羽曳野市に寄付する。子どもの福祉に役立てられるという。

 昨年は同市で野球教室を開くなど、生まれ育った地域に貢献。今回の寄付も「子どもたちの夢を育てるお手伝いができれば」とダルビッシュ側から申し出があった。

 開幕直後に第1子となる長男が誕生し、現在、勝ち星、防御率ともにリーグトップと好調。グラウンド内外で、「子は宝」をアピールしている。
 1勝につき10万円だから,今シーズンはおそらく150万円ほどは寄付されるだろう.有効に使うんだぞ,羽曳野市よ!
 高給取りでスターとはいえ,なかなか出来ることではないと思う(高給取りでもスターでもないおじさんにはその現実感がない).イケメンとか外身だけじゃないんだ,心もやさしいダルビッシュ君.彼のお父さんはイラン人だそうである.なかなかよい育て方をされました.しかし,神様は彼にいったいどれだけの才能と祝福を与えたんだろうか.ともあれ,ダルビッシュ君,この調子でケガなく活躍してくれ給え!
[PR]
by hiroi22 | 2008-04-21 23:16 | じっと思う

野茂という姿勢

 野茂が1000日ぶりに大リーグのマウンドに立った.
<野茂英雄>1000日ぶりメジャー復帰 ヤンキース戦登板(毎日新聞)
しかしその道のりは平坦ではなかった.
 【カンザスシティー(米ミズーリ州)高橋秀明】野茂、1000日ぶりの復帰――。大リーグ、ロイヤルズの野茂英雄投手(39)は10日、当地で行われたヤンキース戦で、05年7月15日以来となる公式戦登板を果たした。解雇、右ひじ手術、再起をかけた南米ベネズエラへの旅。今年8月に40歳を迎える日本人大リーガーの先駆者は「野球をやるならメジャーでやりたい」という一心で長く孤独なリハビリを続けた末、カムバックした。
 文章で書けばこれだけで終わってしまうことだが,ヤワな僕などには絶対まねすることができない.彼はいったいどれほど強靭な精神の持ち主なんだろうか....
 午後9時15分、2番手に指名された野茂は、待機していた右翼フェンス向こうのブルペンから、時折、夜空に雷光が走る雨上がりのマウンドに駆けた。「ヒデオ・ノモ」のコールに、地元の観客席からはどよめきとともに、大きな拍手が起きた。

 野茂は06年6月、ホワイトソックス傘下の3Aチームを解雇された後、大リーグ復帰を目指して右ひじを手術したが、痛みが消えず、投球できない日が続いた。野茂は過去にも酷使してきた右ひじや右肩にメスを入れ、その度に球団から解雇されてきた。

 痛みが消えた昨年秋、大リーグの球団にアピールするため、単身ベネズエラに渡ってプレー。ただ1球団、獲得に名乗りを挙げたア・リーグ中地区4年連続最下位のロイヤルズとマイナー契約を結んだ。日本ハムを日本一に導き、今季からロイヤルズの指揮を取るトレイ・ヒルマン監督は「けがが治っていれば、彼は何かを起こすかもしれない」と野茂の再生に賭けた。野茂は「先発にこだわりはない。昔の自分でないことは分かっている」と救援投手として再出発し、オープン戦15イニングで17奪三振と結果を出した。右足付け根を痛めて開幕メジャーはならなかったが、5日、メジャーに昇格した。

 12人いるロイヤルズ投手陣の12番目に滑り込んだ野茂は、敗戦処理の役回りも回ってくる立場だが、「チャンスを与えてくれて、感謝している。チームの勝利に貢献し、プレーオフを目指したい」。ブルペンという新しい居場所から、復活を期している。
 彼によって勇気づけられたし,彼と同時代に生きたことは僕にとって幸運だった.しかし,実際のところ僕は野茂をどう賛美したらよいのかわからないのだ.陳腐な言葉の羅列で彼を表現したくはない.

 いつの日か彼もマウンドを去る時が来るのだろう.おそらくそのときも野茂らしく,じっと前を向いて去ってゆくに違いない.それまでにファンの一人としてきちんと心の整理をしておこう.
[PR]
by hiroi22 | 2008-04-12 23:15 | ずっと思う

たまにはこういうことも言っておくべきなんでしょう

 あ〜あ、日本シリーズも終わってしまいました。ワールドシリーズもお先に終わったし、アジアシリーズが控えてるといっても、もう一つ気乗りがしない野球ファンの私です。で、その日本シリーズの最終戦の采配の批判について落合監督が一言言ったそうです。
Excite エキサイト : スポーツニュース:山井交代で「言わせておけ」 一夜明けて落合監督
 中日の53年ぶりの日本一達成から一夜明けた2日、落合博満監督は少し眠そうな表情で午後からナゴヤドームで報道各社の取材をこなした。日本一の実感を問われたが「別にない。次をもう考えている。アジアシリーズがあるじゃない」。完全試合まであと3人だった山井を交代させたことへの批判にも「ベンチの中のことは知らないだろ。言いたい人には言わせておけばいい」と意に介していなかった。
 落合監督の言うことはチームの勝敗の最終責任者として100%正論。しかし一方、ぶっちゃけて言えば「それを言っちゃあおしまいよ」発言でもある。野球でもサッカーでもそうだが、素人から評論家まで--無責任は承知の上で--あれこれ言うから面白いのだ。それについて現場の責任者たる監督が批判めいたことを言ってもらってはやや興ざめではある。ただし落合監督もこんなことは十分理解しての発言だと思う。日本一になった勢いもあるだろうが、無責任な発言には一度は釘を刺しておかないといけないという考えもあったのかもしれない。

 プロ野球の監督というものに、具体的にどんな資質が求められるのか私は知らないけれども、落合監督は間違いなく名監督だろう(ポストシーズンで中日にあっさり負けてしまった阪神のファンとしては悔しい)。かつて落合監督は、就任1年目の春季キャンプで、いきなり紅白戦をした。私はこれを見て、
「落合監督も自分の思い込みを選手に押しつけるタイプの監督なのだろう。これでは成功するまい。」
とその当時思っていた。つまり、彼も「名選手必ずしも名監督にあらず」の典型例だと思っていたのだ。だが、この見方は見事に外されてしまった。トータルのバランスが取れた今年の中日はいいチームだ。これを作り上げて優勝に導いた手腕には脱帽である。

それにしても、中日の二遊間の守備は鉄壁だ。呆れてしまう。シーズン中から一体何本のヒットが失われたことか!彼らのプロとしての技術には驚嘆せざるを得ないが、まったくいまいましい!
[PR]
by hiroi22 | 2007-11-03 00:53 | じっと思う

久々にプロ野球が面白い

 プロ野球シーズンが勝負所にさしかかっている.特にセ・リーグはジャイアンツ,ドラゴンズ,タイガースの3チームが熾烈な首位争いを演じている.ところが,奇妙なことというべきか,地上波TVではめっきりプロ野球中継が少なくなってしまった.中継も,あったとしても,ほとんどが定時で打ち切りである.これは例年では考えられない現象だ.いや,日本でTVが普及してプロ野球中継が始まって以来の珍事と言ってよいのではないのか.しかし,もっと奇妙なのは,この事態を人々が平然と受入れているように見えることだ.プロ野球中継の少なさを嘆く声も高くないし,定時で打ち切る放送に対して抗議が殺到したという話も聞かない.かつて終了時感を延長しない野球中継に対して”国民的非難”が巻き起こったのが信じられないほどの様変わりである.これは一体どういうことなんだろうか?
 このことを「プロ野球の人気がなくなったためだ」と一言で片付ける意見もあろう.しかし,地上波TVの中継の多寡を人気のバロメータとするのは早計ではないのか.事実,プロ野球の観客数は伸びていると聞く.少なくとも,地上波TVの中継の数とプロ野球人気の間にはなにがしかのギャップがあるように思われる.
 というわけで(どういうわけだか),前振り(?)が長くなったけれど,私は--タイトルにあるように--今シーズンのペナントレースを楽しんでいるのである.そして,これは何が理由なのかと自問してみた.思うに,これは結局「地上波TVのプロ野球中継を見なくなったため」ではないかと.
 最近(というか今シーズンは)もっぱらNHKBSまたはケーブルテレビのスポーツチャンネルでプロ野球を見ている.そういう中継では落ち着いて野球を見られるのである.地上波TVの中継は,あの”悪名高い”日本テレビのジャイアンツ贔屓のひき倒し声高絶叫中継に見られる野球以前に不愉快になるものが多い.NHKBSだと、その点はおとなしい(NHKでも元近鉄の鈴木さんのように,うるさい解説者もいるが).ケーブルテレビのスポーツチャンネルも,地方局の中継を流している場合がほとんどだが,全国放送でないためか,放送自体はのんびりしているように感じられる.そのため,野球中継を素直に見ることができるようになった.
 私の見方では,ジャイアンツというのは日本テレビ・読売グループの権力の象徴であった.そして,日本テレビはその一方的な中継でジャイアンツの人気を煽ることにより放映権料という力を得ていたのだ.つまり日本テレビ・読売グループは公共であるべき電波を私物化する不届きものであり,ジャイアンツを絶叫するアナウンサーはその手先であると見ていたのである.更に言えば,彼らはその「人気」を背景にプロ野球そのものを私物化していたと思うのである.
 こういう見方は--それは間違っていないと思うが--野球中継を楽しむには邪魔になる.肩が凝る.しかし,今やベルリンの壁は崩れたのである.「巨人戦の視聴率低下」によって日本テレビの偏向中継は姿を消し,私物化の手先たる絶叫アナウンサーはお払い箱になった.と言うわけで,公平無私の心境でプロ野球そのものを楽しむことができるようになったのである.めでたしめでたし.
[PR]
by hiroi22 | 2007-09-05 00:51 | ずっと思う

ブログパーツ

  • →:次の記事へ
  • ←:前の記事へ
  • Home:このページの先頭へ
  • End:最後の記事へ

最新のトラックバック

「オバマファクター」米国..
from 米流時評
シティバンク危機脱出!連..
from 米流時評
経済氷河期に春一番? C..
from 米流時評
警告!北朝鮮が即時臨戦態..
from 米流時評
作家フォーサイス 次の小..
from 米流時評
「事実は小説よりも奇なり..
from 米流時評
オバマのマンモス再生予算..
from 米流時評
ウォール街の真冬はいつま..
from 米流時評
ウォール街ブリザード!ダ..
from 米流時評
自由への厚い扉/エジプト..
from 米流時評

リンク

タグ

(119)
(60)
(49)
(45)
(45)
(39)
(32)
(26)
(26)
(24)
(16)
(15)
(14)
(12)
(10)
(9)
(8)
(8)
(5)
(2)

ライフログ


青の時代


オシムの言葉―フィールドの向こうに人生が見える


風味絶佳


Antonio Carlos Jobim's Finest Hour


セゴビアの芸術

カテゴリ

全体
じっと思う
ずっと思う
Macintosh
iPhone

検索

以前の記事

2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
more...

その他のジャンル

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧