ボーッと何かを・・・ 日々の考えの備忘録


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情けない・・・

 従軍慰安婦問題が揺れている。私自身、多くの人々と同様この問題を考えることは気持ちのよいものではない。まるで、自分のおじいさんが強姦魔だったということを告発されているような気持ちになる。しかし、中国、韓国だけではなく、台湾やオランダにも被害者がいるとされる状況で、その被害にあった人たちの気持ちを考えれば目をそらすことは出来ないと考えている(だからといって、小中学校の教科書に載せるべきとは思わんが)。ところが安倍首相はこんな趣旨の発言をするのだ。
広義の強制はあったが、狭義の強制は疑わしい
広義の強制とは何か?それは、
日本軍の直接の関与ではなく、軍が依頼した慰安婦斡旋業者による強制
ということらしい。
馬鹿馬鹿しい。「狭義の強制」とか「広義の強制」とか、こんな戯言をとうとうと述べて一国の宰相として恥ずかしくないのか?情けない....

よろしい。百歩譲って、あなたが勝手に定義した「広義の強制」」だけで、もう一つの「狭義の強制」というものの証拠がなかったとしよう。ならば、日本軍の責任はないのか?
泥棒を指図して、その盗品をくすねた大親分は罪がなく、実行犯の下っ端のみに罪がある
とでもいうのか?一体、その「狭義」とか「広義」とかの小賢しい弁明をして一体何を言いたいのだ?あなたは人権というものをどういう風に考えているのだ?

 安倍首相のこの発言が国会でなされた後、ある英字新聞で(滅多に読まないのだけど)こういう発言・態度に対して批判めいた記事が掲載されていた。折しも、アメリカ議会で旧日本軍の慰安婦に対する決議が討議されているので、何だか不安な気分であったのだが、案の定アメリカでこの発言が波紋を広げているようだ。当然だろう。例えば、金正日が「日本人拉致は、実行犯による強制であり、北朝鮮による広義の強制は認めるが、狭義の強制はない」と言っているようなものだからだ。自他を入れ換えてみよ。そうすれば、自分の発言がいかにタワケタものであるかが分かるだろう。
 ところがここに至って、今日のテレビでは安倍首相はこの件に関しては「誤解をさらに広げるので、もう言わない」と言っている。周囲の反発が予想外に大きかったので逃げたいというわけだ。要するにこの問題に対する腹が据わっていなかったのだ。これはこれで情けない。

 想像するに、最近の内閣支持率低下を懸念して、何か積極的な勇ましい態度を示したかったのだろう。慰安婦問題はそのための格好の題材だと思ったに違いない。たぶん、官邸のブレーンの勧めもあったことだろう。むろん、戦略としてそういう行動も否定はしない。しかし、このような直接被害者の人権に関わる問題を政治的に利用しようとする態度、しかもその人権を否定しようとする方向で利用しようというのは浅はかというしかない。
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by hiroi22 | 2007-03-08 23:26 | じっと思う

「うむ」と唸った言葉

 先週の火曜日(1月30日)の朝日新聞の朝刊に評論家の鶴見俊輔とアーサー・ビナードという詩人との対談が掲載されていた。鶴見俊輔はともかく、片方のビナードという人はまったく知らない。経歴では、アメリカ出身ながら日本語詩集で中原中也賞を受賞したいう。なかなかの才能の持ち主のようだ。
 この二人の対談、紙面の半分もないものだったが、機知に富んだ言葉が随所にちりばめられていて楽しめた。中でもビナード氏の
「国益」は一部の人の利益のためにみんなをこき使う口実
がガツンと来た。そう、そうなんだ。私はこれが言いたかったんだが、上手に言えなかった。言われてみれば実に簡単明瞭。さすが詩人だ、うまく表現している。また、鶴見俊輔が志賀直哉の言葉として
名文を暗記して型にはめてはならない。日本語と英語のどぶに落ちて、もがけば、自分の文体が出来る。
というのを紹介している。これは正直まだピンとこない。折に触れて思い出したい言葉だ。

 自分の哲学と言葉を持った人たちのこんな対談を読むのは楽しい。紙面はもちろん切り取って残してある。
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by hiroi22 | 2007-02-04 22:41 | じっと思う

ブッシュ政権はイラクで困っているか?

 最近の観測では、ブッシュ政権はイラクに新たに2万人規模の兵力を投入するとのことである。議会は民主党に握られているので、この提案がすんなり通るとは考えにくいが、すでに任期が終わることが確定しているブッシュ大統領は「何かをして歴史に名を残さなければならない」のでイラク問題解決にともかく手を打つ覚悟なのだそうだ。
 こんな状態を見ると、ブッシュ政権はイラク問題に困っているように感じられるが、今日再放送だった
「BS世界のドキュメンタリー」
■イラク 消えた200億ドル 〜追跡 開発基金の行方〜
(イギリス Guardian Films制作)
を見るとそんなノンビリ(?)した気分は吹っ飛んだ。ちょっと長いが、NHKのホームページから番組内容の説明を転載する。
2003年、イラクのフセイン政権崩壊後、アメリカ主導の暫定行政当局CPAがイラクを統治。CPAはイラクの石油の売上による利益や、差し押さえられた銀行口座の預金などを含む、イラク開発基金、およそ230億ドルの管理を委託された。

イラク開発基金は、本来イラク復興のために使われるはずのものだった。しかし、イラク国内での管理は甘く、盗難や紛失が数多く起こっていた。さらにアメリカを始め、外国の業者がこの利権に群がり、CPAから仕事を受注したが、契約の履行を監督する体制は整っていなかったと、元CPA幹部は語る。そんな中、いわゆる戦争成金が横行する。幽霊会社を作ってCPAに水増し請求するなど、様々な汚職や腐敗が発覚した。

一方、イラク南部ディワニヤの町の病院で、アメリカの援助による再建の現実を取材した、医師でジャーナリストのアリ・ファディルは、そのお粗末な実態に怒りを隠せない。改築後の病院では下水が詰まり、手術室の床の割れ目からは蟻が這い出していた。さらに、点滴用の針など、基本的な医療器具や医薬品の不足から、本来なら助かる乳幼児の患者が、数多く死亡している。こうした事態は、CPAの医療援助に対する姿勢が間違っていたことに起因している。援助の効果をアピールするような派手で高価な物ばかりに基金を使い、安価で地味だが、生死を左右するような基本的な医療器具を供給しなかったのだ。また、旧体制につながるバース党員を政府や公共機関から排除する「非バース化」政策により、医療制度を運営する優れた人材が解雇されてしまったことも原因だ。

番組は、アメリカ・イラク両国での関係者の取材から、イラク開発基金がいかに不正に使われていたか、その驚くべき実態に迫る。
番組を見れば分かるが、イラクの石油を売ったり旧イラク政府の財産を差し押さえたりしてできたイラク開発基金、つまり元々イラク国民の財産、これをブッシュ政権が作ったCAP(=暫定行政当局)とそれに群がる悪党どもがかっさらってしまったということである。チェイニー副大統領がかつて関係していた会社も関与しているらしいのだ。もっと言えば、ブッシュ政権に近い人間たちが甘い汁を吸った可能性が非常に高い。
 番組では、この基金が正しく使われなかったために起きた悲惨な状況が映し出されている。しかし、この暫定行政当局の担当者は取材に応じないか、応じたとしても他人事のような無責任な発言をするのみなのだ。この番組を見る限り、ブッシュ政権の馬鹿げた政策(例えば、上の説明にある「非バース化」)によりイラク国民の財産から巨額の不当な利益を得た人間が多数いることが分かる。ただ一つの救いは、現在、アメリカでは暫定行政当局の基金管理に関して調査が行われており、実際に不正が暴かれているということだ(このあたりはさすがにアメリカと言える)。帳簿などの関係書類の紛失などがあり、調査は困難なようであるが、ぜひがんばって欲しいものである。

 この番組を作ったのは、イギリスの制作会社である。さて、わが日本でここまで踏み込んだことが出来るジャーナリズムがあるのだろうか?難しいだろう。あったとしてもNHKでは放送出来まい。
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by hiroi22 | 2007-01-05 00:31 | じっと思う

ブッシュ敗北の賜物

 ブッシュ政権が中間選挙において手痛い敗戦をしたおかげで世界が変わろうとしている。イスラエルとパレスチナの和解ムードを見てその感を強くする。もっとも、中東地域は過去幾度も平和への期待が裏切られてきたところだから、今回も油断は出来ないのだけれど。ただ、何となく憎悪の連鎖に人々が疲れてきたのではないだろうか、そんな気がする。今まで繰り返されてきた殺戮の歴史はたくさんの人々に消せない傷を残しているだろうけれど、何とか友好的にそれを乗り越えて欲しいものだ。

Excite エキサイト : 国際ニュース <米国務長官>中東和平交渉再開に向けアラブ外相らと協議

 私はもうずっと前から中東、特にイスラエル周辺の新約・旧約聖書にまつわる地域を訪れたいと思っている。これが実現するのはいつになるのだろう....
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by hiroi22 | 2006-11-27 00:45 | じっと思う

アメリカの有権者もなめられたものだ

 フセイン元イラク大統領に死刑判決が言い渡された。共和党の劣勢が伝えられるアメリカ議会の中間選挙の投票日の2日前のことである。今やアメリカといえどもブッシュ政権のイラク政策を支持する声は少なく、大統領の支持率は40%に満たない。ラムズフェルド国防長官の更迭を求める声さえ上がっている。
 こういう状況で今回の判決が言い渡された。この公判では、すでにイラク政府筋から判事に対して様々な圧力がかかっていたという。イラク政府筋ということは、アメリカ軍=アメリカ政府からの圧力ということである。そして、アメリカ軍が牛耳っているとも言えるイラクで、どういう意志がはたらいてこの時期に判決が出たのかは明らかであろう。つまり、この判決はアメリカによるブッシュ政権のための判決なのだ。ブッシュ大統領はもちろん今回の判決は大歓迎で、イラク戦争の正当化がなされたと胸を張っている。
死刑判決は「大きな成果」 ブッシュ米大統領
 【ワシントン5日共同】ブッシュ米大統領は5日、イラクのフセイン元大統領への死刑判決について「イラクの民主主義にとって大きな成果だ」と述べ、元大統領を打倒したイラク戦争の正当性を強調した。中間選挙の応援遊説に出発する前、テキサス州ウェーコの空港で声明を読み上げた。
 7日投票の中間選挙では、イラク情勢の悪化から与党共和党は厳しい戦いを強いられており、大統領はこの判決を機に、イラク開戦の決断の正しさをあらためて訴える意向だが、有権者の共感を得られるか不透明だ。
 大統領は「専制による支配を法による支配に替えようとイラクの人々が取り組んできた努力の一里塚」と判決の意義を高く評価。「自由で公正な、統一された社会へと歩む上で重要な成果と歴史に記録されるだろう」と繰り返した。
 身勝手な理由で戦争を始め、民間人を含む数多くの人の犠牲を強いておいて、厚顔無恥もはなはだしいと言うべきである。
 投票日直前に今回の判決を強要した結果、中間選挙が共和党に有利にはたらくとブッシュ政権が思っているのなら、アメリカの有権者もなめられたものである。しかし、もし万が一この判決のおかげで共和党が勝利するようなことがあれば、彼らを勢いづかせ、ますますアメリカ単独主義に走ることだろう。そんな恐ろしいことにはならないよう祈るのみではあるが...。
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by hiroi22 | 2006-11-07 22:28 | じっと思う

論功行賞人事だもんなぁ

 今回の安倍総裁の人事は「論功行賞人事」と言われているし、私の知る限り、このことを本人が真面目に反論したのも聞いたことがない。おそらく、そう言われても仕方がないと思っているのだろう。調べてみると
論功行賞=手柄の有無・大小を論じ定めて、それに応じた賞を与えること。
とある(大辞林 第二版 (三省堂))。手柄に応じて褒美を与えるのはよいが、その褒美が役職というのならば問題だ。
 今回の場合、「論功行賞人事」というのは、裏を返せば「そのポストに最適の人間がいても、その人よりも総裁選で自分の名前を書いてくれた人にそのポストを与えよう」というものだ。これは適材適所とは相容れないもので、国の政治という大きなものに関わる立場の人間がすることではない。だから変な人間がとんでもない立場につくことがある。
「私は核武装反対論者」 中川政調会長が釈明
この記事によれば、
 自民党の中川昭一政調会長は16日昼、日本の核保有について議論する必要性を指摘した自らの発言に関し「私はもとより核武装反対論者だ。非核3原則をいじるとは一言も言っていない」と釈明した。
 同時に「非核3原則の下で核を持たずにどういう対抗措置ができるのか真剣に考えなければならない」と指摘。「その議論と非核3原則を守ることは矛盾しない」と強調した。首相官邸で記者団の質問に答えた。
とある。一方、この記事によれば
 自民党の中川昭一政調会長は15日、テレビ朝日の討論番組に出演し、北朝鮮の核実験問題をめぐる日本の核保有論について「(日本に)核があることで、攻められないようにするために、その選択肢として核(兵器の保有)ということも議論としてある。議論は大いにしないと(いけない)」と述べた。その上で「もちろん(政府の)非核三原則はあるが、憲法でも核保有は禁止していない」と強調した。
ということである。こんな発言をTVでしておいて今更あんな釈明とは、まったくお粗末と言わざるを得ない。
 政調会長というのは、当然党内で重みのあるポストであろう。そのポストについている人間がこんな軽薄な発言をするとは、論功行賞人事のなせるわざといえるだろう。
 しかし、論功行賞人事の本丸は閣僚人事である。この内閣の閣僚の名前を見て、一番驚いたのは農林水産大臣に松岡利勝議員がなったことだ。この人、いわゆる「族議員」のシンボルみたいな人ではないのか。その彼を「利権の宝庫」ともいえる農林水産行政のトップに置いて、一体彼に何を期待しているのか?まったく安倍晋三氏は何を考えているのだろう。
 何を考えているのか分からないついでに言えば、高市早苗議員が入閣したことも分からない。とりあえず、私はこの人が嫌いである。嫌いな理由は多々あるが、それは置いといても理解出来ない。
 彼女の担当は「内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策/科学技術政策/イノベーション/少子化・男女共同参画/食品安全)」とある。一人の大臣に5つもの役目が並んでいる。しかも、バラバラの方向で見ているだけでクラクラする。(「沖縄及び北方対策」をやって、「食品安全」もやるそうである。ご苦労様)とりあえずの突っ込みどころは
「イノベーション」を担当する大臣って何するの?「イノベーション」ってお役所がするものなんかい?
であるが、私が本当に訳がわからないのは、彼女が男女共同参画担当だということだ。私に言わせれば、彼女は女性議員の中で最も封建的な家族観を持つ人で、およそ男女共同参画担当大臣には一番似つかわしくない議員である。つまり、論功行賞人事による変な人間がとんでもないポストにつく適例なのだ。
 まあ、この内閣、これから先いろいろトンデモないことをやってくれるに違いない。
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by hiroi22 | 2006-10-16 22:54 | じっと思う

双方、何だか困惑の展開--安倍首相

 今回の北朝鮮の核実験(まだ100%確認されてないようだが)、ホントにとんでもない話。それがまあ安倍政権の追い風になっている。拉致問題から始まり、つくづく安倍晋三という人は北朝鮮のおかげで助かっていると思う。北朝鮮に足を向けて寝られないだろうね、まったく。
 それはそれとして、国会での野党の追及が低調だという。
持論封じて論争回避 野党、首相追い詰められず
 安倍晋三首相は13日、初めて臨んだ衆参両院予算委員会の計6日間の論戦を終えた。野党側は「一問一答」形式の論戦で首相の歴史認識を追及、「タカ派」色を浮き彫りにしようと挑んだが、首相は就任前の持論は「封印」し、「植民地支配と侵略」を明記した村山富市首相談話などの踏襲を表明。委員会の合間の連休に中韓両国との首脳会談も実現、野党の思惑を外し、論争を回避した。
 北朝鮮の核実験発表も強硬な姿勢をアピールしてきた首相にとっては結果的に「追い風」になった格好。「失点を避けるため国会答弁では無理をせず、日中関係改善や核実験対応で加点」(与党幹部)する作戦に、野党も首相を追いつめることはできなかった。
 この記事の見出し、「野党、首相追い詰められず」を見れば、何だか野党の方がだらしないように感じるが、そうなんだろうか。
 あれだけ就任前に、従軍慰安婦や過去の戦争について「ネット右翼」顔負けの勇ましいことを言っておきながら、首相になるや豹変するとは一体どういう了見なんだろう?これだけ態度が変われば、追及する方も戸惑うのも当然だと思う。はっきり言えば、私は彼が以前のような軽薄な発言を国会で繰り返したならば、多士済々の論客の追及に粉砕されて、その論戦には持ちこたえられないだろうと予想していた。 
 同じく、安倍首相のこれまでの考え方を支持してきた人々も困っているのではないだろうか。朝日新聞の社説で「ちょっと安心した」などと安倍首相が評価されては、産○新聞なんかは本音は忸怩たるものがあるんじゃないかな。ともかく、このおかげで、冒頭の北朝鮮問題もあり、安倍政権は今のところ平穏である。
 問題は、この態度が本物かどうかだ。発言には当然責任がつきまとう。「村山富市首相談話を踏襲する」ということならば、その発言・行動でそれに矛盾したことは許されない。もし、今回の豹変が、単にその場限りの一時しのぎのものだとしたら、鳩山由紀夫議員が批判したように「ひきょうだ」と言えよう。
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by hiroi22 | 2006-10-13 22:35 | じっと思う

王様は裸だと言える方が健全---USA

New York Timesが諜報機関のイラク戦争についての機密文書をすっぱ抜いたらしい。
イラク戦でテロの脅威拡大 米情報機関が機密報告
 同紙によると、報告書はイラク開戦後、米情報機関が国際テロについて公式に評価した初の文書。ブッシュ政権は米国が主導するテロとの戦いにより「世界はより安全になった」と主張し続けているが、これを真っ向から否定する内容だけに、政権批判が一層高まる可能性もある。
 「国際テロの傾向」と題された報告書は、中央情報局(CIA)など16の米情報機関の統一見解を盛り込み「イスラム過激思想は衰退しているというより、地球規模で転移、拡大した」と結論付けた。
今の情勢を見ていれば、大方の人はこういう感想を持っていたと思うが、機密文書にせよ、こういうこう公式の評価書が作成されること自体はさすがアメリカだと思う。
 しかし、これを流し読みすれば、単にBush政権がアホだということだけでなく、イラク戦争をtraining groundとして“新世代”のテロリストが育っているとの報告も書かれている。人ごとではない。
 ともあれ、こういう現政権についての厳しい批判を込めた評価書を堂々と(?)作成できるのはすばらしい。一方、日本ではこんな試みがあったことは知らないし、あったとしても官僚による当たり障りのない報告で終わるのではないのかな... アメリカのイラク戦争を支持したことなんか誰も反省してないようだし。

 アメリカは次の標的をイランに求めているようだ。しかし、最近になって再確認したのだけれど、日本とイランの関係は悪くない。日本とイランの親善に努めている人々がたくさんいるのだ。果たして、こんな状況でも、またアメリカの言いなりになって、その友好関係を壊すような振る舞いを日本政府はするのだろうか?
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by hiroi22 | 2006-09-25 23:08 | じっと思う

朝日新聞の社説に100%賛同する

 ようやく海外から帰ってきた。ちょうどオシム・ジャパンのイエメン戦直前が出発日だったので、見ることが出来ず、予約録画して帰国後見ることになっていた。そのせいで、日本の情報は向こうでは努めて避けてきた。録画を見る前に試合結果が分かってしまうとつまらないからだ。帰国後も自宅で再生ボタンを押すまでは、試合結果を示唆しそうな情報には一切近づかない、見ない。例えば、電車内の週刊誌の中吊りも危ない。電車内ではじっと目を閉じるのみ。
 そうやって楽しんだサッカーの録画の話もあるが、今日は朝日新聞の社説「「歴史認識 政治家が語れぬとは」について。

 タイトルにあるように、この社説の意見にまったく賛成である。この社説では
 「中国人民は、毛沢東主席の教えに従って、ごく少数の軍国主義分子と広範な日本人民とを厳格に区別してきました」
という日中国交正常化当時の周恩来首相の言葉を引き、中国側の歴史認識を再確認している。その上で
 日本記者クラブでの公開討論会の席で、谷垣禎一財務相がこう述べた。「日中国交正常化をした時に、中国は戦争指導者と一般の日本国民を分けて国民に説明した経緯があった」
という谷垣財務大臣の認識と、
 これに対し、安倍晋三官房長官は「そんな文書は残っていない。国と国とが国交を正常化するのは、交わした文書がすべてなんだろうと思う」と反論した。
という安倍官房長官の姿勢を対比させている。

 安倍晋三氏には外交において友好という言葉は無いのだろう。皮相的な損得勘定しか無いと見える。

 社説はさらに続く。
 外交とは、水面には見えない交渉が下支えしている。国交正常化の際、中国側はこの理屈で、まだ反日感情の強く残る国民を納得させ、賠償を放棄した。日本はそれに乗って国交回復を実現させた。

 両国の共同文書には入らなかったが、そうした事情で困難な交渉がまとまったことは、広く知られている。

 それを今になって「文書がすべて」と片づけてしまうのは、中国側の苦心に冷や水をかけるものだ。あまりに一方的な議論ではないか。
もちろん、日中国交正常化によって、中国側にも得るものが大きかったろう。しかし、広く国民にある反日感情も大きく。それを今日蔓延しているような憎悪ではなく友好という言葉で抑えて、社説の冒頭にあるような言葉を述べた周恩来首相と皮相的な言葉でしか外交を語れぬ安倍晋三氏では、政治家としての力量はもちろんのこと、人格・教養・人物の大きさでもまったく比べ物にならないほどの差を感じる。
 安倍氏の発想の根っこにあるのは、あの戦争を侵略戦争と言いたくないという歴史観だろう。
社説のこの見方は悲しいかな本当だろう。歴史認識に対しても、「歴史認識は歴史家にまかせる」と論争を避けている安倍氏に対して、
 これはいかにも奇妙な論理だ。私たちは、邪馬台国がどこにあったかという遠い過去を論じているわけではない。今でも多くの人が記憶している20世紀の戦争の評価を問うているのだ。

 確かに、細かい事実の確定は歴史家に任せるべきだろう。しかし、それを全体として評価し、どこが間違ったかを反省し、教訓を現代に生かすのは国民を導く政治家としての責任ではないのか。侵略の被害を受けた国と新たな関係を築くための最も大事な土台でもある。
と鋭く批判し、最後に
 20世紀最大の戦争について歴史観を語れぬ首相が世界に通用するはずがない。
と結んでいる。まったくその通りであると思う。
 もし、日本の国民が賢明で、その政治と政治家が健全ならば安倍氏は早々に退陣しなければならないはずである。
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by hiroi22 | 2006-09-14 23:34 | じっと思う

何を主張する外交か

 私は安倍晋三なる人物が総裁候補として、なぜこれほどまで人気があるのか分からない。それは今回の「出馬宣言」に合わせて発表された政権構想を読んでも同じだ。どこまで意味があるのかわからない言葉が並んでいる。
 例えば、「主張する外交」と言うが、ではアメリカに対して主張するつもりなのか?これはまったく期待できない。実際、政権構想には旧態依然たる日米同盟重視の文言が並んでいるし、このblogでかつて憤激したように、イラク問題に対して、官房長官として
「実際にイラクが大量破壊兵器を使った事実がある中で、彼らが大量破壊兵器を持っていると(米政府が)考える合理的な理由があった。イラク攻撃への日本の支持について言えば合理的な判断だったと思う」
というアホなコメントを発しているのだから。つまり、「主張する外交」とは、これまでアメリカの忠犬として行動してきた日本の外交を変えて、「アメリカに対して主張する」ということではない。この言葉について言えば、彼はそういうことはまったく念頭にあるまい。逆に
アメリカ追従という国内の批判を毅然として拒否して、アメリカの言い分どおり主張する外交
そして近隣アジア諸国に対しては、
先の戦争は自衛のためにもので侵略戦争ではないと主張する外交
なのだろう。
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by hiroi22 | 2006-09-02 16:15 | じっと思う

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