ボーッと何かを・・・ 日々の考えの備忘録


by hiroi22

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坊主憎けりゃ袈裟まで憎いのアホらしさ

 例の新銀行東京のずさんな融資とその尻拭いへの税金の支出,既に発覚している身内の優遇など,石原都知事は今や「老害」でしかない.その都知事の,上野公園のパンダの死についての発言が伝えられた.これがひどく大人げない.
<石原都知事>パンダ「いてもいなくても…」 上野動物園
 上野動物園(東京都台東区)のジャイアントパンダ、リンリンの死について、石原慎太郎都知事は2日の定例会見で、「御神体じゃないんだから、いてもいなくてもいいんじゃないの」などと述べた。中国からのパンダ獲得に日本政府が意欲を示す中、知事の冷めた反応に園を管理する都職員から戸惑いの声が漏れた。

 石原知事は「生きてるものは死ぬんだから。パンダだって死ぬだろうし。世界は狭くなったんだから、見たけりゃいるとこ行って見てきたらいい」と答え、無関心な様子を見せた。リンリンが死んだ4月30日には、小宮輝之・同園園長が会見で「シンボルがいなくなって残念。機会があればまた、(飼育に)チャレンジしたい」などと話している。
 中国嫌いの石原都知事である.その中国から来たパンダに好もしからざる気持ちをもっているのわかる.しかし,多くの人々,特に子供たちに愛されてきたパンダの死にたいしてなんと思いやりのない発言だろう.「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」の類いである.アホである(きっぱり).
 あなたのような老人には,動物園で動物を見て喜ぶという気持ちは既に消え失せているだろう.それはそれで結構.しかし,そのような感性を持ち合わせている人々とそれを支える動物園の人達のことを思えばこんな発言はできないはずだ.まったく,この人は人の上に立つべき人ではない.

 ああ,それから新銀行東京に400億円もの追加融資が決まったけれど,都民一人当たり約4000円である.都民の皆さんご苦労さん!ま〜,こういう人を選んでしまったことをせいぜい後悔なさることです.
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by hiroi22 | 2008-05-02 23:56 | じっと思う

あ〜あ やってしまったね

 暫定税率を復活させることを再可決して決めてしまった自民党と公明党.ガソリンの値上げにつながるだけでなく,道路をめぐる税金の使い方に批判が集中しているにも拘らずである.こんな強引なことが可能になったのは,暫定税率の「ざ」の字もない時に行なわれた郵政民営化選挙のおかげである.しかも,これだけ大きな問題となっているが総選挙はしないという.民意もへったくれもありはしない.TVなどで,さも「国民の皆様の生活を考えております」みたいな顔をしていた自民党の議員さんたちも結局はこぞって賛成したわけである.彼らは「忘却しやすい国民性」を期待して,総選挙を引き延ばす作戦だろうが,はてさて,どこまで有権者をなめ切っているのやら.

 実は私は福田首相には少しばかり同情していたのだ.年金問題で非難されているが,もとはと言えば出来もしないことを公約したアホな前政権が原因である.後期高齢者の保険の問題にしても,さかのぼれば,福田氏が結局やや距離を取っていた小泉・竹中路線に行き当たる.支持率が低いといわれようとも,自分のあずかり知らぬことが原因とあらば同情せざるを得ない面もあろう.
 しかし,現状の問題が自分とは別の要因によるものならば,その路線を大きく変更することも可能なはずである.ところが福田首相は動かない.野党によって否定されたものを元に戻すことしか頭に無いように見える.道路財源の一般財源化にしても,
 道路特定財源の一般財源化について、首相は(1)6月ごろ策定する政府の経済財政運営の基本方針「骨太の方針」で一般財源化の具体像を示す(2)夏以降本格化する政府税制調査会の税制抜本改革に関する議論を「例年より早い時期」に始める――考えを示した。
とまあ基本的な手続きを確認したに過ぎない.族議員らの反発を考えれば,これですんなりゆくという保証はない.
 教育や医療に問題が山積しているというのに,ともかくも道路を造る税金だけはなり振り構わずぶんどってくるという姿勢.まったく情けないとしか言いようがないが,これを直すには,四の五のと言わず,とにかく一度政権をガラガラポンでひっくり返すしか道はないのだろう.
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by hiroi22 | 2008-05-01 00:25 | じっと思う

あらためて死刑判決を考える

 昨日話題の事件,光市母子殺害事件の判決が下された.死刑判決となったわけだが,私はこの事件にはさほど興味がない.ただ,死刑という判決にたいしては,妥当なのかも知れないと思っている.私自身刑法にはまったく知見がないが,伝えられる犯罪の残虐性を思えばもっとも重い刑罰は妥当かも知れないと感じている程度である.ただし,私がよく読ませていただいている「世界の片隅でニュースを読む」さんの意見;
 私は一連の群衆心理に、排外主義と同じものを感じる。
 つまり、弱そうな「公認の敵」、いくら攻撃しても反撃されることはなく、権力も認めている「敵」を攻撃することで、絶対的優越感を得るという点で、両者は共通するのである。もし犯人が「少年」でなく「暴力団員」だったら、ここまで世論は高まっただろうか? メディアは報道しただろうか?
 否である。この国の大衆が「少年犯罪」となると、大人の犯罪以上に激昂するのは、自己より絶対的下位にあるべき「少年」が自己の存在を脅かしていると感じるからだ。あえて断言してもよいが、「少年法はいらない」「少年を死刑」にと叫んでいる人ほど、街中で未成年が不法行為をしていても注意のひとつもできず、内心で苦々しく思っているだけの臆病者だ。自分の弱さを誤魔化すために、「少年犯罪」をだしに使っているにすぎない。
という意見は常に心に置いている.卑近な喩えでいえば,恐そうなご仁の電車の中での携帯電話の通話は見て見ぬ振りだが,女子高生の通話は不機嫌な顔で注意するような真似はしたくないのである.
 今回の判決の後,来年から始まる「裁判員制度」のことが話題になっていた.自分が事件を裁き,死刑判決を下せるのかと問うものだ.確かに自分で考えてみても,どういう根拠でこのような重大なことを決めればよいのかわからない.ともかくも来年から問題点が山積のエラい制度が始まる.
 今回の裁判で気になったのは,裁判官が「被告に反省が見られないから死刑は当然」という趣旨の判決文を書いていたことだ.私はもうずっと,それこそ裁判官の判決というものを知って以来というべきかも知れないが,この「被告の反省」とかいう理由で刑の軽重が決まることに疑問をもち続けている.
 何か(刑事)事件があったとき,事件当時またはその前の事件を引き起こす経緯などで「同情すべき」と考えられる点があり,それが理由で刑が軽くなるということは納得できても,事件後の改悛の情によって刑を軽くする,というのは賛成しない.またその逆で「改悛の情が見られないので刑を重くする」というのも賛成しない.人間の心の中まで見て判決をするなどはおよそ不可能と思うからだ.
 裁判員になって,被告または原告である美人がはらはら流す涙を見て心を動かさぬ成人男性は稀だろう.被告が堂々としているのを見て,「罪の意識を感じない」と見る人もいれば,「罪を潔く認めた姿」と見る人もいるだろう.本人の心の中は本人しかわかるまい.そのわからぬ心の中を他人が忖度して刑事事件の判決という重大なことを決めてはならないと思うのだ.今回の裁判官の文章を見てそれを危惧している.特に,今回の事件は異常とも言える報道の中で行なわれていた.その異常さが判決に影響を与えていたとしたらそれは「法治国家」の裁判ではないと思う.
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by hiroi22 | 2008-04-24 22:47 | ずっと思う

稚拙な記事&出る杭はたたく島国根性

 大阪府の橋下新知事が一部の職員を集めて朝礼をおこなった際に,新知事の日頃の言動に抗議した女性職員に注目が集まっている.中にはこういう報道の仕方をするところまである.
橋下知事を「あんた」呼ばわり 大阪府庁に女性職員批判殺到( J-CASTニュース)
 この記事は意図的なものを感じる.毎日新聞の報道などと比べてみれば,それはよく分かる.
<橋下知事>若手職員集めた初朝礼で激論(毎日jp)
しかし,それ以上にJ-CASTの記事はそれ自体が稚拙である.例えば「知事に噛み付くほどの『サービス残業』を強いられているとは考えにくい。」と書いているが,その理由として府人事課の話をあげている.
あほちゃうか?
労働基準法に反する「サービス残業やってますか?」とお役所である府人事課に聞いて「へえ,一杯やってます」と答えるわけないやろぉ〜.それに「考えにくい。」という表現は何だい?
いやしくも記事にしようというならば,それぐらいの実状は自分で調べんかい!
 要するに,はじめから結論ありきの記事なのである.その結論をサポートするものならば,まともな取材もせずに書き散らしているに過ぎない.

 私は今回の橋下知事と,この女性職員とのやり取りに対しては格別の意見もない.府庁内部のことに関しては何も知らないのだから,どちらの肩を持つということもない.そういうことよりも,橋下知事も言っているように,こういう風通しの良い光景は好もしいと思っている.大阪府の現状が非常事態というべきものならば,役職の上下を問わず活発な議論が必要である.上からの目だけではなく,現場の意見も重要だろう.

 それにしても,このJ-CASTニュースのような意識のものがまだまかり通っているとは嘆かわしい.上司に対して歯向った意見を言えばそれだけで反感視しているとしか思えない.アメリカでは年齢・役職に関わらずファーストネームで呼び合い,時には上司に対して横柄とも見える態度をしても格別咎められない.これをすべて肯定しているわけではないが,毎度ながらの「出る杭は打つ」という島国根性丸出しの態度--特に相手が女性だとその傾向は強いように思えるが--これにはうんざりする.
 いったいこの記事を書いた記者にしてもそうだが,何か職場で不満があった時に,自分の上司あるいは社長に一人でそれを抗議する勇気があるのかと問いたい.そういう意味では,この女性職員とそれを受け止めた橋下知事、両者は評価したい.
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by hiroi22 | 2008-03-15 16:48 | ずっと思う

あきれたお話--がんばれ産経(その2)

 世の中にはトンデモ科学というのが存在する.そういう類いをジョークとして評論している本まである.トンデモ科学であろうが何であろうが,公序良俗に反しない限り,別に何を書いて出版しようが自由でお笑いのネタになるだけなので,いっこうに構わないのだが,そういったアホな話が全国紙の論説欄に掲載されるとなると
「ちょっと待ってぇな!」
と言いたくなる.インターネットで暇つぶしをしていて見つけたその仰け反らんばかりのアホな話というのがこれである.
【正論】竹内久美子 京都で共産党が元気なわけ
天下に高名を轟かせている(どんな高名やねん)産経新聞の「正論」(この名前もスゴイ.まさに天上天下唯我独尊の風景.)という論説欄に載ったものらしい.
 この論説,先の京都市長選挙で共産党の推す候補が当選寸前まで得票したことの分析(?)らしい.何でもこの分析とやら,京都市民のルーツを持ち出して論じようというのだから,もうその姿勢をうかがっただけで眉唾もの.すなわち,
しかし私は、京都が渡来人の本場だという観点から説明してみたい。
ときたもんだ.「京都が渡来人の本場」だそうです.アハハ,いったいいつの話やねん!?京都が渡来人の本場なら,むろん奈良は渡来人のメッカやね?さぞかし共産党が元気なことでしょう.
それでもって,
 日本人のルーツは大きく2つある。
 今から1万年くらい前、現在のインドネシアのあたりなどからやってきた縄文人。紀元前3世紀から紀元後7世紀くらいまでの間に、朝鮮半島経由で五月雨式にやってきた渡来人。
とご高説を宣うのだが.....え〜っと,日本人のルーツってそんなに自信満々に語れるほど確かなんですかぁ?知らんかった.それに,お説によれば日本人=縄文人+五月雨式にやってきた渡来人?何じゃ,ほとんど縄文人?初耳じゃ.そして,この両者を
暖かい地方と寒い地方という正反対の気候条件下で適応を遂げた両者
と二分法で括って論じるのである.見てきたようなウソを言うとはこのことである.
 彼女の妄想はさらに広がって
 気候が温暖な地方では女が免疫力の強い男をより欲し、気候が寒冷な地方ではあまり免疫力を問わないのだ(女がいったい、男の免疫力のほどをどうやって見抜くかだが、実はそれこそがルックスや声、スポーツの能力など、男としてカッコいいか、魅力があるか、なのである)。
とまあ,無茶苦茶でございます.ルックスや声がよければ免疫力が高いんだって!スポーツができれば免疫力は高いのかい?そもそも,古代にスポーツはなかったし.
このあともエンジン全開.これでもかと言わんばかりのご高説を披瀝して下さいます(そのお笑いどころは皆様各自でご確認あれ).そして
 京都は秦氏などの渡来人が開拓した土地で、その末裔(まつえい)が今も一大勢力をなしているはずだ。
とはまた.....「はずだ。」とは何?「はずだ。」とは!偉そうにいうんやったら
ちゃんと確かめてから言わんかい!
いかん,いかん,冷静な私としたことが思わず興奮してしまいました.
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 それにしても,こんな論説を読まされる産経新聞の読者は可哀想でございます.朝日新聞じゃこんな記事は即没でしょう.産経新聞の編集部はどこを見ているのだ?これが入社時における産経と朝日の偏差値の差だとしたらおじさんはとっても悲しいぞ.

 この記事を書いた竹内久美子というおばさんのことを調べて,またまた驚いてしまった.
竹内 久美子 (たけうち くみこ、 1956年 - )はエッセイスト。愛知県生まれ。1979年(昭和54)京都大学理学部卒。同大学大学院博士課程で日高敏隆教室に在籍し、動物行動学専攻。その後はエッセイスト。
いろんな意味で絶句.少なくとも自然科学という分野にかかわって大学院まで進学した人物がこのような文章を書くとは....居酒屋でいやがられるおっさんの話の方がまだましというものです.日高センセいったいどういうご指導をされてましたぁ?
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by hiroi22 | 2008-03-07 22:54 | じっと思う

つまりは科学の問題.

 例の毒入りギョーザ事件が混迷を深めている。お互いの捜査当局が対立の様相を見せているのだ。健康被害まで出ているのに,非難合戦とは大人げないというほかない。幸い,朝日新聞のWebで,これまでの捜査発表と日中両国の対応を見ることができる。冷静に見てコメントしておく。まとめたものは末尾に参考のため書き置く。色を付けたのはこちらで重要と思った箇所だ。

 とにかく,お互いに非難しようが真実は一つ。二国間をまたいでの事件なのだから,相互の捜査協力は不可欠だ。その点,日本側が中国側からの物証や鑑定結果を見たいという申し入れを拒否したのは理解に苦しむ。ましてや,両国の捜査幹部が「両国の当局が収集する証拠・事実を相手に速やかに提供」ということで合意したのだから。
 まず,お互いの「実験」でメタミドホスがパッケージの袋から浸透したかどうかが問題になっているのだが,当初の報道ではパッケージの内部だけからしかメタミドホスが検出されないギョーザもあったと記憶している。もし,それが本当であったのならば,そういうものは日本で混入されたとは考えにくく,今回の「実験」の価値も大きく下がるはずだ。両国の捜査陣の論点の中ではそれは問題としていないようなので,あれは誤りだったのか。そうであったのならば初期の日本側の捜査に混乱があったのだろうか。パッケージの両側にメタミドホスが検出され,しかも外側の量の方が多いのであれば,浸透したと考えるのが自然である。しかし,内側しか検出されないものがあったのならば,事情は変わってくる。
 さて,問題となっている,メタミドホスが浸透したかどうかであるが,解決ははっきりしている。お互いに実験結果を検証すれば良いのだ。どちらの意見が正しいかははっきりするはずだ。この点では純粋に科学の問題だ。お互い非難している暇があったら,さっさと相互に実験しなさいと言いたい。
 それはそれとしても,実際にこのようなものは状況証拠の積み上げとなる可能性が高い。そのような状況での判断は意見が分かれることが予想されるが,ともかくも妙な張り合いはやめて,大人の対応をとって欲しいものだ。

 この事件は事件としても,これを契機として中国からの食料品の検査がおこなわれ,残留農薬とおぼしき検査結果が多く出ている。これはこの事件とは独立に問題視すべきだろう。僕の個人的な経験に基づくものだが,中国には国際的に通用する衛生観念の見直しが必要だと思う。禁止されているメタミドホスにしても,依然として販売されているという報道もあるし,このような状況では安全をアピールしても信頼は得られない。

2/21:警察庁の吉村博人長官が定例会見で、「捜査経過からすれば、日本国内で混入された可能性は低い」との見解発表。理由は
(1)密封されたパッケージの内側からメタミドホスが検出された(2)検出されたメタミドホスには不純物が含まれていたが、日本国内で試薬として使用されているメタミドホスは高純度(3)千葉、兵庫両県で販売されたギョーザは中国から出荷後、別ルートで運搬され、国内での接点がない

同日:中国外務省の劉建超報道局長が定例会見で、「科学的な最終結論が出ていない段階での推測に基づく判断は、正確で責任ある態度と言えない」と批判。日本側の見方について「枝葉末節かつ一面的なもので、調査活動にマイナスになりかねない」と牽制(けんせい)。「互いが相手を非難することをやめて、真剣に全力で調査に当たるべきだ」と強調。

2/25:日中捜査幹部が「捜査促進」合意。警察庁の安藤隆春次長が25日夜、北京市内で、中国公安省の孟宏偉次官らと会談。互いに証拠・事実を交換し、捜査を促進させることで合意。26日に北京で捜査担当者による情報交換会議を開くことも決めた。 会談では「両国の当局が収集する証拠・事実を相手に速やかに提供することが事件の早期解決に向け最も重要」との認識で一致。

2/28:中国の公安省と国家品質監督検査検疫総局は28日午前、北京市内で記者会見。同省幹部は有機リン系農薬成分メタミドホスは包装の外側から染み込むという実験結果を公表。中国内で冷凍ギョーザにメタミドホスが混入した可能性は「極めて低い」と述べ、明言は避けたが、日本国内で混入したとの見方を強く示唆。
 公安省物証鑑定センターの王桂強副主任は、サンプル実験の結果、「完全に密封されたギョーザの袋の外側からでも、メタミドホスは内部に染み込む」との結論に達したと語った。
 日本の警察当局が日本国内での混入の可能性が低いと判断したことについて余氏は「時期尚早」であり、そうした見解をメディアに公表したことや、日本の警察当局に物証や鑑定結果を見たいと申し入れたが拒否されたことなどに対し「非常に遺憾」と述べ、日本側を批判。

2/28:中国製の冷凍ギョーザ中毒事件で、中国公安省が「(有機リン系農薬成分の)メタミドホスが袋の外から中にしみこんだ可能性がある」と指摘するとともに、日本側が捜査に非協力的と批判したことに対し、警察庁の吉村博人長官は28日、「看過できない部分がある。捜査に役立つだろうものはすべて提供している」と強い不快感を示した。ただ、真相解明に向けて協力関係は続けていく考えで、同庁は中国側に袋の浸透実験の結果提供を求める方針。
「日本での混入の可能性は極めて低い」と判断しており、根拠となる「包装袋の外側から内側へ浸透しない」との実験結果を中国側に渡していると反論。実験の手法や条件を詳細に示し、写真や袋の断面の層構造の絵なども提供したという。
 中国側から不満が示された物証の扱いについては、中国側の捜査が進展した段階で、立証のために不可欠とするならば提供する考えを示した。

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by hiroi22 | 2008-02-29 19:59 | じっと思う

法律よりも正義よりもヤクザの要求に頭を下げるのか?

 日教組の教育研究全国集会で、会場使用を拒否したグランドプリンスホテル新高輪(東京都港区)の経営陣らの記者会見があったそうな.その内容を伝える記事を読んで呆れた.ここ数日忙しくて睡眠不足気味だったのだが,思わず目が醒めた.
日教組への謝罪なし プリンスホテル会見 使用拒否問題(朝日新聞)

 少し長いがこの記事を引用する.
 日本教職員組合(日教組)の教育研究全国集会をめぐり、グランドプリンスホテル新高輪(東京都港区)が、いったん予約を受けた会場の使用を拒んだ問題で、ホテル側が26日、初めて会見を開いた。宿泊客やホテル周辺への「安全」を重視したことを繰り返し、会場使用を認める司法判断に従わなかったことや日教組への謝罪はなかった。 ホテル側には400通ほどの意見が届き、うち賛同は130通ほど。残りは「集会の自由をおかすのはおかしい」などの批判だったという。後藤社長は「憲法論議をするつもりはない。ホテル業としての安心安全を考えることも道義的責任と考える」と説明した。

 山田明文・顧問弁護士は、日教組側がどれほど混乱を招くか説明を事前に十分にしなかったという民法上の説明義務違反があると主張。他の客に迷惑をかける場合は利用規約上、解約できるとし、会場使用を認めた仮処分について「正しいとは思っていない。日教組が11月まで何の説明もしてこないのは異常。裁判所にもそこを分かってほしい」と述べた。

 日教組はこれに対し、「右翼の街宣車が例年来ていることや、警察に警備を依頼していることは、契約の段階からホテル側に説明している」(広報担当)と話す。

 一方、ホテルは組合員の宿泊も断っており、港区は旅館業法違反の疑いで調査中。渡辺社長は「宴会場と一体となった宿泊なのでお断りした」とこれまでの説明を繰り返した。
 早い話が,ヤクザに恐喝されてその要求を飲んだのだが,それを恥ずかしげもなく,いけしゃあしゃあと記者会見で開き直っているのだから呆れた.
「相手の要求が間違っていても,長いものには巻かれろでございます.」
と胸を張って述べているのだから,さぞかし子供たちのよいお手本になることだろう.
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 裁判所の仮処分に対しても
「正しいとは思っていない。」
で済ますのだから豪傑である.へー,
みんなの決めたルールなんて自分たちの都合で勝手に破っても構わないんだ〜
 なるほど,こんな根性だから右翼暴力団の暴力は見て見ぬ振り,一切不平なし.言論・集会の自由の価値は無視.さぞかし子供たちのよいお手本になることだろう.
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私はこんな大人にはなりたくありません.
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by hiroi22 | 2008-02-26 23:59 | じっと思う

利権が一つだけ発覚しました

 日本の人口は1億余り.その日本人一人一人から1円をかすめ取ることができれば,1億円を手にすることができる.しかも,一人1円ではうまくいけば誰も気にしないかも知れない.おおかたの「利権」の構造とは結局こういうことなんだろうと思う.国民の税金を流用するのに曲がりなりにも理由を付けるという以外は.
 またまた,分かりやすい,しかし重大なことが明らかになった.
<道路整備特会>国交省すべて随意契約 51件25億円
 ガソリン税など道路特定財源が主に投入されている道路整備特別会計を原資として国土交通省本省が06年度、所管する独立行政法人と公益法人(社団、財団)に発注した500万円以上の事業、全51件はすべて入札を経ない随意契約だったことが分かった。これらの団体には同省を含め中央省庁OBが天下りし、総数は200人を超える。道路予算で身内を優遇する姿が明らかになった。

 会計法は100万円前後の少額事業にのみ随意契約を認めている。それを超える場合は一般競争入札が原則。緊急を要する場合や特殊な業務の場合は随意契約が許されるが、発注者側が意図的に業者を選定できるため不透明として批判が強い。
(中略)
法政大の五十嵐敬喜教授(公共事業論)は「特殊業務との言い訳は通用しない。道路特定財源は『地方のための予算』などと言いながら、実際は天下り先を優遇するために使われていることを表している。中央官僚が利権化してきたといえる」と話している。【日下部聡、高橋昌紀】
 なるほど,道路特定財源で集めた税金を国土交通省の息のかかったところに発注するわけか.なかなか分かりやすい利権構造である.しかも随意契約である.事業にかかる経費がどこまで適正であったか知れたものではない.いやいや,常識的に考えて相当水増しがおこなわれていたことだろう.水増しして支払われた代金=税金は官僚OBの懐に消えたわけである.ははは,税金をかすめ取られた側は単純過ぎて涙も出ない.確かに,こんなうまい話が出来る道路特定財源だ,一般財源化して自分たちの手の届かぬところへいってしまっては困るだろうよ.彼らがなり振り構わず守ろうとするのも理解出来るというものである.
 さて,これで官僚の方の利権の一つが明らかになった.それならば族議員の利権もドンドン出してもらわないと不公平というものだろう.族議員が日頃お世話になっている官僚の皆様の利権を守るためだけに奮闘努力しているなんて,そんなおめでたい話もあるまいに.
 もううんざりである.こんないいい加減な体制があり,その一方で貧困とも言うべき福祉や教育政策が続いている.僕は民主党の政策にもろ手を上げて賛成しているわけではないが,民主党政権でも何でもよいから,ともかくこのボンクラと不正が跋扈する状況は一度ひっくり返すべきなのだ.そう思う.

 ところで,この分かりやすい利権のことを明らかにしてくれたのは,またまた民主党の長妻議員である.鋭い,実に鋭いと言わなければならない.さぞかし追及を受ける方にとっては恐い相手と想像される.そのためこんなアホなことも起こるようだ.
<議事録削除>長妻議員の与党批判、厚労委長が職権で勝手に
 民主党の長妻昭氏は8日の衆院予算委員会で、昨年10月の衆院厚生労働委員会で与党を批判した自身の発言が、茂木敏充厚労委員長(自民)の職権で、長妻氏の了解なく議事録から削除されていたことを明らかにした。議事録削除は通常、委員会の理事の合意を受けて行われており、職権での削除は異例。

 衆院委員部によると、長妻氏は昨年10月24日の厚労委で「与党というものは一度でも(政府の)不祥事を追及したことがあるのか」と発言。委員会後の理事会で与党側が議事録削除を求めたが折り合わず、茂木氏は1月15日、委員長職権で発言を削除した。

 この日の予算委で長妻氏は「理事会の合意もなく強制的に自民党の委員長が(発言を)削除する。今は戦前ですか」と激しく批判した。民主党は1月18日、茂木氏に抗議文を送っている。【葛西大博】
 まったく,委員会の討論の一部を議長が勝手に削除するとは無茶苦茶もいいところだ.この茂木敏充厚労委員長という人の頭の中はどうなっているんだ?
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by hiroi22 | 2008-02-08 23:58 | じっと思う

ギョーザより道路

 こんな表現をすると顰蹙を買うかもしれないが,中国ギョーザ事件はなかなかミステリアスだ。毎日なにがしかの「謎の報告」が明らかになる。しかし,忘れてはいけないのは例の道路特定財源問題だ。こちらは真面目に考えると血圧が上がるような事態になっている。
<参院予算委>道路特定財源の使途などで必死の防戦 政府
道路財源でマッサージチェア23台 国交省が職員娯楽用
 一昔の話だが,まだ「道路特定財源」が聖域で犯すべかざるとき,ある討論番組で一人の政治家が「道路特定財源のことを変えようとすると,血が流れる」と口を滑らせたことがあった。これを聞いて腰を抜かさんばかりに驚くとともに,「道路利権」なる者の大きさと深さを感じたのだった。
 国土交通省や道路族の議員がどんなに抗弁しようと,道路整備のための税金が適切に使われてきたなどとは誰も信じない。早い話,毎年年度末近くになると,用もない道路を掘り返す道路工事が長年行なわれてきたではないか。予算消化のために無駄な工事をしていたのは明らかだ。こういう実績がありながら,今更何を言っても信用しないもんね。
 国土交通省の中期計画では道路整備に59兆円が必要なそうな。だから「道路特定財源はびた一文余りません」と言っているそうな。んなもん,だあれも信用せんかんね。ここは野党の皆さん,ビシビシ追及しておくんなまし。
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by hiroi22 | 2008-02-06 00:42 | ずっと思う

まだ何も言えない中国ギョーザ事件

 太平洋戦争も敗色が濃くなった昭和19年、台湾沖航空戦というものがあった.当時台湾にあった日本軍の航空基地からアメリカの機動部隊に攻撃を仕掛けたというものだったが,その攻撃の帰還機からは大戦果が次々と報告され,大本営は色めき立ったという.この大戦果によればアメリカ機動部隊は壊滅的な打撃を受けたことになり,天皇からこの攻撃に対して賞賛の言葉まで出たらしいから,当時ウソで固めた「大本営発表」とは違う本物の大戦果があったと軍首脳部の誰もが思ったようだ.ところが実際はまるで違っていたのだ.壊滅的打撃を受けたのは日本の航空兵力の方で,アメリカ機動部隊こそ軽微な被害だったのだ.
 こういう見込み違いはその後の日本の敗色をよりいっそう濃くした.なにしろ,もういないと思っていたアメリカ機動部隊が健在だったのだから.大丈夫と思ってノコノコ出かけていって,取り返しがつかない敗北で完膚なきまでやられてしまったのだ.この台湾沖航空戦の「大戦果」がどうして報告されたのか,現在でも諸説があるようであるが,とにかくこの虚偽の「大戦果」のおかげで日本軍の計算の全てが大きく狂ってしまったことは確かである.
 なぜこんな前ふりをしたか.それはいい加減な数字や報告は真相を隠すということを再確認したかったのである.問題にしたいのは例の中国ギョーザ事件である.ここで気になったのは,
厚生労働省は3日、中国産冷凍食品による健康被害が疑われる発生報告は、同日午後3時現在で、前日の集計より273人多い1242人に上ると発表した。
というニュースである.今日のNHKのニュースでも事件のニュースの中で取り上げられていた.他のニュースソースではもっと大きな数字を報道している所もある.
 数字が一人歩きしている.そんな印象を持った.実際に厚生労働省の調査では有機リン系中毒とされた例はなかったという報告だったのだから,結果的には今回の事件とは無関係と結論づけているものだ.この数字をむやみやたらと印象づけるような報道は風評被害を煽っているのではないかと勘ぐってしまう.また,信頼性のない数字にとらわれることはこの事件そのものの見方を誤らせる.

 この事件が最初に報道され,中国野菜の残留農薬による被害と思われていた時は,「さもありなん」と思っていた.僕自身が以前中国に滞在した時に,中国での衛生観念のなさに辟易した経験があったからだ.しかし,その残留農薬説が消え,中国の工場の設備に関する報道を見ていると考えが変わった.これはまだ何も確かなことは結論づけられない.兵庫県で売られていたパッケージで小さな穴が発見され,どうも毒物がそこから注入されたらしいという疑いがある.それならば,工場で袋詰めされるまでの工程はシロということになる.実際に中国の工場の設備はその考えを支持するものだ.ならば,毒物の注入は完成品の出荷から消費者の口に入るまでとなる.むろん,日本で注入された可能性だってあるのだ.メタミドホスは日本で流通しないという「専門家」の意見も聞くが,さてその話をどこまで信用出来るか?

 関連したこととして,この事件の初期のNHKの9時のニュース,特に中国食品の危険性を報道する女性キャスターの過度とも思える深刻な表情が忘れられない.突然の事件で安全な対応を強調するのは分かるが「中国の食品は危険」一辺倒の内容をくどくどとやっていた.他にもニュースがあるだろうに,なぜこんなに長時間同じような内容を報道する必要があるのだと思っていた.まさか会長が変わったせいでもあるまいが,当初とは事件の風向きが幾分変わってきた状況で,あの報道姿勢をどう総括するんだろう.万が一日本で行なわれた犯罪ということだったら一体どう責任を取るのだろう.落ち着いて考えてみれば,事件発生当初はあらゆる可能性があったはずだ.それを中国野菜=危険という刷り込みで判断したことは,この事件の結末がどうであれ,反省すべきだろう.これは自分自身も含めてである.
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by hiroi22 | 2008-02-03 22:38 | じっと思う

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