ボーッと何かを・・・ 日々の考えの備忘録


by hiroi22

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日本を恥ずかしい国に貶める輩

 エイプリルフールのウソであって欲しいと願ったのがこれ.
Excite エキサイト : 社会ニュース <映画>「靖国」上映、映画館が相次ぎ自粛
 3月18日に東京・新宿のバルト9が上映取りやめを決定。その後、銀座シネパトス、渋谷Q―AXシネマ、シネマート六本木、シネマート心斎橋も中止を決めた。銀座シネパトスを経営するヒューマックスシネマは「上映中止を求める電話がかかったり、周辺で抗議行動があった。近隣や他の観客に迷惑がかかるため、中止を決めた」としている。一方、Q―AXシネマの営業責任者は「具体的な抗議や嫌がらせはないが、不特定多数の人が集まる施設なので、万が一のことがあってはならない」と、上映見送りの理由を語った。
 「周辺で抗議行動」とはおおかた街宣右翼の馬鹿騒ぎだろう.彼らの行動には伏線があって,自民党の稲田朋美衆院議員をはじめとするわけの分からん連中が,「反日的」と騒いでこの映画に難癖を付けたのが始まりだ.これに単細胞右翼が飛びつかぬはずはない.姑息な嫌がらせで映画館に圧力をかけ,上映中止に追い込んだというわけだ.こういった脅しに屈する映画館側にも我慢がならないが,一番許せないのは単細胞右翼よりも自民党の稲田朋美衆院議員たちだ.
 彼女は今回の事態を受けてしおらしいポーズをとっている.
 ドキュメンタリー映画「靖国 YASUKUNI」について、文化庁の所管法人から助成金が出ていることから、試写会を開くよう求めた自民党の稲田朋美衆院議員が28日、日本外国特派員協会で記者会見した。稲田議員は、予定していた上映を中止した映画館が出たことについて「『事前検閲だ』とか『表現の自由を侵害している』などと批判されたが、私の意図とは違い、残念だ」などと述べた。
まあ,恥ずかしげもなく「残念だ」とよく言うよと思う.厚顔無恥とは彼女のためにある言葉と断言しよう.この映画の上映前に,ああいう形で単細胞右翼を煽れば,彼らがどういう行動をとるかはわかっていたはずだ.知らぬとは言わせぬ.もしそんなことも知らぬ世間知らずなら国会議員の資格はない.そういうストーリーは織り込み済みで,「シメシメうまくいったわい」と喜んで,後ろを向いて舌でも出しているのだろう.
 思想・言論の自由は民主主義の根幹だ.それがこんな形で蹂躙されてしまった.この事態を世界の心ある人たちはどう見るだろう.日本はまだこんな野蛮なことが許されるのかと軽蔑するに違いない.まったく,アホな国会議員のおかげで恥ずかしい姿をさらしてしまったと言う他はない.
 この件で「こんな書きっぷりではまだ甘い!」と思われるお方は以下のblogでもごらんくあれ.
日々雑論 屑議員稲田とか屑ウヨとかがこんな馬鹿な事やってるから日本はいつまでたっても4等国なんだよ
[時事]映画「靖国 YASUKUNI」上映中止反対!みせてくれ!
[時事][産経ヲチ]狂ってる腐ってる終ワットルそれが今日の産経「主張」!
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by hiroi22 | 2008-04-01 21:49 | ずっと思う

どうも危ない中国

 私のところに今中国から若い人が来ている.彼はとても真面目で熱心で,私のところにいる同世代の日本人たちのよい刺激になっていると感じている.英語も恥ずかしいことに私より彼の方がうまい .008.gif
 ところが彼の母国がどうも騒がしい.チベットでの争乱とその弾圧.また,台湾の総統選挙がらみでも波風が立っているようだ.北京オリンピックでは北京の大気汚染が問題視されている.国内の経済格差拡大ももちろん問題だし,おそらく公害も深刻ではないかと想像される.半年ほど前の,高い経済成長を誇り,北京オリンピックの開催を控えて,国際社会で飛ぶ鳥を落とす勢いに見えた状況からは想像もできない現状だ.
 日本でも60〜70年代,高度経済成長の負の遺産とも言うべき深刻な公害に見舞われ,公害列島とさえ言われた.今の日本の空気が比較的きれいで,川の水も相当回復したのは,その頃の試練を何とか克服したことにある.これは企業の努力,法整備などはもちろん,公害撲滅に立ち上がった市民運動の功績が大きい.業者擁護,事なかれ主義のお役所を市民運動が動かし,環境庁が発足するなど,日本中が大きく動いたのだ.振り返ってみれば,ともかくも公害撲滅にはうまくやったといえる.もちろん,それにたずさわった人達の努力には,われわれは感謝しなければならないと思う.
 さて,そういうことに照らしてみると,何だか中国政府の対応は悪い.チベットの争乱にしても,武力で一方的に鎮圧するとは時代錯誤もはなはだしい.平和の祭典たるオリンピックに暗雲が立ちこめるのは必定だろう.

 あれだけの大きな国土と人口を抱える国である.冒頭に挙げた彼のような知性を持った人物も多いだろうし,大きな可能性を持った国だと思う.しかし一方,国土と人口が過度に大きくて,現在のように中央集権的体制でうまくいうのかという疑念はいつも持っている.現在の状況にしても,日本が友人としての信頼関係があれば,何らかのアクションは起こせるとは思うが,たぶん今の関係では無理だろうなあ....
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by hiroi22 | 2008-03-20 00:12 | ずっと思う

ナマケモノも一気読み

 先日書いたように,ソフトウェアをアップグレードしたiPod Touchは便利である.特に今の時期は重宝する.寒い朝,ベッドに潜り込んだまま,メールのチェック,インターネット,今日の天気予報・スケジュールの確認などが出来るのだから.ベッドで布団にくるまりながらiPod Touchをくるくる操作している様は,よく考えると我ながらとんだナマケモノである.こんなナマケモノの僕でも,2日間で一気読みしてしまったのがこの本.
「戦争」に強くなる本(ちくま文庫)
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 この本の中身は,15年戦争(=アジア太平洋戦争)を理解するための参考文献を解説付きで紹介するという体裁をとっている.無論,単なる読書案内ではなく,著者の丁寧な議論による歴史と戦争に関する見解がちりばめられている.ここに紹介されている史実とともに,著者の見解がなかなか面白いし,説得力もある.著者は時おり茶目っ気も出して,いささかやけっぱち気味の言辞だが,「すぐ難しいことを言い出すのが左翼で,意味もなく騒ぐのが右翼」などというのには思わず笑ってしまった.
 僕も,15年戦争については人並みに本は読んできたつもりだ.この本に紹介されている事柄については,初めて知ったこともあるが,既知の事柄についても新しいデータで再確認させてもらったことも多い.例えば,先の戦争で亡くなった旧日本軍の犠牲者は230万人と言われているが,その中で実際に敵の攻撃や軍艦の沈没などで亡くなった数は100万人程度だということを知った.では,残り半分以上130万人はどうして亡くなったかと言うと,病死と餓死だというのだ.インパール作戦やガダルカナル島などでの旧日本軍の受験秀才参謀による愚かな作戦については認識していたつもりだが,このような数字を見せつけられるとその感をより深くする.初めて知ったことでは,零戦は製造工場で組み立てられた後,一度分解して牛車(!)で飛行場まで運ばれていったということだ.零戦についての読み物は一時熱心に読んだことがあるが,こんなことは知らなかった.どうして牛車で運ばねばならなかったかは,この本を読んで欲しいが,もともと工業力に雲泥の差があったアメリカ相手に,こんなことをしていては勝てんなあ・・・.
 この本は,上のように旧日本軍に対する強烈な批判だけでなく,戦前の日本の社会そのものの分析も鋭い.例えば,戦前の日本=ファシズムという図式は,ファシズムの起源から掘り起こして明確に否定しているし,東条英機に対しては,敗戦というものが彼によってもたらされたというよりも,「東條ごときがトップになれる,日本型無責任システム」という形で断罪しているのもユニークだ.むろん,彼の経歴や当時の軍の人事などを検証した上での論である. 
 「日本型無責任システム」という言葉もそうだが,この本で問題視されている多くのことが現代日本でも当てはまると思う.その意味から,この本は単なる歴史の解説書という以上のことが学べると思う.
 著者も指摘しているが,無知による粗雑な戦争論が横行している.そんな粗雑な漫画戦争論に毒されたお方にも読んで欲しい本だ.むろん,この本の主張に同意するしないは自由である.しかし反論するならばきちんと理由を述べることだ.何かを主張するにはその理由を必ず述べること(by Finlandの教育).

 最後に,自分の日記として,この本を買ったいきさつを書き留めておく.
 ここ数日の寒さに耐えかねて,ニットの帽子を買おうと決断した.そこで近くのショッピングセンターへ行って,いくつか試着したが,ニットの帽子をかぶった自分の情けない顔を見て購入を断念し,帽子なしで寒さに耐えることを決めた.しかし,せっかくここまで来たのだからと,近くの本屋をブラブラ.そういえばと,中学のときに図書館で見つけて夢中になった吉川英治の「三国志」でも買おうと思ったが,文庫本の第1巻が売り切れ.ならばと(どういうわけだか)瀬戸内寂聴訳の「源氏物語」に目がいった.さて,それを買うものかどうかと逍遙しているうちにこの本を見つけた.結果,源氏物語も買って,何だか180°違った文庫本を買うという奇妙な買い物になってしまった.
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by hiroi22 | 2008-01-22 00:19 | ずっと思う

ブット元首相の暗殺,福田首相の訪中・・・

 パキスタンのブット元首相が暗殺された.それに抗議してパキスタン各地で暴動が起こっているという.ニュースで見る限り,めちゃくちゃな事態が起こっているとしか言いようがない(日本でも長崎市長が背後から拳銃で撃たれたり,加藤紘一議員の実家が放火によって全焼させられたりということがあり、胸を張って自慢出来るものではないが).遠い地の果ての出来事だが,パキスタンという国は,曲がりなりにも核保有国なのである.いったいこれからどうなってしまうのだろうと思う.
 社会を成り立たせて,健全に機能させるのは一人一人の人間だ.そこに社会常識と社会正義がなければヒトの社会ではない.自分と違う意見の人間を暴力で抹殺しようとする人間を許してはならない.今の事態を見ると,パキスタンの社会が崩壊するのではないかという危惧さえ覚える.

 そんな中で、福田首相の中国訪問と首脳会談のニュースを見た.首脳会談後の記者会見で福田首相は「信頼」ということを何度も口にした.そしてそのための人的交流の必要性も説いていた.また北京大学での講演では「日中関係の歴史や様々な経緯、国際情勢の流れに思いを致さない大局観の欠如、折々の感情に流されて事を進める危険性も指摘しなければならない」とも述べた.これは日中両国に存在する偏狭なナショナリズムを公然と批判したものだ.
 中国側の破格の厚遇に答えた面もあるにせよ,同時に起こっているパキスタンの情勢と比較して,福田首相の一連の発言に深い理性を感じ,安堵感が心の中いっぱいに広がった.朝日新聞の社説では
 ねばり強く交渉し、利害を調整する。それが外交であり、政治家の役割、責任だ。民族感情の対立にせず、実務的に処理していこうという今の両国指導者の姿勢を評価したい。
という一文を寄せているが,まったく同感だ.
 福田政権発足の折、「個人的には少しは期待はしている.」と書いたが,今回は期待以上だったなァ.はい、素直に賞賛いたします.049.gifご苦労様でした!
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by hiroi22 | 2007-12-29 23:04 | じっと思う

我ながら芸がないと知りつつ...

 このblogは自分の備忘録の一つなので,気になったことも書き留めておこう.「書き留める」といっても,コピー&ペーストが主体である.なにしろ気になったのは毎度おなじみ(?)の中日新聞の社説だから.部分的に引用したのではそのflavorが損なわれるので,以下コメントを交えて全文引用する.
【社説】

言葉に感じる危うさ 週のはじめに考える
2007年12月9日
 言葉は、時に危険な力を秘めています。それに惑わされて道を誤らないよう、言葉に感じて反応するのではなく、言葉を受け止めて考えなければなりません。
 故司馬遼太郎さんから出版社に戻された原稿のゲラ刷りには、至る所に推敲(すいこう)の跡がありました。こちらを直し、あちらに手を入れ、判読しにくくなって、色鉛筆まで動員したものもありました。
 自分の表現したいことを正確に伝えるために、言葉を慎重に選び、文章を練りあげたのです。
冒頭にある「言葉に感じて反応するのではなく、言葉を受け止めて考えなければなりません。」とはその通りだ.しかし,いつものことだけれど,この社説の的確な表現には敬服する.
 よく「読み」「考える」相手であれば、書く側も言葉の重みを意識せざるを得ません。作家と読者の真剣勝負です。歴史に残る大政治家の多くも言葉を大事にしました。
 軽くなっている“国論”
 対照的なのがテレビの常連である政治家やコメンテーターと称する人たちです。吟味されていない言葉がポンポン飛び出し、視聴者らに考えるいとまを与えません。そこでは言葉が実に軽くなっているのです。
 昨今、その軽さを歓迎し、言葉で考えるのではなく、言葉に感じる傾向があります。その結果、人気が支持と同義になりました。
 作家の池沢夏樹さんは、自衛隊が米軍などの艦船に給油するためインド洋に派遣されることが決まったことを二〇〇二年二月、「原則を越えている」と書きました。自衛隊のインド洋派遣は日本国憲法が認める自衛の範囲を越える、と考えたからです。
 以下は当時の文章「国論が軽くなる」(新刊『虹の彼方に』所収)からの要約、引用です。
 原則を越えるインド洋行きがするする実現してしまったのはなぜだろうと考え、たどり着いたのが「重かったはずの国論が大変に軽くなっている」事実です。そしてある日、空港で重い貨物コンテナを一人で動かしているのをみて、コンテナの下の床に仕込んである無数のボールベアリングの効用に気づきました。
 好き嫌いの判断で選択
 「ボールベアリングの役を果たしているのは言葉である。軽くて、心地よく、抵抗感なくするりと入ってくる広告的な、テレビ的な言葉が重いものを軽く見せる」
 「ここ何十年かで日本人はものを考える代わりに感じるようになった。水から空気までのすべてが商品と化し、人は感性で、つまり一瞬の好き嫌いの判断で、それを選ぶ。それを促すための滑らかで詐欺的な言葉遣いが日本語の最も日常的な用途である」
「言葉が実に軽くなり」,「言葉で考えるのではなく、言葉に感じる傾向」,「ここ何十年かで日本人はものを考える代わりに感じるようになった。」というのも私が感じていることと同じだ.特にネット上の言説を見ているとどうしてこんなに乱暴で無神経なんだと憤慨することがある.う〜む,そういえば最近もこの種のことで憤慨して,無駄とは知りつつ批判をしたのだったなあ.... 
 小泉純一郎元首相もボールベアリングのような言葉を盛んにばらまきました。国会答弁、記者会見、演説などを通し、平易な表現ですが、軽くて、時には無責任な発言で憲法第九条などの重い荷物を軽々と動かしてみせました。
 二年前の総選挙の大勝は、郵政民営化の功罪に関する具体的な議論を避け、問題を「改革是か非か」と単純化した効果でした。
 後継の安倍晋三前首相は、参院選に惨敗して政権を放り出しました。「美しい国」「戦後レジームからの脱却」など観念的な概念を並べただけで、「広告的な、テレビ的な」小泉流言葉遣いができなかったのも一因ですが、参院選では多くの人が、それまでのように言葉に「感じ」て政治的選択をする危険性に気づいたのではないでしょうか。
安倍晋三の言葉遣いにだまされるようでは救いようがないと思うが,しかし「多くの人が、それまでのように言葉に『感じ』て政治的選択をする危険性に気づいた」とはどうだろうか.貧乏性な私はまだ,そこまで安心できない.
 そうかといって前首相には、司馬さんのように思考をぎりぎり磨き、色鉛筆まで駆使して表現を練る能力も忍耐力もなかったようです。
ああ,そのとおりです.
 状況が一変した今も、「給油できないと国益を損なう」「法律が国会で成立しないのは国難」などと言葉を操り政治を動かそうとする人がいます。「だから大連立だ」と現実に政治が動きかけました。
 しかし、「給油には国連決議が必要だ」と原則にこだわる民主党を、参院の多数党にしたのは国民です。法案が成立しにくい「衆参ねじれ現象」をつくったのも国民です。
 それを無視して国益論、国難論を振り回すのは民意否定です。国民の意思から離れた国益はありません。
これもおっしゃる通り.誰かも言っていたが「ねじれ国会」という言葉は誤解を与える.民意としての選挙の結果なのだから「ねじれ」といった否定的なニュアンスを持った言葉はおかしい.
 驚くべきことに、大連立に向けた舞台裏工作の主役は読売新聞主筆の渡辺恒雄氏だといわれます。
 対象を公正、客観的に観察して国民に報告する使命を負ったジャーナリストが、自らニュースの当事者になり、マスコミの影響力を背景に密(ひそ)かに政治を動かそうとしたのは、ジャーナリズムとして邪道です。
ふむ.なかなかはっきり言いますね.一方で,読売新聞の良識あるジャーナリストたちはどう思っているんでしょうね. 
 池沢さんは、アフガン戦争開始などでテロ撲滅のセールスポイントが功を奏したことを念頭に、「上手に売り込まれれば戦争だって買ってしまう」と懸念しました。
 国の進路を決めた標語
 現在の国際情勢では、日本がすぐ戦争に巻き込まれるとは考えられませんが、昭和の歴史は、政府や軍部の繰り出す「聖戦」「国体護持」など簡潔な標語に国民が無批判に感応することの連続でした。
 そんな時代に戻らないように、言葉に「感じる」のではなく、言葉によって考え、注意深く判断するようにしたいものです。

 この言葉に高校時代のことを思い出した.
 私の高校時代,歴史のある教師は授業で歴史上の人物をボロクソにけなすのだ.曰く「○○はトンデモナイ奴で」とか「××は悪党で」とかを連発するのだ.時には「ここに書いてあることはウソで,実は...」とか言い出すのだ.むろん,彼に根拠がないわけではない.彼自身,高校教師でありながら歴史学者としては一家言を持つひとかどの人物で,彼の発言にはそれなりの裏付けがあるものだった.
 彼の独特の言い回しにゲラゲラ笑いながらも,自分自身これまで常識であると思っていたことは,実は何の裏付けもなく何も考えずに信じていただけに過ぎないことを認識して,心の中でひどくショックを感じたのを覚えている.つまり,その教師の発言の真偽はともかくとして,自分がこれまで多くのことを無批判によく考えもせずに受入れていたことを彼の毒舌で自覚させられたのだ.要するに,自分は今まで人の言うことをただ信じてただけなんだ、何にも自分で分かっちゃいなかったんだと.私は,世の中のもっともらしいことを一度疑い,批判して考えるということを気づかせてくれたこの先生にとても感謝しているである.
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by hiroi22 | 2007-12-09 23:30 | じっと思う

床屋の政談のレベル

 東国原宮崎県知事が先日述べた徴兵制云々の発言を撤回したそうである.
<東国原宮崎県知事>徴兵制発言を謝罪 「不適切だった」
 宮崎県の東国原英夫知事は4日、「徴兵制はあってしかるべきだ」などとする自身の発言について「不適切だった。今後は発言に気を付けたい」と述べた。同日、社民党の県議団が抗議したことに謝罪した。 

 知事は先月28日、宮崎市内であった建設業者との座談会で徴兵制について発言した。技術者を養成する全寮制の県立施設について話題が及び「徴兵制があってしかるべき。若者が1年か2年自衛隊に入ってもいいのではないか」と述べた。また、今月2日には、同市内であった講演会で「徴農制によって、若者に農業の大切さを体験させるのはどうか」と語った。

 社民党県議らの抗議に対し、知事は「道徳観の崩壊を心配しての発言」と釈明。そのうえで「例えとしては飛躍しすぎで、不適切でした」と謝罪した。【種市房子】
 実を言うと,この発言の前までは私は東国原知事を高く買っていたのだけれど,この発言でちょっと失望した.こんな単細胞とは思わなかった.どこぞのオヤジが酒をあおって、(自分の不徳は顧みず)クダを巻いて世間に当たり散らしている無責任発言のレベルである.こういう乱暴な議論を「床屋の政談」と言う.県知事が,それも公式の場で発言すべきものではない.
 一方で,この”道徳観の崩壊を心配した”発言が「建設業者との座談会」とはブラックジョークのつもりだったのかと笑わせる.いっそのこと「談合が発覚した業者は1年間自衛隊に行ってもらいます.」とでもすればよかったのではないか?自衛隊の方がお断りだろうけど (^_^)

 それにしても,この発言に抗議したのが社民党議員団というのが腑に落ちない.抗議は当然だが,ほかの議員団は何をしておったのかね?
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by hiroi22 | 2007-12-04 23:19 | じっと思う

歴史修正主義者たちよ、恥を知れ

 安倍内閣はひどい内閣だった.その悪行の一つが高校の教科書検定で沖縄戦での住民の集団自決の軍の関与が削除されたことだ.これに抗議して,沖縄で大規模な集会が開かれた.
<沖縄>集団自決で検定意見撤回求め県民大会 11万人参加
 太平洋戦争末期の沖縄戦で起きた住民の集団自決を巡る文部科学省の教科書検定意見の撤回を求める沖縄県民大会が29日、宜野湾市の宜野湾海浜公園であり、約11万人(主催者発表)が参加した。超党派の大会としては、約8万5000人が参加した95年の少女暴行事件に抗議する大会を大幅に上回り、歴史認識を巡る沖縄と政府の対立軸が改めて鮮明になった。大会は旧日本軍の命令、強制、誘導などの表現が削除された教科書検定を厳しく批判。検定意見の撤回と集団自決を巡る強制性の記述回復を求める決議を採択した。
 従軍慰安婦問題も同根だが,被害者の声,歴史的事実から目を背けて都合のよい主張に歴史を改ざんする歴史修正主義者たち.沖縄の人達の声を聞き,自らを恥ずべきである.
 安倍前首相はこの検定意見について,当時こういう風に述べていた.
(2007/06/23 琉球新報)安倍晋三首相は23日午後、沖縄全戦没者追悼式出席後、記者団の質問に答え、沖縄戦の「集団自決」への軍関与を削除した文部科学省の教科書検定について「これは(文科省の)審議会が学術的観点から検討している」と述べ、検定の撤回は困難との認識をあらためて示唆した。
 ところが,この「美しい国」を標榜する人間は,こんなことを言いながら住民に対して後ろを向いて舌を出していたのだ.(↓)
[集団自決]軍の関与削除に「つくる会」関係者が関与
教科書改竄の「黒幕」(9月30日追記)
 「新しい歴史教科書・改訂版」(扶桑社)の監修者と同じ研究グループに属していた人物が日本史を担当した教科書調査官の一人だったのだ.とんだ「学術的観点からの検討」である.さすが歴史修正主義者安倍晋三でなければ出来ない言動といえる.

 結果的に,歴史修正主義者たちへの体制側からの批判となっている本がこれ,白州次郎「プリンシプルのない日本」という本.d0007533_22234243.jpg出張に出かける時に新幹線の中で読もうと思って買った本だ.タイトルが気に入った.
 著者の白洲次郎という人は戦後吉田茂の下で働き,そのあと東北電力の会長になった人である.彼の略歴を見れば分かるが,いわば体制側の人間であり,若くしてケンブリッジ大学に留学するなどエリートでもある.この本は戦後十年くらいの日本の政治・経済を中心とした社会情勢について,白洲次郎の忌憚のない意見が綴られている.その意見についてはここでは言及しない.同意できることもあるしそうでないこともある.しかし,この本を読んで面白いことは,戦前戦後の日本の雰囲気が分かる事だ.
 白洲次郎はこの本の中で,先の戦争は馬鹿げた戦であったと繰り返し述べている.また,アジア諸国での反日感情は強く,戦後の日本の人たちは「みんな,もう戦争はこりごりだ思っている」とも述べている.さらにこの本の中で彼が悲憤慷慨する戦後日本の惨状は,戦争中に外地で一部の日本人が行なった乱暴狼藉の罰なのかも知れないと書いている.
 彼が馬鹿な戦争と断定した太平洋戦争から60年経って「歴史修正主義者」と呼ばれる人達が目につくようになってきた.先の戦争は自衛のものであり,彼がひどいことを行なったと書いた旧日本軍は聖人君子の集団であったと彼らはいうのである.ゆえに犠牲者・被害者は本質的に存在せず,犠牲者・被害者と称するのは嘘つきであり,「反日」というのはいわれのな言いがかりに過ぎず,謝罪の必要なしと主張する.否,仮に不届きな行為があったとしても,それは「他でもやっていた」行為であり,日本軍に全く罪はない.犠牲者・被害者のことなぞは知らない,という論理を振りかざすのである.
 こういう人達の言動を見て白洲次郎はどう思うだろうか.彼らの歴史の歪曲ぶりに呆れる事は間違いない.白洲次郎は思いやりのある人である.犠牲者・被害者の痛みがわからない彼らに怒りをぶつけるかも知れない.また,一時的にせよ歴史修正主義者安倍晋三が内閣総理大臣に就任したことも恥ずべきことを思うことだろう.
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by hiroi22 | 2007-09-29 22:47 | ずっと思う

またまた中日新聞の社説に感服する

 私は阪神ファンである.したがって,読売新聞は敵国のプロパガンダの新聞であり,極端に嫌悪してきた.この観点からいうと,中日新聞も同様である.いや,「同様であった」というべきか.以前はともかく,現在では「敵国のプロパガンダ」などという地位ではない.というのも,最近中日新聞の社説を読むようになり,その見識の高さや鋭い視点に敬服することが多くなったからである.特に日曜日の「週のはじめに考える」と題する社説は読みやすく,しかも説得力がある.今週も「権力の重さと怖さ 週のはじめに考える」と題した考えさせられる内容である.いくつか論点を引用してみる.
 参院選で権力者としての重い責任を問われた安倍晋三首相は、権力の怖さを発揮することでそれに応えました。その最終判定は最高権力者である国民の責任です。
この文章で,社説は選挙結果にもかかわらず首相の座を明け渡さない安倍晋三の対応は「権力の怖さ」だという.そして安倍晋三の政治理念に対する姿勢を次のように批判する.
 安倍首相は参院選の最中も「美しい国」について抽象的な説明に終始しました。改憲を企図し果たせなかった祖父・岸信介元首相と自分を重ね合わせた発言はあっても、体系的な政治思想や理念が語られることはありませんでした。
 それは、「美しい国」の形をどうするかについて、自分に白紙委任を求めたようなものです。
それが今度の選挙結果で明らかにされたのだと分析する.つまり;
 しかし、一九三三年、「全権委任法」をヒトラーに与えたドイツのような過ちを、日本の有権者は犯しませんでした。
 政権そのものについては,
 作家の堺屋太一さんは安倍内閣を「知識と能力に欠ける」と断じ、「政治家の知識と能力が欠け、意欲だけが先走るのは一番困った現象」(「文芸春秋」八月号)と嘆きました。選挙結果は同じ思いの人々の多さを示しているようにみえます。
とまあ,堺屋太一氏を引用しているが,要はボロクソにけなしているのである.私もこのblogで何度となく安倍政権を批判してきたが,「知識と能力に欠ける」とはさすがに完膚なきまでのけなしようである.さらに
 他の政治家や末端の公務員を悪者にして自分は逃れようとする無責任さ、民意を汲(く)み取れず対応が後手後手に回る無能ぶり、「私の内閣」や「首相指示」を乱発する権力意識の強さ…権力者の責任の重さ、それ故に求められる謙虚さを首相が自覚しているとは思えません。
と攻撃の手は緩まない.文体は穏やかだが,内容はキツい.
 日本は歴史上、少なくとも二度の大きな脱却を経験してきました。
 明治維新は封建体制の国家から資本主義の近代国家に転換する脱却でした。それから八十年近く後、近隣諸国民と同胞に大きな犠牲を強いたすえに戦争に敗れた結果として、軍国主義を脱し民主国家として新生することができました。
 いずれも、負の遺産を清算し過去を克服するために、それまでの体制と断絶したのです。未来を切り開くための、前を向いた変革でした。そうしてできたのが「戦後レジーム」であり、日本国憲法です。
 日本の政治家なら、まずこの歴史認識からスタートしなければなりません。ところが、安倍首相が三度目の脱却として目指す「美しい国」には戦前回帰のニオイがします。
単に批判しているのではない,きちんとした歴史観に基づいて論説を展開しているのである.このほかにも「かつてと同じ愛国心押しつけになりかねない新教育基本法、『昔はよかった』式の議論で教育勅語の世界に戻そうとしているのではとさえ思わせる教育再生会議、」「十九世紀の資本主義をほうふつさせる格差拡大容認の政策は、富の分配に配慮しながら全体を底上げしてきた戦後日本の思想とは異質です。挑戦する機会さえ与えられず格差の淵(ふち)に沈んだ若者の目には、再チャレンジ政策が言葉遊びと映ります。」などの文章が踊る.これらは総合的な見識,知性がなければ書ける文章ではないだろう.悲しいことに,安倍首相とそのお友達の中にはこのような見識を持った人物が見当たらないのだけれど.
 社説の最後はこう締めくくっている.
不安や怒りを持続し
 そのためには未来を政治家に一任するわけにはゆきません。
 それだけに今度の参院選を一時の“祭り”や“禊(みそ)ぎ”に終わらせてはなりません。不安や怒りを持続しながら政治家と政治を厳しく監視し、コントロールしてゆくのは最終権力者である有権者の責任です。
 これはもう明確な「倒閣宣言」である.よくぞ言った.
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by hiroi22 | 2007-08-13 00:38 | じっと思う

またも勝負所で腰くだけか菅直人

 民主党の菅直人副代表がテロ対策特別措置法の延長に「柔軟対応」の発言をしたそうである.
<テロ特措法>政府・与党の姿勢次第で柔軟対応…民主・菅氏
 民主党の菅直人代表代行は5日のフジテレビの番組で、小沢一郎代表が反対の意向を表明しているテロ対策特別措置法の延長について「もともと一切支援すべきではないという姿勢で反対したわけではない。自衛隊派遣そのものに反対したイラク復興支援特別措置法とは違う」と述べ、政府・与党の姿勢次第で柔軟に対応する考えを示した。
 う〜ん,何だか菅直人という人は肝心なところで妙にいい子ぶる.かつて金融不安で小渕内閣がピンチで民主党政権へ向かわんとし,菅直人氏にも次期内閣総理大臣として国民の期待の目が注がれていたとき,「(金融問題を)政局としない」と発言して,自民党批判の手を緩め,結果として政権奪取の大きなチャンスを逃してしまった.今回のこの発言は,まるでそのときのビデオを見ているような気がする.
 理系出身でハッタリを言うことができないのか,あるいは悲観主義者なのか,ともかく菅直人という人は肝心なところで押しがきかないように思う.
 「反対ばかりの民主党では責任政党とは言えない」などという声を気にしているのかも知れないが,そんな声ははっきり言って与党の陰謀だ.有権者に愛想を尽かされた安倍政権にはきっぱりと反対の態度を見せればよいのだ.むろん対案があればそれを示すのもよかろう.しかし,「テロ対策特別措置法の延長」などというものは「延長しない」という以外に対案などありようがない.リベラルならば堂々とその道を説けばよいのである.
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by hiroi22 | 2007-08-06 23:18 | ずっと思う

「物言わぬ羊」にならぬために

 期日前投票者数が過去最高になったそうだ.
<参院選>期日前投票、27日で882万人 前回総数上回る
この現象は明らかに今度の選挙に対する有権者の関心の高まりを表しているが,総務省選挙部は
 増加の要因について総務省選挙部は「夏休みで早めに投票を済ませようとする人が多かったのと、期日前投票制度が広く知られるようになった影響ではないか」と分析している。
というとぼけたコメントを出している.投票率が上がっては困る与党を意識してのコメントだと思われる.
「今回の選挙は予想どおり事前から盛り上がっています.乗り遅れないようにみんなで投票しましょう!」
と刺激的なことは書けなかったんだろう.

 それにしても,選挙における与党の有権者を馬鹿にした行動にはうんざりする.有権者の「物忘れ」を期待した選挙日の繰り延ばし,選挙目当ての見え透いたパフォーマンス,「消費税」論議のまやかし etc.
 もし,今回の選挙でもなお与党側に有利な結果となれば,もう有権者は完全になめられてしまう.実際そんな結果になったのなら,日本の有権者というのは簡単にだまされてしまうということを自ら証明してしまったことになってしまうのだ.権力者に都合のいい「物言わぬ羊」にならぬために,高い投票率で彼らの思惑を木っ端微塵に砕き,彼らに引導を渡したいものだ.
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by hiroi22 | 2007-07-29 11:04 | ずっと思う

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