ボーッと何かを・・・ 日々の考えの備忘録


by hiroi22

プロフィールを見る
画像一覧

S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

がんばれ,産経

 私は血を見るのが苦手で,おそらくちょっとした量の出血でも,生で見るときっと卒倒してしまうと思っている.そんな”あかんたれ”でも,暴力沙汰まで至らなければ,他人同士のケンカを眺めるのはきらいではない.特に紙上のケンカとなればこちらも考えながら楽しめる.
 さて,その紙上のケンカだが,朝日新聞と産経新聞の間のちょっとした言い争いが好事家(?)の興味を引いている.私も,途中から観戦し始めたので正確な文言はわからないが,事の起こりは惨めな辞任劇を演じた安倍政権を総括した朝日新聞の社説であった.その中で,
評価すべき点がなかったとは思わない
という一文が産経の気に触ったようである.この社説の翌日,産経抄というコラムで
あれほど安倍たたきに熱心だった朝日新聞もさすがに良心がとがめたのか「評価すべき点がなかったとは思わない」と言い出した。御為(おため)ごかしそのものだ
と噛みついたのである.つまり,産経新聞が先に砲門を開いたのである.ド〜ン!
 これに対して,朝日新聞は9月28日の夕刊のコラム「窓」で反撃をした.このコラムは論説委員が書いているものだが,”「産経抄」の良心”と題したこのコラムはこのように始まる.
 安倍前首相にあれほど強い期待を寄せてきた産経新聞である。突然の退陣を
惜(お)しむ気持ちは分からないではない。
おお,相手を気遣うとは余裕しゃくしゃく.そして,
 ちょっと待ってほしい。私たちが安倍政権を批判することが多かったのはその通りだ。一方で、安倍氏が訪中、訪韓を決断した時は社説で「首相交代をきっかけに新しいスタートが切られることを歓迎(かんげい)する」とエールを送った。村山首相談話や河野官房長官談話の継承(けいしょう)を表明した時にも「大いに歓迎」と評価した。
 安倍氏をたたきすぎたと反省して、今になって唐突(とうとつ)に評価を始め
た−−。そう言いたいとしたらお門違(かどちが)いというものだ。
とつづく.つまり,「あの社説に書いた通りちゃんと評価している点もあるよ.何言ってんの?」というわけである.むろん相手への攻撃も忘れない.
 朝日新聞をたたくのは自由だし、皮肉なコラムも結構だが、事実の確認だけは
くれぐれもお忘れなく。
 安倍氏にとって痛かったのは私たちの批判だけだったのか。むしろ、右派論壇(ろんだん)とタッグを組んで靖国神社参拝や村山、河野談話の見直しを求め続けたあなた方の身びいきこそ、重荷だったのではないか。
 ひいきの引き倒(たお)し、という言葉もある。「産経抄」子さん、あなたの良心は痛みませんか。 
 「事実誤認」というきつい球が返ってきた.しかもこの返球はクセ球でもある.なぜなら,朝日新聞が評価しているという「村山首相談話や河野官房長官談話の継承(けいしょう)の表明」なんていうのは産経新聞は全然評価なんかしていないことだからだ.これをもって評価した証拠と言われては,産経新聞にしては頭に血が上ったことだろう.そのためかどうかはわからないが,産経抄はこんな反撃をしてしまった.
 ▼「事実の確認だけはくれぐれもお忘れなく」ともご忠告をいただきましたが、その言葉はお返ししなくてはなりません。そう、先月29日に開かれた沖縄戦での住民の集団自決をめぐる教科書検定への抗議集会の報道ぶりです。

 ▼貴紙は1面で「沖縄11万人抗議」と大見出しをとり、きのうも「県民大会に11万人が参加した」と書いておられます。でも、11万人は主催者発表の数字です。記者は何の疑問も持たなかったのでしょうか。
「あれれ?」である.自分が先に噛みついた「評価なんかしてないやん!」に反撃されたことはスルーして,今度は「事実の確認だけはくれぐれもお忘れなく」に噛みついたのである.苦し紛れの転進だ.しかも方法としては幼稚.子供のケンカのレベルである.返答に困って「(オレのウソは認めるが)おまえだって,そうじゃねーかよー」と言っているようなものである.そういえば,安倍晋三も「小沢さんだって,そうでしょ!」みたいな恥ずかしい発言を国会でしてたなあ・・・ はたして,こんなことは朝日の論説委員には通じなかった.一昨日(10月4日)の夕刊のコラムで”「産経抄」の自己矛盾”というタイトルで
 いやはや驚いた。こちらの指摘はほっかむりしたまま、こんどは沖縄戦の集団自決をめぐる29日の県民集会の報道を取り上げて、朝日に「事実の確認だけはくれぐれもお忘れなく」と切り返してきたのである。
と,きっちり看破されてしまった.そうだよなー,こんな幼稚な戦法が通じるわけはないよなー
 それだけではない,朝日新聞は返す刀で致命的な一太刀を浴びせたのだ.
 ならば当然、産経は「参加者は4万3000人」と書いているのだろう。そう思って記事を探すと、社会面にこんな見出しがあった。「撤回求め11万人集会」何だ、同じではないか。
 首をひねりつつ2日の「産経抄」を読み返すと、そこにもこんなくだりがある。
「11万人(主催者発表)が参加した」
 11万人という数字が主催者発表であることはその通りだ。朝日の記事も「参加者は主催者発表で11万人」と明記している。
 自ら11万人と繰り返しながら、やはり11万人と書いた朝日をたたく。自己矛盾としか言いようがない。
 あちゃー,やってしまったね.産経新聞.それにしても,自分の書いた記事を確認もせずにケンカを売るとは一体何をやっておるのかね.全く初歩的なミスとしか言いようがないが,このようなミスを犯すような人物に「産経抄」と書かせるとは,産経新聞編集部の人選はどうなっているのか?もっとまともな人がいるだろう?それとも,これが入社試験における朝日と産経の偏差値の差だとしたら,おじさんはとても悲しいぞ.
 ともかくも,ケンカを売ったはいいが,攻撃はことごとく反撃され,しかもこちらの全くまともな応対が出来ていない.ボクシングならばボコボコにやられているといった体である.どうするんだ?このままではアカ新聞,売国新聞の朝日新聞に屈するぞ.ここは御用新聞,歴史修正主義新聞たる産経新聞の粘りの二枚腰を見せてくれ.
 健闘を祈る.
[PR]
by hiroi22 | 2007-10-06 10:53 | じっと思う

ブログパーツ

  • →:次の記事へ
  • ←:前の記事へ
  • Home:このページの先頭へ
  • End:最後の記事へ

最新のトラックバック

「オバマファクター」米国..
from 米流時評
シティバンク危機脱出!連..
from 米流時評
経済氷河期に春一番? C..
from 米流時評
警告!北朝鮮が即時臨戦態..
from 米流時評
作家フォーサイス 次の小..
from 米流時評
「事実は小説よりも奇なり..
from 米流時評
オバマのマンモス再生予算..
from 米流時評
ウォール街の真冬はいつま..
from 米流時評
ウォール街ブリザード!ダ..
from 米流時評
自由への厚い扉/エジプト..
from 米流時評

リンク

タグ

(119)
(60)
(49)
(45)
(45)
(39)
(32)
(26)
(26)
(24)
(16)
(15)
(14)
(12)
(10)
(9)
(8)
(8)
(5)
(2)

ライフログ


青の時代


オシムの言葉―フィールドの向こうに人生が見える


風味絶佳


Antonio Carlos Jobim's Finest Hour


セゴビアの芸術

カテゴリ

全体
じっと思う
ずっと思う
Macintosh
iPhone

検索

以前の記事

2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
more...

その他のジャンル

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧