ボーッと何かを・・・ 日々の考えの備忘録


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あらためて死刑判決を考える

 昨日話題の事件,光市母子殺害事件の判決が下された.死刑判決となったわけだが,私はこの事件にはさほど興味がない.ただ,死刑という判決にたいしては,妥当なのかも知れないと思っている.私自身刑法にはまったく知見がないが,伝えられる犯罪の残虐性を思えばもっとも重い刑罰は妥当かも知れないと感じている程度である.ただし,私がよく読ませていただいている「世界の片隅でニュースを読む」さんの意見;
 私は一連の群衆心理に、排外主義と同じものを感じる。
 つまり、弱そうな「公認の敵」、いくら攻撃しても反撃されることはなく、権力も認めている「敵」を攻撃することで、絶対的優越感を得るという点で、両者は共通するのである。もし犯人が「少年」でなく「暴力団員」だったら、ここまで世論は高まっただろうか? メディアは報道しただろうか?
 否である。この国の大衆が「少年犯罪」となると、大人の犯罪以上に激昂するのは、自己より絶対的下位にあるべき「少年」が自己の存在を脅かしていると感じるからだ。あえて断言してもよいが、「少年法はいらない」「少年を死刑」にと叫んでいる人ほど、街中で未成年が不法行為をしていても注意のひとつもできず、内心で苦々しく思っているだけの臆病者だ。自分の弱さを誤魔化すために、「少年犯罪」をだしに使っているにすぎない。
という意見は常に心に置いている.卑近な喩えでいえば,恐そうなご仁の電車の中での携帯電話の通話は見て見ぬ振りだが,女子高生の通話は不機嫌な顔で注意するような真似はしたくないのである.
 今回の判決の後,来年から始まる「裁判員制度」のことが話題になっていた.自分が事件を裁き,死刑判決を下せるのかと問うものだ.確かに自分で考えてみても,どういう根拠でこのような重大なことを決めればよいのかわからない.ともかくも来年から問題点が山積のエラい制度が始まる.
 今回の裁判で気になったのは,裁判官が「被告に反省が見られないから死刑は当然」という趣旨の判決文を書いていたことだ.私はもうずっと,それこそ裁判官の判決というものを知って以来というべきかも知れないが,この「被告の反省」とかいう理由で刑の軽重が決まることに疑問をもち続けている.
 何か(刑事)事件があったとき,事件当時またはその前の事件を引き起こす経緯などで「同情すべき」と考えられる点があり,それが理由で刑が軽くなるということは納得できても,事件後の改悛の情によって刑を軽くする,というのは賛成しない.またその逆で「改悛の情が見られないので刑を重くする」というのも賛成しない.人間の心の中まで見て判決をするなどはおよそ不可能と思うからだ.
 裁判員になって,被告または原告である美人がはらはら流す涙を見て心を動かさぬ成人男性は稀だろう.被告が堂々としているのを見て,「罪の意識を感じない」と見る人もいれば,「罪を潔く認めた姿」と見る人もいるだろう.本人の心の中は本人しかわかるまい.そのわからぬ心の中を他人が忖度して刑事事件の判決という重大なことを決めてはならないと思うのだ.今回の裁判官の文章を見てそれを危惧している.特に,今回の事件は異常とも言える報道の中で行なわれていた.その異常さが判決に影響を与えていたとしたらそれは「法治国家」の裁判ではないと思う.
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by hiroi22 | 2008-04-24 22:47 | ずっと思う

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