ボーッと何かを・・・ 日々の考えの備忘録


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ひっそりとノーベル物理学賞を記す

 ワタクシはこれでも理科系,しかも基礎科学理論系出身なので,今回ノーベル物理学賞を受賞した3人の先生の名前は聞いたことがある.南部先生については,数年前ある若い物理屋さんから
「南部先生のノーベル賞は確実である」
というご託宣を聞いて,半信半疑で
「ふう〜ん」
という反応をしたのだが,まさか彼の予言が現実になるとは正直思っていなかった.南部先生は,なんだか難しいsuper string theoryの生みの親みたいに理解していたので,それ以上の偉大さを全然知らなかったのである.そういえばTVか何かのインタビューで小柴先生が,自分よりもずっと早くノーベル賞をとるべき人だった,という趣旨の発言をしていたが,謙遜ではなくそれは本当の気持ちなんだろう.
 小林・益川先生では益川先生のユニークさが光る.英語嫌いで,論文も講演も英語でしないという.この時代に,英語で論文を書かない(←これはちょっと疑問)だの,英語で講演をしないだのとは“豪傑”という他はない.抜群の実力があればそれも許されるということか.彼については,京大退官時点で京都産大が三顧の礼を持って教授に迎えたというのを聞いたことがある.大学側としてはその努力が見事に結実したということだろう.
 面白いのは,そんな日本語大好き益川先生が右翼かというと,これまた正反対の思想の持ち主であるということだ.
ノーベル物理学賞:反戦語る気骨の平和主義者…益川さん(毎日新聞)
もっとも,彼は故湯川先生の薫陶を受けていたというから不思議ではないのだけれど.さらに面白いのが彼の再就職先の京都産大が右翼硬派系の大学だということだ.今度のノーベル賞受賞で大学としてのレベルは当然上がるだろうから,ミニ京大になって優秀な学生が集まることだって夢じゃないかも.そうすると,学生の意識に変化が出て,学内に反体制の立て看板の一つも立つかも知れない.想像が飛躍し過ぎだけれど,そうなったらこれはこれで当局側としては痛し痒しだろうね.
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by hiroi22 | 2008-10-08 23:46 | じっと思う

ヒールはヒールらしく処遇せねばダメじゃん

 先の自民党総裁選挙は、一部民主党議員(鳩山議員だったけ?)から「プロレスだ」と揶揄された。つまり、いかにも真剣に戦っているように見えるが、じつは筋書きの決まったなれ合い、八百長だというのだ。私はこれを聞いて
「なかなかうまいことを言う」
と久々に感心してしまった。と、同時に
「プロレス団体から抗議されたらどうするんだ?」
と心配したが、なぜがプロレス側からは抗議もなかったようである。まあ、抗議する方もやりにくい話ではあるが。
 ところが自民党のこのプロレス流八百長演出作戦、全くの失敗だった。当初から、山本ナントカとかいう議員が売名行為としか思えないような演出をしたりして、
「なんだあ?」
と早くも白けさせたのがケチのつけはじめで、“選挙戦”も盛り上がりに欠けた。
 そもそも自民党員しか選挙権がないのにもかかわらず、「街頭演説」をやるのだから、一体何をしているのか分からない、もとい、人気取りの行為がミエミエである。これが選挙活動と言うのなら、これから大阪府知事選挙の街頭演説も島根県あたりでも開催しないといけない。こんな見え透いた人気取りのドンチャン騒ぎをしている間に、国内外で諸問題が噴出したのだから、盛り上がるどころか
「能天気に何をやってるんだ」
と批判されるのも当然だ。
 選挙結果もひどかった。選挙期間中、あれだけ口角泡を飛ばして演説したお歴々が惨敗を喫しているのだから。ほとんど泡沫候補並みの得票である。NHKはじめ各放送局は泡沫候補の主張を延々垂れ流していたことになる。してみると、来るべき総選挙では、羽柴秀吉候補の主張も7時のニュースで流さねば不公平と言うものである。
 プロレス流演出作戦は、確かに総裁選挙では失敗したが、使いどころによっては多大な効果を発揮するものだ。それが今回の中山騒動だった。
 <中山国交相>28日辞任 就任から5日 問題発言責任取り
 この中山氏、発言もトンデモナイが、失礼ながら人相もあまりよろしくない。プロレスで言えばヒール役にぴったりである。力道山に対するフレッドブラッシーであり、ジャイアント馬場に対するザ・シークのようなものである。プロレスにおけるヒールとは、反則などで観客の反感を買い、結局はベビーフェイス(ヒーロー)にやられる役割である。ヒールはたたきつぶされることによって、彼に対する観客の反感がそのままベビーフェイスへの好感に転化するのだ。マイナスの感情を符号を変えてプラスにする一つのトリックである。
 今回の中山騒動ではこのトリックを使う絶好のチャンスだった。そのためには彼が辞任をしてはいけないのだ。辞任してはヒールが自ら降参したことになる。それでは面白くも何ともない。ここはベビーフェイス役たる首相が彼を解任しないといけないのだ。それも毅然とした態度で。そうすれば、首相の株も大いに上がったろうに、惜しいチャンスを逃したものである。ヒールはヒールらしく処遇するべきだった。

 この中山議員が東大卒というから笑わせる。東大は彼がしきりに強調する「学力」なるものの最終目的地といって良いだろう。その最終目的地に達した結果がこのアホなおっさんなのだ。つまり、皮肉なことに、彼自身の言動が彼の主張する「学力偏重」の馬鹿馬鹿しさを体現してるのである。
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by hiroi22 | 2008-09-28 02:41 | じっと思う

オーソライズされない“権力者”

 今の日本は一応「民主主義」ということになっている。つまり、政治は国民の意思によって決定されるというシステムである。その「国民の意思」は選挙を通して、それを確認することになっている。では、その意思を確認した前回の衆議院選挙とは何であったか?言うまでもなく2年前の小泉内閣での郵政民営化選挙である。そのときの結果がどうであれ、ともかく国民の意思決定はなされている。ただし小泉内閣とその当時に掲げる政策に対してである。ここでその選択の妥当性は問わない。ともかくも、当時の小泉内閣は国民から権力を付託されたといって良い。
 あれから2年が経った。しかし、時間は問題ではない。その中身である。内閣総理大臣は2回変わった。そして、今3人目が決まろうとしている。ところが、これらの「内閣総理大臣たち」およびその候補者の選択に対して「国民の意思」は全く示されていない。いや、正確に言えば昨年の参議院選挙で与党は惨敗を喫しているのである。したがって、制度上はともかく、民主主義の精神から見て、彼らが権力を行使する正当性は全くない。
 一昔前の自民党の愛すべき古狸の政治家たちはこういう時には「憲政の王道から解散すべきだ」と言った。「憲政の王道」とは時代がかったやや大げさな言葉である。古狸が好きな言い回しである。しかし、彼らの言わんとすることは正しい。国民の意思決定を経ずして得られる政治権力があるとすれば、それは独裁である。麻生だ小池だと名前は挙がっているが、彼らが自民党総裁選挙というものだけを経て総理大臣となり、そして2年前の彼ら自身の政策など一言たりとも口にしなかった選挙結果の上にあぐらをかいて、政治権力を行使しようと考えているのならば、彼らは民主主義の徒ではない。単なる権力主義の輩である。そうでないならば、直ちに衆議院を解散して民意を問わなければならない。
 この種の議論をすると「政治空白を避けるために解散は避けるべきだ」という意見が出る。私に言わせればこの意見は欺瞞もいいところである。国民から真の付託を受けていない権力者が勝手にわれわれの税金を使い、その政策を押しつけるくらいならば、選挙のための政治空白など問題ではない。第一、選挙のための政治空白やらを恐れていては選挙など出来はしないではないか。
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by hiroi22 | 2008-09-04 00:10 | ずっと思う

星野批判と言うけれど

 北京オリンピックで「星野ジャパン」が4位に終わり,当初豪語していた金メダルどころか銅メダルも取れずに終わった.このことで星野監督の選手起用,采配などに批判が集まっている.オリンピック史上初のオールプロという布陣で臨んだにもかかわらず,3A主体のアメリカ,プロ野球としては日本よりは後発の韓国に連敗したのだから批判は無理からぬところではある.相手も懸命にプレーしてでた結果であることを考慮してもである.
 しかし、ちょっと待って欲しい.彼に対する批判,短期決戦向きでない采配,情に任せた選手起用 etc.,その多くは初めからわかっていたことである.例えば、彼はチーム結成時に故障を抱えた選手が多いことに関して
「(ケガがあっても呼ばれれば)ついて来てくれるなんて、うれしいじゃないか
と言っていた.あるいは、調子の悪い選手に「やれるか?」と聞いて,当の選手が「やれます!」と言うのを聞いて採用していたという.そして
「選手を信じる」
と何度も繰り返していた.これらの言動に見られる星野監督の選手選考,選手起用によって,日本チームは故障だらけの選手の集まりとなり,さらに,選手の調子には目をつぶり「選手を信じる」という硬直した用兵によって手痛い敗戦を招くことになってしまった.
 しかしである、オリンピック前にこれらの言動を批判した言葉を私は聞いたことがない.今語られている多くの批判は負けたから出ているに過ぎない.仮に金メダルで終わったとすれば,
「選手がケガを克服して,星野監督の男気に応えた」
とでも褒めそやすのだろう.
 勝てば悪いことには目をつぶり,負ければそれをあげつらう.私はそういう態度は嫌いである.星野監督の持つ「浪花節的な」体質,古い精神論,体育会系の考え方になびくのなら,結果のみを見た皮相的な批判はするべきではあるまい.批判をするのならば,その前に彼の言動に無批判だった自らを省みてからでなければならないはずだ.そうでなければ同じことの繰り返しである.進歩などというものはありはしない.
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by hiroi22 | 2008-08-26 21:58 | ずっと思う

知的レベル低下もここまで来たか

 今どき「大学生」,「学生さん」がかつてのように「教養のある人」とか「勉強をしている人」と一目置かれるようなことはない.それは実体を見れば致し方ないとは思うが,二十歳も越していれば多少なりとも物事を考える力が備わっていそうなものである.ところが現実はそうはいかず呆れるばかりだ.

在日学生差別、入部させず 日大弁論部が活動停止(朝日新聞)
 日本大学法学部(東京都千代田区)の公認サークル「弁論部」で今春、入部希望者の女子学生(21)が在日韓国人であることを上級生らが問題にし、結果として入部を断っていたことが分かった。大学本部は調査の結果、国籍・民族差別があったと認定。同部は先月末から活動を停止している。
 この女子学生は韓国籍の在日3世で、今春入学。民族差別で入部を断られたとして、先月上旬、同大本部に母親と申し立てをしていた。
 在日3世の女子学生云々よりも,正規に自分たちと同じ大学に入学してきた新入生に対して入部を拒否するという姿勢は,全く了見の狭い輩と言う他はない.下品な言い方だが,ケ○の穴の小さい奴らであると思う.ところが彼らはそれだけではなかったのだ.
大学が委嘱した弁護士らによる調査などによると、同部幹部の3、4年生3人が女子学生の受け入れを検討する際、「外国人だから付き合い方が分からない。不安だ」「過激な宗教にかかわっていたら怖い」などと議論していた。
 彼らは了見が狭いだけではなく,幼稚であった.
「外国人だから付き合い方が分からない。不安だ」
「過激な宗教にかかわっていたら怖い」
これが法学を学んでいる「弁論部」幹部の3,4年生が集まって検討している中で出た言葉なんだそうだ.小学生の言葉である.最高学府に学んでいるはずの溌剌たる若者の言葉ではない.
 しかし,こんな嘆きとは別に私が許せないのは次の記事の内容にある彼らの言動だ.
 報告を受けた人権侵害防止委員会(委員長=島方洸一副総長)は「重大な国籍・民族差別事件」と認め、先月末、法学部に再発防止などを要請。弁論部アドバイザー(顧問)の2教授と部員3人は女子学生に対し「心痛をおかけしました」と謝罪した。また、同部は当面の活動を自粛する、との届けを出した。

 しかし一方で、3人は関係者の話し合いの場でも「在日であることを理由に断ったわけではない。差別のつもりはなかった」と主張しており、女子学生側は謝罪を受け入れていない。
 つまり,彼らは「謝罪します.しかし差別はしていない.」というのだ.では,一体何に対して彼女に謝罪したのか?記事では「心痛をおかけしました」とある.つまり
「こんなことで傷つくとは思わなかったんで,ごめんね」
というわけだ.本質的に自分たちの行動にたいしての反省はない.彼らはこれが差別でないというが,これが差別でなくして一体何が差別だというのだ.これが差別でないと開き直れるのなら,この世に差別なんぞという行為はあるまい.こんな姑息な言い訳をするために「弁論」をやっているのなら彼らの活動に何の意味もない.弁論部は即刻解散させるべきである.この点で,「活動停止」という大学の処分は甘い.「国籍・民族差別があったと認定」したのなら,弁論部は解散して幹部は謹慎のため停学処分にすべきだ.
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by hiroi22 | 2008-07-20 21:19 | じっと思う

よくわからない人々

 いつかも書いたかも知れない.またどこかで他の人も書いていたかも知れない.最近しばしば感じるのは「(何か誤りなどをして)攻撃できる相手は,どんな些細なことであれ,とにかく執拗に攻撃する」という風潮だ.特にインターネットを通してのそれがひどい.私が見るに,このような異常な攻撃ぶりは,攻撃する側の劣等感か何かの裏返しではないかと思う.そうやって自分の優越感を作ろうとしているのではないかと思う.
 さて,そのカテゴリーではないと思うが,よく分からないのが,例の朝日新聞の「素粒子」に載った「死に神」と鳩山法相を揶揄した記事に「犯罪被害者の会」とやらが噛みついた騒動だ.件の「素粒子」の言は鳩山法相の死刑執行について向けられたものだ.「犯罪被害者の会」の活動をどうこうするものではない.犯罪被害者の救済を目的とする会の趣旨と死刑執行の速度は無関係である.「素粒子」の言葉が犯罪被害者の主張を軽んずるものではない.何も犯罪者の刑を減刑させろという話ではないのだから.百歩ゆずって,その言が犯罪被害者の会のメンバーの感情を逆撫でしたとしてもそれは単なる感情論でしかない.ただし,感情論は感情論として抗議するのはよいだろう.どうぞご勝手にである.しかし,これには驚いた.(↓)
<犯罪被害者の会>朝日新聞に再質問 「死に神」問題で
 死刑執行の件数を巡り朝日新聞夕刊1面コラム「素粒子」(6月18日)が鳩山邦夫法相を「死に神」と表現した問題で、全国犯罪被害者の会(あすの会)は7日、朝日新聞社に「質問に正面から答えていない」として、6月25日に続き再度の回答を求める文書を送った。前回は「被害者遺族が死刑を望むことすら悪いというメッセージを国民に与えかねない」と抗議。これに対し同社は「犯罪被害者遺族の気持ちに思いが至らなかった」と回答していた。
 まだやっていたのだ.しかも「犯罪被害者遺族の気持ちに思いが至らなかった」という回答を受け取ったにもかかわらずである.これでは朝日新聞を攻撃することだけが目的のネット右翼と同じである.こういう行動をする「犯罪被害者の会」とは一体何だぁ?よく分からない人々の集まりなのか?と思ってしまった.
 インターネットの便利なところはこういう情報はすぐに検索できることだ.例えばこんなHPがある.
犯罪被害者の会幹事を辞任しました。

「犯罪被害者の会」の元幹部の独白だ.ここから少し抜粋すると,
辞任の理由は、大きく3つあります。

1、復讐権について
  被害者の会幹事会は、遺族がほとんどです。幹事の多くは、加害者に死刑を望み、復讐を刑事司法のなかで実現したいと強く主張しています。

 私は、『復讐権』を認めた社会は、人間の文明を滅ぼすと考えています。被害者の『復讐したい』という情念を社会に伝え体(ママ)という思いを否定しがたいものがあります。しかし、国家が被害者に代わって復讐することを刑罰として捉え刑事司法の改革を世論として確立する働きかけをすることは、私にはできません。

 死刑を廃止すること、それに真っ向方対立して死刑執行を求める動きもあります。

私は、被害者の権利確立は、加害者の刑罰に係らず進めたいと考えています。しかし、「犯罪被害者の会」の幹事会では、加害者の刑罰が少しでも重いことが、被害者の権利確立に通じるという情念で働いているように感じられます。そのため、修復的司法とか、和解という意味会いの言葉がどこかででてくると、犯罪被害者の会幹事会では、被害者に対しての裏切り行為のように感じられるようで、加害者を擁護することになるらしく、激しい攻撃にあうことがあります。
(中略)

3、民主的な運営とはいえないこと
  犯罪被害者の会は、日弁連元副会長の岡村勲さんを代表幹事として動いています。男性社会の企業など、組織運営の一つの形態として、トップダウン方式で権威者の言 動を自らの決定とする構造があります。

「犯罪被害者の会」にも、「代表幹事=犯罪被害者の会」の構造があり、そこから脱することができない幹事会の追従と幹事への縛りがあります。

 地方議会も男性社会ですが、とりあえず議会には民主的運営のルールがあります。そこを突破口に家父長的な運営を民主的な運営に変革する努力ができます。

「犯罪被害者の会」は、被害者の怒り、絶望感・あきらめ・人への憎悪、復讐・怨念という感情が渦巻いています。このような情念を持続的に燃焼させていこうとするグループのなかで、民主的なルールにしたがってやっていこうよという働きかけは、「遺族ではないからわからない」、「遺族の感情を損なう人」という反発を招くようです。

『被害者や遺族は正義である』という情念のなかでは消耗が大きく、かかわりたくないという思いが強くなりました。
 私はこの会の実態を知らないのだから,この意見にたいして確たる賛否を言うことはできない.しかし,今回の対応を見ているとこの人の意見もさもありなんと思うのである.
 で,ついでと言っては何だが,返す刀で次のことも言っておこう.
北朝鮮への制裁継続要望 拉致被害家族会などが集会(朝日新聞)
 日朝協議で拉致被害者の再調査と引き換えに対北朝鮮制裁の一部解除を合意したことなどを受けて、拉致被害者家族会と支援団体の「救う会」、拉致議連が7日夜、東京・永田町で緊急集会を開き、被害者の帰国が実現するまで制裁を一切解除しないように政府に求めていくことを確認した。

 家族会の飯塚繁雄代表(70)は「制裁を加え続けて、北朝鮮も相当な痛手を受けたと解釈していたが、制裁の(一部解除の)カードが無駄に切られた今の状況を非常に心配している」と訴えた。約600人の参加者は、制裁継続のほか、再調査が不十分だった場合の追加制裁を政府に要望し、米国にはテロ支援国家の指定解除手続きの中断を求める決議を採択した。
 拉致被害者家族会の人達の言っていることもわからない.「被害者の帰国が実現するまで制裁を一切解除しないように政府に求めていく」そうだが,この人たちは制裁を続ければ北朝鮮が
「はい,参りました」
と頭を下げて被害者を帰国させてくれるとでも思っているのだろうか?そんなことはあり得ないだろう.相手にもプライドというものがあるのだ.これはむしろ逆効果で,まとまるものもまとまらなくなると考えるのが自然ではないのか.一体この人たちは解決のためのどんな青写真を描いているのだろう.はっきり言えば,この人たちは,対外的に勇ましいことを言えば人気を上げられると考えている政治家に利用されているだけなのだと思う.
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by hiroi22 | 2008-07-08 01:42 | ずっと思う

えっちを観ずにシッコを観る

 先日大阪に出張した.大阪という町は面白い.こんなものを発見した.どこにでもある「町を美しく」という張り紙だが,大阪は違う.まず,そのメッセージに反してとても汚い.しかしどういう訳だか大事なものを保管するようにガラスのケースに収まっている.まるで意味が分からない・・・・  003.gif
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 その大阪で泊まったビジネスホテルにはビデオオンデマンドのサービスがあった.つまりサーバーに置いてある番組を自分で選んでテレビで観ることができるのだ.最近ではこんなサービスも珍しくはないが,特筆すべきは,このビジネスホテルではこれがタダ,つまり無料で利用できるということだった.
 選べるジャンルはアダルトをはじめとして映画とかアニメとかが5つほどあったろうか.しかし番組の多さではおじさんの大好きなアダルトものが圧倒的だった.で,お前は喜んでアダルトものを無料で観たのだろうとお考えのお方が多いだろうけど,そんな当たり前の展開であればわざわざblogに書いたりはいたしません.おほほ.

 アダルトものをブラウズしていたのだけれど,何せ数が多いので何が何だかわからない.そうこうしているときに,映画のジャンルでマイケル・ムーア監督の「Sicko」を発見した.アダルトものとは対極の社会派映画である.つまらなければ再びアダルトもの探しに戻ろうとこの映画を見始めたのだが,引き込まれてしまい,とうとう最後まで観てしまった.
 この映画はアメリカの医療制度の問題点を鋭く追及した映画である.アメリカでは日本のような公的な健康保険はない.各人が民間の保険に加入して,何か病気などをした時にはそこから給付を受ける仕組みだ.しかし,保険会社は営利企業である.様々な理由で給付の支払いが拒否される.また,いろいろな理由で保険そのものに加入できないケースがある.病院・医師は保険会社と深く繋がっていて,そのことで患者に多大の不利益が起こる場合が少なくない.映画ではこのようなことを実例を挙げて糾弾し,最後には例の9.11の際に献身的な救助活動を行い,それが原因で病気になったにもかかわらず,アメリカでは満足な医療が受けられない数名の患者をキューバに連れて行って健全な医療制度のもとに十分な治療を受けるというエピソードを披露して終わっている.
 アメリカで病気やケガすれば莫大なお金がかかるということは聞いていた.しかし,それは日本人である自分がアメリカでは外国人だという理由によるものだと思っていた.だから,アメリカという大国のこのような非人間的な医療制度が真の原因であることを知ってショックであった.しかし,私が本当にショックを受けたのはこの映画で紹介されていたイギリスとフランスの医療事情だ.両国とも医療費は基本的に無料である.フランスでは,たとえ貧しい人でも,その健康を国民全体が支え合うという意識が徹底されているという.イギリスでも同様で,人々は病院でお金を払うことは一切なく,病院の会計は貧しい人に病院までの交通費を支給するためにあるという.
 この例がスエーデンやデンマークなどの北欧の高福祉国家の話であったならば,私はそんなに驚かなかったろう.このblogでも何度か書いたように,私はそれらの国は日本が目標とすべき国々だと思っているからである.しかし,フランスやイギリスとなると話は別だ.特にイギリスはサッチャー政権時代民営化の嵐が吹き,いろいろな面で国民の福祉が後退したと思っていた.しかし,そのイギリスでさえ医療費は無料なのだ.それどころか,貧しい人達に交通費の補助が出る!それにひきかえ格差社会の日本はイギリスにすら劣るのか・・・・イギリスにすらひけを取る部分が出ているのか・・・  そんな鬱々たる気分の時に飛び込んできたのがこのニュースである.
<無保険の子>大阪で628人 医療費は全額自己負担
 国民健康保険(国保)の保険料を滞納したため、保険給付を差し止められ、医療費の全額自己負担が必要になった世帯の子ども(中学生以下)が、大阪府内17市町で3月末現在、628人に上ることが民間団体の調べで分かった。大阪市、堺市など6市ではデータがなく、この団体は大阪府全体で子ども約2000人が「無保険」に陥っていると推計する。
 このニュースから受けた私の絶望感を理解していただけるだろうか.イギリスでさえも「貧しい人達の健康もみんなで支える」ということであるのに,貧乏人は医者にもゆけずに見捨てられる社会になろうとしているのだ,日本という国は.多くの勤勉な人々,優秀な人々が働いているはずなのにどうしてこんな国になっているのだ?
 大阪でのとあるパーティーで知人の開業医にアメリカの医療制度のこと,Sickoの映画のことを話したところ,彼は
「小泉・竹中の理想とするのがアメリカの制度なのだ.」
と語気強く語っていた.そう,おそらく根本的な原因はそれに突き当たるのだろう.そして何かといえば「自己責任論」を振りかざす人々もその一端を担っていると断言する.
 ということで,えっちな映画は観ずに終わったが,そんなものよりもずっと物事を考えた時間を過ごせたと自覚したのであった.
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by hiroi22 | 2008-06-28 22:34 | じっと思う

こんな「有識者会議」はただ消えゆくのみ

 安倍前首相の肝いりで始まった”有識”者会議「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」(座長・柳井俊二元駐米大使)が“報告書”なるものを福田首相に提出したという.
<集団的自衛権>行使容認の報告書を首相に提出…安保法制懇
 憲法9条解釈の見直しを検討してきた「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」(座長・柳井俊二元駐米大使)は24日、現行の憲法解釈では禁じられている集団的自衛権の行使を容認するよう求めた報告書を福田康夫首相に提出した。公海上の米艦への護衛など、検討された4類型すべてで、憲法解釈の変更を提言している。しかし、福田首相は集団的自衛権の行使は認めない意向だ。
この”有識”者会議のことは発足時にこのblogでボロクソに書いたのだった.
懲りずに”やらせタウンミーティング”の発想--情けない
その一部のreminderとして掲げると;
つまり、初めからどんな結論が出るか決まっている”有識者”会議なのだ。こんなものに「研究」だとか「諮問」だとかいう言葉を恥ずかしげもなくよく使えるなと思う。この”有識者”会議は
やらせ質問で世間を呆れさせたタウンミーティングと同じ発想である。
で,今回の報告は;
<「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」報告書要旨>

 ▽公海上の米軍艦船が攻撃された際に自衛隊艦船が反撃するために、集団的自衛権の行使を容認

 ▽米国を狙った弾道ミサイルの迎撃のために、集団的自衛権行使を認める以外にない
(以下略)
全く期待を裏切らない内容で感心してしまう.005.gif
しかし,こんな報告ならどうして1年もかかったのか?「お仲間の井戸端会議」とまで揶揄された懇談会である.初めからの「予定通り」の内容なら出席者の同意を得るのにさほど時間はかかるまい.あとの時間は世話をする事務方の時間と我々の血税の無駄遣いに費やされたのだろう.いずれにしても,こんな馬鹿馬鹿しい懇談会はこれで打ち止めにして欲しい.そして,この懇談会のことは早く忘れよう,忘れよう.029.gif
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by hiroi22 | 2008-06-25 23:55 | じっと思う

森毅のオッサン

 朝日新聞の夕刊に「人生の贈りもの」という連載インタビューがある.一口でいえば年寄り有名人にこれまでの人生の自慢話をしてもらうというものだ(というのはちょっと皮肉すぎるか).そのインタビューに今日から森毅京都大学名誉教授大先生がご登場なさった.
 私に言わせれば,森毅センセぐらい幸せな人はいないと思うのだ.なにしろ世間がまだ素朴で,京都大学教授しかも専門は数学,ということだけで一目置いてくれて引っ張りだこになった人なのだから.そういう古き良き時代をゆっくり過ごしてきた人なのである.じっさいに80になっても天下の朝日新聞のインタビューに対して理路整然風に答えるのだ.これはよっぽどストレスのないお気楽な人生を送ってきたに違いない.まったくうらやましい,うらやましい.(^0^) これが最近だとそう簡単にはいかない.大学教授といっても無闇には尊敬してくれない.藤原正彦先生のように文才という武器がなければダメである.もっとも森センセとて無芸ではない.テキトーに話を広げて何となくわかった気にさせるテクニックには長けているような気がする.
 そのインタビュー,おそらく今週一杯続くだろうが,初めから森毅節が炸裂している.堂々と「僕は物好きで,ものぐさ。」と公言するのだから,「公務員は楽して給料もらい過ぎ,キー!」といっている方々が聞けば卒倒しそうな話である.そういえば,記憶違いでなければ森毅センセは“公務員イジメ”で一部の人の溜飲を下げている橋下大阪府知事と同じ高校出身じゃなかったかな? ふふふ.
 今日のインタビューはこんな言葉で締めくくっている.
ただ教育問題で一番気に入らんのはね、クラスの人数が少なければ目が届いて、みんなに愛情が注げるって、あれは上からの論理でやり過ぎですよ。僕の一人っ子体験からしても。そんなに目を届かされたら、かなわんし、そんなに愛情を注がれたら、困るの。
う〜む,このジイさんはホンマに素直やないのぅ・・・・
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by hiroi22 | 2008-06-16 23:13 | ずっと思う

あまりに軽く弱い命

 私は自殺というのは,過労死などの特別な場合は別として,まったく個人的な事柄と思っている.自殺する人に対して格別同情もしない.逆に自殺という行為に,それが他人を巻き添えにしない限り,悲憤慷慨するわけでもない.むろん,身近にそういう危険性のある人がいれば別ではあるが,赤の他人が個人的な事情で思い悩んで自ら命を絶つことに対しては,申し訳ないが無関心である.それでも,このニュースには一言いわないわけにはいかない.
<高1自殺>ネット上に「死ね」と書かれ苦に 北九州 (毎日新聞)
 北九州市小倉北区片野新町1の美萩野女子高校(大久保元晴校長、生徒数736人)に通う同市在住の1年の女子生徒(16)が、ネット上に「死ね」と書き込まれたのを苦に自殺したことが分かった。同校は31日、保護者集会を開き、経過を報告した。
 自殺するのは勝手だが,他人が「死ね」といったから自殺するとは,これほど軽い理由は見たことがない.また,この程度のことで自ら命を絶つとはなんと弱い命だろう.報道される内容からはでは,超ポジティブ思考と自他ともに認める私には彼女の行動はまったく理解できない.また,理解する気もない.逆にこのことで振り回される周りの人間,校長先生や担任の教師に同情したい気持ちである.また,16年間一緒に暮らしてきた親御さんのやり切れなさにも同情する.ただ,この記事で次のことは気掛かりだ.
 同校は女子生徒と近い生徒らから聞き取りを実施。その中の一人が「26日から27日にかけて(女子生徒を)中傷する書き込みをしたかもしれない」と話したとしている。この生徒は30日以降、ショックで学校を休んでいるという。だが、自殺との因果関係は確認できていない。
 彼女が書き込んだ「中傷」とはどのようなものかはわからない.反省すべき点があれば強く反省すべきだろう.しかし,このことと今回の自殺を強く結びつけるべきではない.過ちは誰にでもある.まだ若いのだから,過ちは深く悔やんで今後は繰り返さず,他人を思いやる人間になればよいのだと言いたい.
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by hiroi22 | 2008-06-01 22:43 | じっと思う

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