ボーッと何かを・・・ 日々の考えの備忘録


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開戦前夜

 北朝鮮の外交を「したたか」だとか「計算されている」とか言う人達がいる.私の見る限り,そう言う発言は日本の外交の「未熟さ」とセットになっている場合が多いように思う.しかし,今回の核実験に始まる一連の北朝鮮の対応は--日本の外交が「未熟」かどうかは別にして--まるでお話にならないほど酷いものだと言わざるを得ない.周りが全然見えていない.自分たちの勝手な思い込みのみで動いている.オバマ大統領が「核廃絶」に歩みを進めている最中にこういった行為に出るのだから狂気としか言いようがない.

 金日成の時代だったか,北朝鮮の内情が日本でも明らかにされ始めた頃,その個人崇拝ぶりを見て私の周りの大人たちは
「まるで戦前の日本のようだ.」
と口を揃えた.当時の北朝鮮の様子が戦前の皇国史観という歪んだ考え方の日本を想起させたのだろう.戦前の日本はさらに無知かつ無責任な支配層により世界の中で孤立して滅亡の道に突き進んだのだが,これは全く今の北朝鮮にあてはまると思う.つまり再び「まるで戦前の日本のようだ」なのである.したがって,自分たちの無知と身勝手さで国際社会から孤立しつつある今,再び戦争を起こすことも十分あり得る.国連による制裁決議という最後通牒を突きつけられたとき北朝鮮がどんな態度に出るのか.戦前の日本のように憤然と退場するのだろうか?想像したくないが,朝鮮半島で再び火の手が挙がることも考えられる.アメリカ中国を含む国際社会はそんな事態にならないように知恵を絞っているんだろうが,何しろ相手が相手であり,すでに核実験をしているという状況だから打つ手は限られている気がするのだが.

One more thing;
 北朝鮮側から見れば,国際社会が何と言おうと自分たちの行為は自衛のための当然の行為ということなんだろう.安全保障理事会による制裁決議は「陰謀」ということになるのだろう.してみると,戦前の日本は,コミンテルンの陰謀だか何だか,ともかく諸外国によってやむなく「自衛」戦争を始められざるを得なかった,などとのたまう人々は当然北朝鮮の態度を正当化して,彼らに対する制裁決議には反対するんだろうね.

 
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by hiroi22 | 2009-05-30 18:46 | じっと思う

何だかアメリカ周辺は明るいなあ

 お寝坊でiPhoneユーザーの私は,最近は朝起きれば,まずiPhoneを寝床で使う.ものぐさだとか行儀が悪いとか言われるかも知れないが,なかなか快感で止められない.朝はまず,ニュースということになるのだが,どうも日本の新聞はiPhoneにきちんと対応していないので(ああ〜産經新聞は対応してるけどボクあれキライ),アメリカの新聞のアプリを立ち上げたり,海外のラジオニュースなどを聞くともなしに聞いている.まあ,英語のお勉強もかねていないわけじゃない.それで今朝まず飛び込んできたのが,オバマ大統領がキューバ系アメリカ人のキューバへの里帰りの帰省,母国への送金を大幅に緩和したというニュース.経済制裁の方は緩和していないようだが,選挙中の公約とはいえ,なかなか思い切ったことをしたものだと思った.
 キューバっていうのはアメリカの喉に刺さったトゲのようなもので,長い間敵対関係にあったことは知っていた.ちょっと例として適切ではないが,日本での北朝鮮に近いニュアンスではないだろうか.その長年の仇敵に対して友好のサインを自ら送ったのである.これに対して,早速反応が出てきた.
<キューバ>カストロ前議長、オバマ政権との対話姿勢示す(毎日新聞)
 【メキシコ市・庭田学】キューバの革命指導者、フィデル・カストロ前国家評議会議長(82)は13日、米政府がキューバ系米国人の母国への送金や渡航規制などを解除したことについて、「経済封鎖には一言も言及されなかった」と型通りの批判した。一方で、経済封鎖について「我々はオバマ(米大統領)の罪は問わない」などとし、オバマ政権との対話姿勢を改めて示した。

 カストロ前議長は「米国の経済封鎖は我が国民の生命を脅かす虐殺行為だ」と指摘。「キューバは(経済封鎖に)耐えてきたし、これからも耐えていく。決して施しは求めない」と従来通りの姿勢を強調した。

 一方で、「米国の歴代政権が犯した残虐行為について、我々はオバマの罪を問わない。彼の誠実さと米国の政治・イメージを変えたいという姿勢にも疑問を差しはさまない。(ラウル・カストロ)議長は米国との関係正常化のために、オバマと話し合う用意があると表明している」とした。
 カストロ前議長の「我々はオバマの罪を問わない。彼の誠実さと米国の政治・イメージを変えたいという姿勢にも疑問を差しはさまない。」という言葉が全てを物語っている.
 平和だとか友好だとかはこういう風に進むんだ.指導者,それも超大国の指導者の知性と人間性によってこうも明るくなるものだとまたまた実感してしまった.いいなー アメリカは...
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by hiroi22 | 2009-04-14 22:29 | じっと思う

オバマ大統領はすごい

 少し日にちが経ってしまったけれども,オバマ大統領が5日,チェコの首都プラハで演説で「核兵器のない世界に向けた具体的な措置を取る」と宣言したのには唸ってしまった.彼はこの演説のなかでアメリカは,
核兵器を使用した唯一の核保有国として行動する道義的責任がある
と言ってのけたのである.これはそんじょそこらの青二才の発言ではない.世界一の権力者のアメリカ大統領の発言である.重い責任と強い影響力のある立場の人間の発言である.そういう立場にあれば,いくら理想が高くても素直にそれを言葉に出すことが出来ないものだ.いや,その前に青臭い理想は「現実」という壁の中に埋没してしまいがちになるものだ.ところが彼は臆することなく,自分の信念を語る.理想を追求するように見える.
 昨年民主党の指名争いの際,急激に人気を伸ばしてきたオバマ氏を,私は何となく信用がならないと感じていた.その人気は一過性の上滑りなものではないかとの気持ちがあったからだ.しかし,ここでそれが誤りであったことを認めよう.彼は素晴らしい.選挙期間中に本命であるヒラリー・クリントンを凌駕する熱狂を呼び起こしたのもうなずける.彼は知的である.才能豊かな人間である.しかし,弱者の立場を理解している.そしてどんな相手にも誠実に対応しようとしている.彼は現代に現れたジーザス・クライストにさえ見える.
 
 ああ,どこかに漢字も読めず,親の七光りでのしあがった首相がいる.そういえば,さっきのニュースで贈与税を減税するとか言ってたな.住宅の居住用家屋の取得(同時に取得する敷地・家屋の増改築)に充てるために金銭の贈与は500万円まで無税にするという案らしい.ハハ,
バカ息子にはマンションを買ってやれ
という金持ち減税ね.2世議員が思いつきそうなことで大変分かりやすい.よーく覚えておこう.

悲しいなあ・・・日本は.
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by hiroi22 | 2009-04-10 00:34 | じっと思う

オバマ外交がうまくいくといいな

 オバマ新大統領の政策はブッシュ前大統領のそれとは全く違う。それだけははっきりしている。彼はアメリカだけでなく世界的な視野で物事を眺めているように見える。
<米大統領>イスラム社会との関係修復に意欲 中東のTVで
 【ワシントン草野和彦】オバマ米大統領は26日、中東の衛星テレビ「アルアラビーヤ」とのインタビューで、「米国は(イスラム社会の)敵ではない」と述べた。20日の就任後、米国内外のメディアとの本格的な単独会見は初めて。ブッシュ前政権の対テロ戦争で傷ついたイスラム社会との関係修復をアピールする意図がある。
 アメリカの大統領が中東の衛星テレビのインタビューを受けるというのも珍しいのではないだろうか。しかもその中身が素晴らしい。
 会見でオバマ大統領は「最も重要なことは、米国が中東和平にすぐに関与することだ」と指摘。イスラエルとパレスチナのイスラム原理主義組織ハマスとの停戦確立のため、「(中東歴訪に出発した)ミッチェル中東特使に相手の話を聞くことから始めるよう指示した。これまで米国は(話を聞かずに)命令していた」と述べ、外交姿勢の転換を強調した。
大統領でなくても一定の責任ある地位の人間が「これまで米国は(話を聞かずに)命令していた」と述べることは立場上難しい。これまでの経緯や種々のしがらみがあるからだ。それを振り払ってここまで思い切って誤りを認め、路線転換を表明するとは想像以上に中東和平の強い意志を持っているのだろう。
 先日も書いたが、オバマ新大統領の言動には「徳」を感じる。それは昔の中国の孔子・孟子を思い起こさせる。各国の利害が鋭く対立する外交の場で彼の理念がどこまで通じるか予断を許さないが、オバマ外交が成功すれば世界は確実に平和になってゆくだろう。たとえそれが世界一の軍事力をバックにしたものであっても、彼の中東平和外交が成功すればよいと思う。
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by hiroi22 | 2009-01-27 23:31 | じっと思う

彼の論評を聞きたかった

 いつものように帰りの電車の中でiPhoneでニュースを見ていた.突然,筑紫哲也さんの訃報が飛び込んできた.
Excite エキサイト : 社会ニュース:<訃報>筑紫哲也さん死去 TBSニュースキャスター
これには驚き,かつ悲しくなった.ガンということはもちろん知っていたが・・・

 何か大きなことが起こった時,よく彼の論を傾聴していた.時にはその論に賛成し,また別の時には手ぬるいと思ったこともある.しかし,信頼すべき論者であった.先ほどのニュース23で,鳥越俊太郎氏が
「彼の意見を聞くと,自分の位置がわかる.時には羅針盤になる人」
という表現をしていたが,なるほどと思う.昨日はアメリカ大統領選挙で歴史的な結果が起こった.彼は病床でそのことを知ったのだろうか.ブッシュからオバマへと変わったアメリカ大統領選挙について彼の論評を聞きたかったものだ.
 残念だけれど,彼のことは忘れないでおこうと思う.
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by hiroi22 | 2008-11-08 00:55 | じっと思う

こんな低レベルのものを「論文」なんぞと言わないで欲しい

 まあ知的レベルの低い「論文」が明らかになったものだ.そいでもって,そのレベルの低い「著者」とやらは退職金を受け取って解任されました.むろんネット右翼の皆様方には賞賛の嵐であります.めでたい,めでたい.
Excite エキサイト : 政治ニュース:<航空幕僚長更迭>田母神空将が3日付けで定年退職

 どこかの知事が,給与を削減するという方針に反対する職員に対して「社長の方針に反対したら,民間じゃ首ですよ!」と息巻いていました.それに照らし合わせれば,政府見解に反旗を翻した今回の航空幕僚長の処分も「民間じゃ当たり前」ということになりますなあ.いやいや,退職金をもらえる処分なんて甘い甘い.知事さんにはキツーク叱っていただかねば.
 それにワタクシの見るところ,先の知事の発言を熱烈に支持したお方ほど今回の処分に血相を変えて反対されているようです.こういうのをダブルスタンダードといいます.あはは.
 しかし,上の記事のこの記述を見て,あらためて驚きました.
自衛隊法45条に基づき11月末まで田母神空将の定年を延長。本人から辞職の意思確認や、論文について懲戒処分の対象になるかどうかを調べる方針だったが、空将が調査に応じなかったため、定年延長を打ち切る異例の形を取ったという。
 なんだ,懲戒処分が恐くて(=退職金がパー)調査に応じず,逃げたのか・・・・さすが自衛隊の男の中の男はやることが違う.逃がす防衛省も甘い.やっぱり親方日の丸だわ.
 もう一つ,朝日新聞の
田母神氏が会見、「政府見解は検証されるべきだ」
が伝える,
 一方で、論文は本や雑誌の引用がほとんどで独自の研究とは言い難いとの指摘には「書かれたものを読んで意見をまとめた。現職なので歴史そのものを深く分析する時間はとれない」。
にもぶっ飛んだわ.ろくに検証もされていない与太話で「論文」を書いてそれを開き直っているんだから.

 実は本屋で目にとまった岩波新書の「岡潔」を最近読了しました.岡潔は多変数函数論という分野のパイオニア的人物・数学者で,残した論文はさほど多くはないが,そのどれもが独創性に溢れた価値の高いものでした.この本は数学の知識をかなり要求しますが,岡潔が大変な苦闘・血のにじむような努力を経て論文を書いていたことがわかります.もちろん数学の論文ですから,厳しい論証が必要です.まあ〜それに比べれば,今回の「論文」とやらのレベルの低さには呆れますわ.繰り返すけど与太話を並べて300万円か〜 どこが論文なんだよ〜!
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by hiroi22 | 2008-11-04 00:59 | じっと思う

なぜ沈黙する「自己責任論者」たちよ

 私はもうそれは呆れるくらい生活力・たくましさに欠ける人間で,少し住環境,食環境が変わったところに行くとすぐに立ちいかなくなってしまう.だから,生活環境や文化の全く異なる海外へ渡って,ボランティア活動をしている人々には常々大きな尊敬の念を抱いている.特にイラクやアフガニスタンなど,身の危険さえある場所での活動に自ら進んで身を投じるという人々に対してはことさらだ.我が身の意気地なさと勇気のなさに恥じ入るばかりである.
 アフガニスタンで長年ボランティア活動をしてきた伊藤和也さんにも同じ思いを持っている.地元の人に慕われていた彼の捜索には,1000人以上の住民が進んで捜索活動をしたという.伊藤さんは,活動していたペシャワール会への入会動機に次のような言葉を残している(抜粋).
 私の現在の力量を判断すると、語学は、はっきりいってダメです。農業の分野に関しても、経験・知識ともに不足していることは否定できません。ただ私は、現地の人たちと一緒に成長していきたいと考えています。

 私が目指していること、アフガニスタンを本来あるべき緑豊かな国に、戻すことをお手伝いしたいということです。これは2年や3年で出来ることではありません。

 子どもたちが将来、食料のことで困ることのない環境に少しでも近づけることができるよう、力になれればと考えています。

 甘い考えかもしれないし、行ったとしても現地の厳しい環境に耐えられるのかどうかもわかりません。

 しかし、現地に行かなければ、何も始まらない。

 そう考えて、今回、日本人ワーカーを希望しました。
彼は不幸にして31年の短い生涯を閉じたのだが,私などよりもはるかに多くの人々を救ったのだと思う.彼のような若者の存在は,われわれの社会もまだ捨てたものではないということをあらためて認識させる.そして、何も出来ないわれわれは,せめて彼らのサポートをと思うのである.
 ここで私が忘れられない、決して忘れたくないのは,数年前イラクで同じようにボランティア活動をしていて人質になった人々に対する「自己責任論」をかざしての激しいバッシングである.イラクでストリートチルドレンの世話を献身的に行なっていた高遠菜穂子さんらの活動は,今回の伊藤さんの活動と何ら変わらぬ尊敬すべきものだ.当時私は、この激しいバッシングを見ていたたまれなくなり,「イラクで人質になった方々への敬意表明と激励の緊急アピール」というものに参加した.全くささやかな抵抗というべきものだったが...
 私は言いたい,当時あれほど高遠菜穂子さんらのバッシングを続けた読売新聞,週刊新潮,週刊文春よ,今回も沈黙せずに「自己責任論」をかざして伊藤さんや家族に対して激しいバッシングをするがよい.出来ないのならば、当時の自分たちの言説の誤りを認めなければならない.それをせずして沈黙することを卑怯と言う.
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by hiroi22 | 2008-08-30 14:21 | ずっと思う

"Z"を観る

 NHK BS2で映画“Z”を観た.もうずっと昔に映画好きの友人に連れられて観て以来2度目だ.イブ・モンタンが主演--といっても活躍するのは前半だけだが--のこの映画はギリシャで起きた政治的陰謀による暗殺事件がモデルとされる.しかし,そういった後知恵的なことは抜きにして,当時の僕の常識にガツンと食らわせる映画だった.
 この映画は軍と警察による謀殺を描いたもので,国家による犯罪を告発している.“警察は頼りないけど正義”,“軍隊は市民を守ってくれる存在”と能天気に信じていたボクには,天地がひっくり返るようなメッセージを発する映画だった.久し振りの観賞はその時の衝撃を鮮やかに思い出させてくれた.一方で,年齢を重ねた今,当然ながら昔とは違った思いも感じた.
 首謀者は上層部の人間だが,実際に手を下すのは学問もなく日々の生活にあえぐ貧しい人間である.1969年製作のこの映画の中で,「この国の正しい姿は国王と宗教だ」という,どこかで聞いた風なメッセージで,名もない人々を極右組織へと煽動する人間が描かれていた.そう,どこの国でもこの手の思想は同じなのだ.ただ,それを信じている人間が「自分たちは特別だ」と思い込んでいるに過ぎない.そして,無知がその煽動を手助けするという構図も変わらない.これは情報伝達手段が豊富になった現代でも同じである.むしろ「嘘も百回言えば本当になる」という傾向が強まった感さえある.どこかの漫画家のアホな言説が通用しているのもしかり.

 政治的なインパクトに目をつぶってもこの映画は面白い.前半のややスローと感じる伏線部は後半の息もつかせない展開につながる.いつかフランスの小説でも読んだことがある展開である.そして最後の鮮やかなどんでん返し.少しのユーモアと聴衆に訴えかける社会正義.真剣な姿勢だがスマートである.

 この映画はもちろん「政治的」な映画である.おそらく「靖国」よりももっと政治的であろう.「言論・表現の自由が保障されている」現代日本では,当然稲田朋美センセイらの“国政調査権”の発動で,この種の「反体制映画」の製作は困難であると予想される.この映画の中で,実際に暗殺を実行した人間--それは貧しい労働者なのだが--彼が
「この国は民主主義で集会の自由が保障されているが,それに反対する自由も保障されているのだ」
と発言していたが,これもどこかで誰かから聞いたような気がするのだが,ハテ気のせいだったろうか・・・

 それにしても,まだ幼かった当時のボクをこのような映画に誘ってくれた友人には感謝しなければならない.そういえば,来月同窓会があるが,彼は来るのかしらん....
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by hiroi22 | 2008-05-20 00:18 | ずっと思う

新潮と文春に踊らされほどの馬鹿でもなし

 中国の胡錦涛国家主席が来日し,福田首相との首脳会談の実施・共同声明の発表など積極的に対日外交を行なっている.お互いの国の責任者として臨む首脳会談で利害の対立する問題では劇的な解決を望む方が無理だとは思うが,共同声明を読む限り,両国の友好への「雰囲気」は見て取れるた.むろん,“雰囲気”だけで満足できない向きもあるだろう.また,その“雰囲気”にしても,福田首相個人に対する中国側の信頼に負うところも大きいかもしれない.しかし,ともかくもやや冷えきっていた日中関係の新たなスタートで,すべてはこれからといったところだと思う.
 国同士でも,人と人のつきあいでも同じだが,初めからケンカ腰や不信感を持って臨んでは結果は明らかだ.国同士ともなればお互いのいろいろな階層の多種雑多な利害関係が絡む.冷静で大局的な見地が求められるのだろう.今朝そんな感触を持って新聞を広げて見て,週刊新潮の見出しを見て驚いた.いきなり
「パンダ下賜」に平伏する「胡錦涛」来日
ときたもんだ.共同声明のどこを読めば「平伏」になるのかね?この見出しをつけた人間の頭の中が透けて見えるようだ.私に言わせれば下品の一言.また,
福田首相五輪出席なら支持率は一ケタになる
ともある.違うだろう,新潮サン.本当は
福田首相五輪出席なら支持率は一ケタになって欲しい!
と書きたかったんじゃないのか?さあて,こんな見出しに踊らされる人が何人いるかなぁ?
週刊文春も負けてはいない.
胡錦涛の「笑顔」にスリ寄る福田政権「大パニック」
とある.何でも好きに書いたらよいけれど,悪意のある魂胆がミエミエじゃ.
 文春は同じ紙面で「首脳会談は大失敗」というタイトルで櫻井よしこセンセイと富坂聰サン(どなた?)の“徹底討論”なるものを掲載している.はっきり言って櫻井よしこセンセイが何を“徹底討論”されたか存じ上げませんが,どんな首脳会談であっても「首脳会談は大失敗」以外の結論が出るとは思えませぬ.予定調和というやつである.そういう意味では原稿はきっと楽だったんだろう.悪口の文章の間に適当に人名と行事を挿入すればよいのだから.

 週刊誌は売らんかなの姿勢で刺激的・扇情的な見出しを付けたがるのは理解できるが,度を過ぎては品位も何もあったものではない.こんな見出して踊らされる人達もいるのは確かなんだけどね.悲しい話だけれど.
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by hiroi22 | 2008-05-09 00:09 | ずっと思う

言論人の見識を示した「クローズアップ現代」

 このblogでも問題視した映画「靖国」の上映妨害問題.今日のNHK「クローズアップ現代」でも取り上げていた.冒頭,国谷裕子キャスターは

「いろいろな意見があるから公開して議論する.それが表現の自由だ」

と真正面からきっぱりと断言した.

すばらしい!カッコいいぃ〜

言論人として当然の見識かもしれない.しかし,かくも明確に述べられる人は尊敬に値する.彼女は続けて,このような妨害活動には「今の日本の社会の閉塞感を感じる」と表現した.また,ゲストの作家吉岡忍氏は「(いろいろな意見があるということを許さないというのは)文化の豊かさの危機」という趣旨の発言をしていた.これらの意見もまったく同感である.ただし,私は“文化の豊かさの危機”=日本の知的貧困と言い換えたい.
 番組では上映予定の映画館に対する様々な妨害・嫌がらせの実例が報告されていた.右翼街宣車による卑怯な嫌がらせ,迷惑電話とともに紹介された名古屋の映画館に抗議に訪れた男性の酷い話には怒りを通り越して笑ってしまった.
 その男性は映画「靖国」を上映予定の映画館の支配人を呼び出して,「靖国神社に行ったことがあるのか?」と問い,(反日として問題がある)映画の上映中止を迫ったそうである.しかし,その支配人が「あなたはこの映画を見たのか?」と尋ねると.「ない.」と答えたという.もうこの兄ちゃんは

天下太平,日本晴れのアホである

公開する映画の題材になった場所に行かねばならんのなら,映画の支配人は体が持たんだろう.批判するのは結構だが,自分で映画は見ていないという.もうメチャメチャである.理性も何もあったものではない.こういう状況をもって私は“日本の知的貧困”と言いたいのである.おヒマならこのblogでこの問題を取り上げたエントリー(↓)とそのコメントをご覧あれ.
日本を恥ずかしい国に貶める輩
寄せられたコメントは,訳の分からんアダルトサイトの宣伝以外は一切削除していない.はっきり言わせてもらえば,このエントリーに寄せられた一部のコメントに上の男性と同じ“日本の知的貧困”を私は感じてしまう.
 番組の最後で,この問題の契機となった週刊誌の記事と稲田朋美らの国会議員の活動を遠回しながら批判していた.公共放送としてはあまり厳しい言葉での批判は無理かも知れないが,それでも視聴者には十分この下品な週刊誌とアホな国会議員の実体は伝わったのではないだろうか.

 ところで,私も先日公開中の「靖国」を見に出かけたのである.しかし,「本日のチケットは完売しました」の貼紙にあえなく沈没.考えてみれば,人口1千万を越す東京の中でたった一つの映画館でしか公開されていないのだ.この現状では観賞は難しいだろう.いつか日をあらためてチャレンジはするけれども.....
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by hiroi22 | 2008-05-08 00:24 | ずっと思う

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