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ボーッと何かを・・・ 日々の考えの備忘録


by hiroi22

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カテゴリ:ずっと思う( 135 )

おじさんは「思い出のメロディー」を聴く

 NHKの「思い出のメロディー」を見た.今年は第41回だそうだ.この番組が始まった当初,私の知らない歌のオンパレードであったが,両親が懐かしそうに唱和していたのを思い出す.その当時(といってもいつ頃の話か定かではないが),こんなに古くさい歌をTVで流す価値があるのかと思っていたが,おじさんとなった今ではこの番組で流れてくる歌でなければ他に聴く歌もないという有様である.
 この番組で歌われる歌は名曲揃いで心地よいのは言うまでもないが,その曲名のそばにその曲が生まれた年,たとえば昭和52年とかが表示されるのが感慨深い.そのときの自分の年齢を計算して,当時のことを振り返りあれこれ思いを馳せるのが楽しい.
 その中で私が大学に入学した頃の歌が出てきた.直接その歌と当時の私とを結びつける思い出はない.しかし,その歌をきっかけにそのときの気持ちを思い出していた.難関大学の自分が目指していた学部に入学を果たしていた私の気分は高まっていた.やや漠然とではあるが,自分の将来の希望があり,それに合わせて選んだ学部だった.あの頃に流れていただろう歌に接して,当時の気分の高揚を感じることができたのだ.
 「初心忘るべからず。時々初心忘るべからず」という言葉があるーーそれを噛み締めている。

さあて,しっかり仕事,仕事!
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by hiroi22 | 2009-08-22 22:41 | ずっと思う

そして誰も呆れなくなった・・・

 麻生首相が長崎市で行われた平和祈念式典での挨拶でまたまた読み違えをした.
「一命をとりとめた方も、癒やすことのできない傷跡を残すこととなられました」と述べる際、「傷跡」を「きずあと」ではなく、「しょうせき」と読んだ。(朝日新聞)
どうでもよいニュースではある.誰にでも間違いというものはあるだろう.一々それを咎めたりはしない.しかしである.いくらその正当性に疑問があるとはいえ,対外的には日本のprime ministerである.自国の言語,つまり日本語についての教養というものを感じさせて欲しいと思うのだ.
 昔の政治家はなんだかんだと難しい漢籍の言葉を使っていた記憶がある.「晴天の霹靂」とか「惻隠の情」とかは彼らの言葉で初めて意味を知った.そういう言葉を発するのを聞いたときには「わざと難しい言葉を自慢げに使っている」とやっかみ半分に思ったものだが,今の首相を見ていると彼らに尊敬の念すら覚える.そういえば,安倍元首相も「慚愧の念」とかいうのを間違って使っていたなあ・・・「慚愧」の言葉の意味を知らずに使って慚愧の念を感じて欲しかったね.

 しかし,少なくともまだ3週間は首相を務めるのだ,この人は.emoticon-0107-sweating.gif
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by hiroi22 | 2009-08-09 22:39 | ずっと思う

ソーラーフォン:アホかいなと思ったけれど...

 久々に我らが田幸和歌子サンの登場である;

ソーラーフォン、どれだけの充電でどれだけもつの?
太陽光で充電できるというauの「ソーラーフォン」。「世界初、防水機能付でソーラー充電できるケータイ」という謳い文句に惹かれた人は、けっこういるのではないだろうか。
 と,いつものようになかなかよい滑り出しで始まる.で,この記事の肝心の部分はこれである.
現実的には、どのくらいの充電で、どのくらい使えるもの? KDDIに聞いた。
「太陽光があたる容量にもよりますが、お天気が良いときの場合、30分の充電で通話は2分、何もしない待ち受けは140分。60分の充電で通話6分、待ち受けは360分、90分の充電で通話は9分、待ち受けは560分ぐらいが目安となっております。ただし、天候が悪かったりすると充電しづらくなり、曇りの場合には90分の充電で通話は2分、待ち受けは240分ぐらいです」
また、メールなどは消費が早いため、また状況が変わってくるという。
 この記事のタイトル「どれだけの充電でどれだけもつの?」の回答の部分である.これだけを知るのならば,何もKDDIの人に訊くまでもなく,カタログを見ればよいだけという突っ込みは封印するとして,この回答の(ちょっと計算が合わんけど)「60分の充電で通話6分」というのは,実際の使用についてはお話にならないレベルである.たまたま晴天の日に,日当りのよい場所に携帯電話を使いもせずに1時間(長い!)も放っておいて通話時間6分です,と言われても仕方あるまい.しかもこの数字はカタログスペックである.(ありえない)理想的な場合にはここまで出来ます,と思うべきもので,実際はその半分も出ればよいのではないだろうか.そもそも,携帯電話を何時間もじっと太陽光の下にさらすとはどういう使い方なんだと思う.ほとんど携帯電話を使っていない人にしか恩恵はなく,普通の人にはほとんどメリットのない機能である.こういった使い物にならない機能のために,余計なコストがかかっているのならば,まったく本末転倒である.
 したがって,結論としては,「使い物になりませんね」というのが正しい終わり方なんだろうけど,KDDIのお方の言葉:
「アンケートでは『外出時に充電が切れてしまう』という声が多数寄せられておりました。『外出時にすぐに充電できる』ということから、切れそうなとき、切れてしまったときにわずかでも太陽光で復活できるということもあります」
を無批判に受け入れて,
外出先で切れてしまい、コンビニで充電器を買うかわりに、太陽光で一時しのぎ、ということができるわけか。いまはまだ生まれたてのソーラーフォン。改良を繰り返すうち、未来には本当に「太陽光のみで充電可能」のケータイが登場するのを期待したい。
な〜んて終わってしまうから,またしても「エラい人の言うことは無批判に受け入れます」みたいな,役に立たない記事になってしまったのだよ.
 それにしても,ここで紹介されているKDDIの人の発言もスゴい.「切れそうなとき、切れてしまったときにわずかでも太陽光で復活できるということもあります」というが,バッテリーが危なくなったら,日向に出て,携帯電話を30分じっと太陽光にさらせば万々歳ということか?まさか本気でそんなことを思ってはいないだろうね.そんな時間があったなら公衆電話を探しなさい!第一,屋内じゃ役に立たん!
 いくら宮仕えで自社の製品を擁護する立場にあるとはいえ,ここまでおバカなことを言わんといけないのか?!だとしたらサラリーマンは辛い.

 こんなスペックだから,さぞかし「ソーラーフォン」の評判は悪いに違いないと思って,検索してみたら,提灯持ちの記事がゾロゾロ.まだ田幸和歌子サンのほうがマシなくらいである.呆れた・・・ホント,こんな提灯持ちの記事にコロッと騙される人達もいるんだろうな.
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by hiroi22 | 2009-08-04 23:51 | ずっと思う

まさに自縄自縛

じじょう‐じばく【自縄自縛】
《自分の縄で自分を縛る意》自分の心がけ•言葉•行為のために、自由な動きがとれず苦しい立場になること。「—に陥る」
 やや時間が経った話題になってしまったが,7月29日の朝日新聞のニュースである;
自民、自己評価したら「前回公約で未達成なし」
 自民党は29日、前回05年総選挙の政権公約の自己評価を発表した。120項目のうち未達成はないとの内容で、細田博之幹事長は記者団に「国会審議で達成できていないものもあるが骨の部分はほとんどできている」と強調した。

 民主党が自民党の前回のマニフェストを独自に検証し30日に発表する動きを見せていることから急きょ発表。公約に掲げる120項目を3段階で自己採点し、「郵政民営化に再挑戦」「行政スリム化プログラムの推進」など55項目は実現したとする「A」。「簡素で効率的な電子政府の実現」「政府関係法人の合理化および効率化を実施」など65項目は取り組み中・一部実現した「B」とした。未着手の「C」はないとしている。
 この記事の読み方は二つある.この「自己評価」を信じる読み方(1),信じない読み方(2).
(1)自民党の自己評価を信じたとする.今の社会は自民党の政策がほとんど達成された社会ということになる.しかるに,社会のありよう,人々の生活は以前よりも相当悪くなっている.これは自民党の政策が間違っていたことを意味する.よって政権担当能力なし.
(2)自己評価は間違っているとする.自民党の政策評価能力はおかしいという結論.よって,自民党の公約達成はあてにならない.
 結局どう読んでもダメである.つまりこんな都合の良い「自己評価」なんかは何の得にもならない.現状でのベストの「自己評価」は,「以前の政策は間違っていました.その理由はこれこれです.今後はこれを考慮してこういう政策をします.」と言うか,あるいは「達成度は十分ではありません.よってこういう弊害がまだありますが,今後は引き続きこういう政策を推し進めるので,今後はこれこれの状況になります.」とでもすることだろう.

 事実に対する謙虚さも言葉に対する責任感もないからこういうていたらくになる.
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by hiroi22 | 2009-08-02 17:28 | ずっと思う

自民党は詰んでしまった

 いくら有利な状況でも悪手に悪手を重ねては相手の反撃に会い,ついには自分が詰んでしまう.悪い手を放っても冷静に対処すれば挽回は可能なのだが,悪手が悪手を呼んでどうしようもない状況になってしまう.将棋ではよくあることだ.これが安倍内閣から現在に至るまでの自民党の姿だ.今回の都議選の敗北でとうとう詰んでしまった.どういう手を考えても負けてしまう.
 例えば,麻生首相が衆議院を解散したとしよう.前回勝ちすぎた議席を大きく減らすばかりか,下手をすると歴史的大敗北を喫することさえある.自民党は瓦解するだろう.では,自民党が「麻生おろし」に成功した場合はどうか.これも歴代3人の首相を有権者の審判を仰がずにたらい回しにしてきたツケが効いている.たった2年間で信任されない首相を4名も許したことになる.そんなことはまったく支持されないだろう.ということで,これも来るべき選挙での大敗は確実だ.麻生首相の代わりに新しい人を選んでその人気を期待する向きもあるかもしれないが,これには東国原宮崎県知事を担ごうとした悪手が効いている.人気取りで有権者の目をごまかそうとする姿勢が見透かされてしまうのである.
 そもそも,よく考えもせずに安倍元首相のようなボンクラを選んでしまったことから自民党の間違いは始まる.彼のおかげで参議院選挙は大敗したわけだが,それでもまだ挽回の余地はあった.民意を受けて首相を交代させればよかったのだ.ところが当時のボンクラ首相は何を思ったか,この歴史的大敗を受けても「われわれの政策は支持されている」と血迷った言明をして,われわれを呆れさせてくれた.更に呆れさせてくれたのは突然の内閣放り出し.知性ばかりか責任感すら欠如していることを白日の下にさらしてしまった.これで首相になった福田氏もすぐに選挙をすべきだったのだが,大連立を画策して失敗.その失意かやはり自ら辞任.注目を浴びるために派手な総裁選挙を演じて,新たに「国民的人気」を期待して選ばれたのが麻生首相.ところが発足当時のご祝儀人気があったにもかかわらず解散しない.時が経つに連れて化けの皮がはがれてか,支持率は急降下.信を問うどころか,折からの不景気に乗じてばらまき政策を続け,ずるずると政権にしがみつく始末.その間にも閣僚の泥酔記者会見など馬鹿馬鹿しい事態とそれに適切に対応出来ない無能ぶりをさらけ出すなど,もう目をそむけたくなるほどのありさまであった.
 とまあ,振り返ってみると自民党はよくまあ酷い手ばかりを指してきたものだ.このblogでも何度か指摘したけれど,いくら自民党といえども少しは理性のあるものの分かった政治家はいるだろう.彼らは何をしてきたんだろう.まー,ワタクシ的には自民党の中のネット右翼如きの議員はどんどんいなくなっていただきたいと願ってますが.
 冒頭,将棋の喩えをしたが,勝負が決まっていても相手がポカをして大逆転が起こる,これも将棋でよくあることである.だから勝負は最後まで分からないとはいえるのだが,願わくばそんなことは起きて欲しくはないけれど.もう一つ,民主党といっても中身は自民党と同じく幅がある.そういう意味では全幅の信頼は置き難い.
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by hiroi22 | 2009-07-13 01:23 | ずっと思う

「悩みのるつぼ」がオモロい

 ここではめったに下ネタは書かないのだけれど(でも好きですけど),あんまり面白いので書き留めておく.何のことかと言うと,朝日新聞の土曜日の朝刊の別冊の中にある「悩みのるつぼ」というコーナーだ.このコーナーは読者から寄せられる悩みに「識者」が答えるというものだ.しかし,そんじょそこらのお悩み相談と違う.相談事も相談事だが,回答も回答でぶっ飛んでいる.
 このコーナーはいつからやっていたのか知らないのだけれど,最初に注目したのは先月寄せられたある女子高校の中年男性教師からの悩みの相談だった.悩みというのは
5年に一度くらい,決まって自分を失うほど好きになってしまう教え子が現れてしまう.どうしたらいいか
というものだった.
 私は残念ながら女子高というのは門をすらくぐったことすらない.だから,この中年教師の悩みはうらやましく,かつ贅沢な悩みと思ったと同時に,毎日毎日自分の娘のような年頃の女性と接していれば,うんざりするかと思っていたが,決してそんなことはないのだと少しホッとしたような気分になった.
 この回答が驚くべきものだった.回答者は作家車谷長吉(失礼ながら私はよく知らない).この回答者,なんと
好きになった女生徒と出来てしまえばよいのです
というのだ.これには仰け反ってしまった.この回答で背中を押されて,この悩み多き中年教師はどうするんだろう?僕,知ぃ〜らないっと.

 先週のはこれに輪をかけて面白かった.相談は女子浪人生,18歳.相談事は,ついに出ました
性欲が強くて勉強出来ません
これ,土曜のさわやかな朝に目にする活字じゃありません.で,回答者は「成り上がり」社会学者の上野千鶴子.回答の詳細は書けませんが,見出しだけ;
むずむずしたら自分でほぐしましょうemoticon-0127-lipssealed.gif
 朝日新聞には昔「中島らもの明るい悩みの相談室」というコーナーがあった.そちらも面白かったが,こちらはそれよりも生々しいというかお下劣というか・・・・ その分,インパクトはあるね.

 しかし,こんなコーナーでも天下の朝日新聞だから読んで,ゲヘヘとなるわけで,これが東京スポーツの下ネタ紙面でいかがわしい写真とともに掲載されていたら,絶対日の目は見なかったろう.不思議な巡り合わせというべきか.誰が考えたんだろう.emoticon-0102-bigsmile.gifemoticon-0102-bigsmile.gif
 「悩みのるつぼ」はまさか私だけが喜んでいるわけでもあるまいと思っていたが,検索してみると,私と同類の人はたくさんおいでのようである.まことに慶賀なことだ.
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by hiroi22 | 2009-07-11 22:06 | ずっと思う

M. ジャクソンを潰す「教育」関係者

 M. ジャクソンのニュースはその朝のベッドの中で読んだ.私は毎日NYTimesから主要ニュースがメールで送られてくるように登録しているのだ.(ほとんど真剣に読まないのだけれど.)そのメールで今朝の7時前にM. ジャクソンがLAの病院に運ばれたというのが飛び込んできた.そしてそのたった30分余り後,7時半過ぎには死亡のニュースが配信された.眠気も吹っ飛んで「ぎょえええ〜,なんじゃこれは〜」とびっくりした.
 私は,正直M. ジャクソンの音楽は好みじゃない.しかしアメリカだけでなく,日本でもとても人気があることは認識している.追悼のため,盛んにテレビで放映していたスリラーのプロモーションビデオも,どこでだったか何度か見たことがある.大ヒットしただけあってノリのよい歌だったが,それにもましてM. ジャクソンのダンスは素晴らしいと思った.スマートなスタイルを持ち,リズム感と切れのよいダンスパフォーマンスは,胴長短足の日本人にはどうしようもない差がある.エンターティナーとしての才能の豊かさは私のような素人でも感じることができる.
 M. ジャクソンのような才能に出会えることは現代人の特権でもあるが,M. ジャクソン本人にとっても幸運なことだ.いくらエンターティナーとしての才能があっても,奴隷制度のある時代や身分制度で身動きが取れない封建時代では,彼のような才能は日の目を見ることは決してなかっただろう.個人の才能を尊重して,それを開花させようというのは,程度の差こそあれ真っ当な市民社会では当然のことであり,その実りの果実は本人だけでなく,社会全体に共有されうる.これには「教育」が大きな役割を果たしているのは言うまでもない.才能だけで何かを成し遂げるほどの人は稀だ.
 M. ジャクソンが死んだその日にこんなニュースが流れていた.

 <車椅子中学生>町立中入学を義務付ける仮決定 奈良地裁
 奈良県下市町の町立下市中への進学を希望したのに、設備の不備などを理由に町教委が進学を認めなかったとして、車椅子生活を送る谷口明花さん(12)=同町在住=が入学を求めて起こした訴訟で、奈良地裁(一谷好文裁判長)は26日、町教委に対し、同校への入学を義務付ける仮決定を出した。谷口さん側の弁護士によると、中学入学を巡る仮決定は異例という。正式な入学を求めた訴訟は続いており、判決までの措置となる。

 一谷裁判長は「町教委の判断は著しく妥当性を欠き、特別支援教育の理念を没却する」と述べた。

 地裁の決定などによると、谷口さんは脳性まひのため、両足と右腕が不自由。手押しの車椅子で日常生活をしているが、字を書いたり、会話することに支障はなく、今年3月まで介助員2人の付き添いを受けて地元の小学校に通っていた。
 この町の教育委員会は一体何を教育と思っているのだろう.記事によれば,中学入学を拒否した理由として;
 同級生と一緒に町立下市中へ進学することを希望したが、町教委は「成長期で体重が増えるため、階段が多い下市中では、本人と介助員の命の保障ができない」などと入学を認めなかった。
ということが書かれている.バリアフリーを考えるよりも,事故でも起こしてくれては困る,と思ったというわけだ.そこには個人の才能を開花させようという思いはない.ただ,自分たちにとって都合の悪い存在は排除しようという考えしか無い.そういう風に感じる.
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by hiroi22 | 2009-06-27 22:12 | ずっと思う

私のストリップ体験

 エキサイトのニュースをでは,何とかと言う元グラビアアイドルが,浅草のロック座というストリップ劇場に出演するのしないのということが話題になっている.元グラビアアイドルには全く興味がないが,このニュースを見て,はるか昔の立った一度の体験を思い出してしまった.
 若いまだ駆け出しの頃東京に出張があった.その日は,夕方以降全く予定が入っていなかったので一人浅草に出かけた.当時井上ひさしの小説を愛読していたので,彼が若い頃アルバイトをしていたという「フランス座」というストリップ劇場を見てみたかったのだ.ただし場所などを調べず,浅草あたりにフラッと立ち寄った記憶がある.それからの記憶はどうも曖昧なのだが,多分,フランス座を見つけられなかったように思う.ともかく「フランス座」ではなく「ロック座」の観客席にいた.
 世の男性諸氏が一体平均どの程度この手の場所に足を運ぶものか知らない.しかし,私にとってこれまでたった一度の体験はなかなか強烈な印象を残している.ただし,それは「ストリップ」という出し物自体ではない.
 観客席はほぼ満席だったと思う.舞台の中央が観客席に突き出して「特別な場所」になっている.「おお,これは井上ひさしの説明通りじゃ」と感激していたかどうかは定かではないが,私は後方,壁に近い所に座っていた.ところがそのそばで--3,4席離れていただろうか--しきりに野次を飛ばすお客がいた.ひょいと見てみると,とても変わった格好をしていた.一昔前の大学生の格好なのだ.黒い学生服,それも応援団風ではなくきちんとしたサイズの学生服を着て,古くさい感じの黒ブチの眼鏡をかけているのだ.年は若くはないが,8年ほど留年しています,とでも言い張れば通用するように見えた.その学生風の男がしきりに大声で野次を飛ばすのだ.酒に酔っているようでもない.野次の内容はもちろん覚えていないが,格段下品でもなく面白いものでもなかったように思う.つまりただ単にうるさいのだ.たった一人の人間の野次なのだが,もうそれだけで「何だかなあ〜」という雰囲気が充満してしまった.私は,この井上ひさしの学生時代に逆戻ったかのような古くさい格好をした「大学生」とその野次のおかげで完全に異次元体験モードに入ってしまっていた.
「珍しいもん見てしもたぁ〜」
しかし異次元体験はこれだけではなかった.
 その「大学生」が飽きもせずに野次を飛ばしていると,突然数名のお兄さんたちがやってきて,その「大学生」に殴る蹴るの暴行を始めた!!多分彼らは劇場関係者なんだろう.こんなはた迷惑な「大学生」は見捨ててはおけない,という訳だ.当の「大学生」といえば,まるで無抵抗で半泣き状態で,最後にお兄さんたちによって連れ出されてしまった.とまあ,こういったことが私の目の前で繰り広げられていたのであった.ひょいっと入った劇場で二つも珍しいものを見たのである.

 当時もそして今でも思うのは,「この大学生風の男の一連の出来事はハプニングじゃなく,劇場の“出し物”の一つじゃなかったのか?」あまりに古色然とした大学生&意味のない野次,その結果として当然のように起こったアトラクション.筋書きとしてはよく出来ている.観客席の中にもう一つ舞台を作ったのかもしれない.もはや確かめようもないことだが・・・

 それで,肝心のストリップに何を見たのかということなんだが,それについてはほとんど記憶はない.ただし,強烈に残っているのは,ある踊り子さんが驚くほど痩せていたということだ.そして化粧のせいか青白く.私には完全に病人に見えた.もともと,(自分が痩せっぽっちだったせいか)多少ふっくらした体つきの女性の方が好きだった.それも相まって,エロチシズムを感じるどころか,とても正視出来なかったことを覚えている.個人的に「こんな病人は,いくら何でも仕事を休まなあかんわ〜」と思ったのである.
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by hiroi22 | 2009-06-07 18:59 | ずっと思う

なんでこのオッサンが・・・

 先頃通った15兆円もの補正予算という名の「選挙対策ばらまき」を見てもそうなんだけど,有権者が今まで一度も支持を表明したことがない麻生太郎というオッサンが勝手に我が物顔に税金を使う,そんな理不尽なことがいつまで続くのだろうか.今日もまたそんな風に嘆息をつく記事に出会ってしまった.

「可視化すれば直ちに冤罪が減る感じはない」4日の首相(朝日新聞)

この記事の全内容は記録として最後に載せるが,まあヒドイ内容だ.こんなやり取りがあったそうである.
 ——総理、そうは言っても、無実の人が捕まって刑に服することはあってはならないことだと思いますが…。

 「それ今答えた通りです」
 ——そういった国家のあり方を考える上で…。

 「国家のあり方ってどういう意味です?」

 ——冤罪が起きないような国にするために、総理は被疑者の言い分や自白がちゃんと録音されている可視化というのは必要だと思いませんか。

 「僕は、基本的、基本的には、一概に、可視化すれば直ちに冤罪が減るという感じがありません」(軽く頭を下げて立ち去る)
国家権力が罪もない人間を17年間も刑務所に放り込んでおいたのだ.このことを国家の最高権力者として身に染みて受け止めている様子ではない.ただ単にそれらしい言葉を操っているだけである.一体今までどれだけの人々が密室での違法捜査,自白の強制によって冤罪にされてきたのか.このオッサンはそんなことには一向に頭が回らないらしい.おそらく自分の保身で手一杯で,いかにしたら人気が出るのか,そんなことしか考えられないのだろう.

 iPhoneユーザーにはワクワクドキドキの今日この頃なのだが,そんな気分に冷や水を浴びせられてしまった.あ〜 不愉快.

【足利事件】

 ——よろしくお願いします。

 「はい」

 ——足利事件で服役していた菅家さんが今日釈放されました。再審が始まる前の釈放は極めて異例ですが、総理の受け止めをお願いします。

 「再審請求に関する、いわゆる司法手続きってのは、今から開始されるんだと思いますけれども、私の知っている範囲で、これは極めて異例って言うけど、前例はないと思いますけどね。まあいずれ、いずれにしても、無実の罪で十…七年? 服役したというのは、こういったようなことはあっちゃいかん、つくづくそう思いますね」

 ——総理、似たようなケースがないとは言い切れない中で、日本で再審請求が認められるのは非常にレアケースだと思いますが、総理はどうお考えですか。

 「そうですねえ。あのー、今回の場合は、DNAの鑑定っていうのが大きなき、決め手になったんだと思いますけれども、昔のDNA鑑定のいわゆる科学的なレベルと今のレベルとは全然、あの倍率がまったく違うことになってるんで、そういったケースもあるんだと思いますが、これ一概に一般論としてちょっと答えるのは難しいです」

 ——総理、この件を受けて、冤罪防止のためにさらなる取り調べの可視化を求める議論が強まると思いますが、総理のお考えをお聞かせ下さい。

 「あ、可視化が、かの、必ずしも、それにつな、可視化にしたからといって途端に、あの、よ、それが良くなるという感じはありません」

 ——総理、そうは言っても、無実の人が捕まって刑に服することはあってはならないことだと思いますが…。

 「それ今答えた通りです」
 ——そういった国家のあり方を考える上で…。

 「国家のあり方ってどういう意味です?」

 ——冤罪が起きないような国にするために、総理は被疑者の言い分や自白がちゃんと録音されている可視化というのは必要だと思いませんか。

 「僕は、基本的、基本的には、一概に、可視化すれば直ちに冤罪が減るという感じがありません」(軽く頭を下げて立ち去る)

 ——総理、杉村太蔵議員が…。(無視して立ち去る)

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by hiroi22 | 2009-06-04 23:00 | ずっと思う

いつも思うんだけれど

 いつも思うのだけれど,今の時代はかつてないほど忙しく,またかけ離れた情報と人々の意識がリンクしている時代なのだなあと思うのである.
 こんなことを書くだけではピンとこないが,たとえば俳優なり,タレントが亡くなったとしよう.話をわかりやすくするために,これが文明開化以前の江戸時代なんかだ考えてみよう.勿論,タレントなんかという職業はない.俳優といっても歌舞伎役者か旅芸人クラスしかなかっただろう.したがって,今の時代のタレントがもしそんな時代に生まれていたとしたら,よほどのことがない限り人知れず一生を終えたに違いない.歌舞伎役者であったとしても大同小異だろう.ところが現代では,少し名の通った人なら新聞でその訃報は掲載されるし,それを読んだ多くの人々に何かしらの感慨を呼び起こさせるようになっている.自分がその人と会ったこともないのにである.
 不謹慎な話であるが,私は新聞紙上でそのような人達の訃報を目にするたびに,ほとんどの場合こんなことを考えてしまうのである.そして時代が時代なら,ひょっとしたら水呑百姓として,あるいは地方の名も無い下級武士として一生を終えたかもしれない人達も,その才能とチャンスに恵まれれば人々の注目を集める仕事ができるのだと.
 こんな時代の風景はマスメディアなどの産業と大規模なエンターテイメントの世界の登場が作り出したものだろうけれども,おそらくそれは歴史の必然というよりも歴史の流れが作り出した結果と言うべきものだろうと思う.マルクスは歴史に必然を求めたが,現代科学の複雑系理論はそれを否定するものだ.それはマルクスどころかデカルトの哲学さえも根本的に否定している.長期的指標が否定された世界では眼前の最善策をとるしか無いように見える.

 今日,北朝鮮が核実験に成功したというニュースが流れた.この「ならず者国家」の行く末に歴史的必然はあるまい.また,世界がこの国家を扱う公式というものも無いだろう.実に厄介なことである.はるか昔,自分の身の回りの見聞だけで話が済んでいた時代,そういう時代でなくなったということのトレードオフもあるのだ.
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by hiroi22 | 2009-05-25 23:44 | ずっと思う

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