ボーッと何かを・・・ 日々の考えの備忘録


by hiroi22

プロフィールを見る
画像一覧

S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30

気になるもう一つの格差拡大

 先ほどのニュースでは、民主党の小沢代表が結局辞任を取りやめたようだが、この騒ぎ、大山鳴動して鼠一匹とはならないように思われる。野党第1党、しかも参議院では第1党の代表が、与党と一旦は手を組むという「裏切り行為」に走ったのだから、あとに尾を引かなければウソである。今回の騒ぎでもう一つ知ったのは、民主党の(小沢代表を除く)執行部は意外とまともな(失礼!)判断力を持っていたということだ。なにしろあの“豪腕”小沢一郎が下した決断を押しとどめたのだから。もしも、最初の段階で「大連立」に強く反対しなければ、今頃はどうなっていたかわからない。
 それはさておき、今日のテーマはこっちの朝日新聞の記事;
東大、親の年収400万円未満なら授業料ゼロ
 東京大学が来年度から親の年収(給与所得)が400万円未満の学部生の授業料を無条件でゼロにする。免除になる収入額を事前に示して対象も拡大、経済的に恵まれない家庭からも受験しやすくする。国立大では初めてで、「教育の機会均等を保障したい」としているが、優秀な学生の獲得につなげたいという狙いものぞく。
(中略)
 そこで東大は、免除になる収入額を事前に示し、国の基準を上回った部分は東大自身が負担する方式に改める。負担額は2000万〜4000万円程度と見込んでおり、経費の節減などで工面する。

 東大の05年の調査によると、親の年収が950万円以上の学生は51%に達するが、450万円未満の学生も14%いる。新方式になれば、経済的な理由から地元の国立大に進んでいた優秀な学生が東大を選びやすくなると予想される。

 平尾公彦副学長は「東大生の親は裕福と言われるが必ずしもそうではない。経済的に恵まれない家庭の方にも『あきらめずに受験してほしい』というメッセージを送りたい」と話している。
東大は既に大学院の博士課程の学生全員の授業料を免除にする方針も打ち出している。
 私は国立大学の授業料は基本的にタダにすべきだと思っているので、今回の東大の決定はもちろん結構なことだとは思う。しかし、このニュースを見て改めて感じるのは“大学間の資金面での格差”である。
 私には大学教員の知人、それも地方大学の基礎科学の教員が少なくないが、彼らが最近一様に口にするのは大学の経費削減による研究・教育面での資金不足である。本当に基本的な経費のために、人件費や教育・研究のための図書費などがどんどん削られていると聞く。文科省の方針として、必要な経費は競争的外部資金で大学自らが獲得せよということになっているようであるが、その結果、東大のような一部有力大学に資金が集中することになっている。
 確かに東大・京大といったビッグネームの大学は総体として優秀な研究・研究者が多いと思う。しかし、だからといってその物差しだけで国立大学全体を測ってよいとは思わない。地方大学は「生かさぬよう、殺さぬよう」といった今の政策では、地方大学から将来優秀な研究・研究者が起こる可能性はほとんどあるまい。研究だけでなく教育面でも格差拡大は間違いない。
 このような一部を偏重の状態は、ボディーブローのように日本の知の育成の弊害となり、日本全体の知的水準に暗雲を投げかけるのではないかと危惧している。東大のニュースは、悪いニュースではないのだが、皮肉にもそのことを私に実感させてしまった。
[PR]
by hiroi22 | 2007-11-06 23:15 | ずっと思う

ブログパーツ

  • →:次の記事へ
  • ←:前の記事へ
  • Home:このページの先頭へ
  • End:最後の記事へ

最新のトラックバック

「オバマファクター」米国..
from 米流時評
シティバンク危機脱出!連..
from 米流時評
経済氷河期に春一番? C..
from 米流時評
警告!北朝鮮が即時臨戦態..
from 米流時評
作家フォーサイス 次の小..
from 米流時評
「事実は小説よりも奇なり..
from 米流時評
オバマのマンモス再生予算..
from 米流時評
ウォール街の真冬はいつま..
from 米流時評
ウォール街ブリザード!ダ..
from 米流時評
自由への厚い扉/エジプト..
from 米流時評

リンク

タグ

(119)
(60)
(49)
(45)
(45)
(39)
(32)
(26)
(26)
(24)
(16)
(15)
(14)
(12)
(10)
(9)
(8)
(8)
(5)
(2)

ライフログ


青の時代


オシムの言葉―フィールドの向こうに人生が見える


風味絶佳


Antonio Carlos Jobim's Finest Hour


セゴビアの芸術

カテゴリ

全体
じっと思う
ずっと思う
Macintosh
iPhone

検索

以前の記事

2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
more...

その他のジャンル

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧