ボーッと何かを・・・ 日々の考えの備忘録


by hiroi22

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そして不信だけが残った

 従軍慰安婦問題について「広義の強制」だのという訳の分からない言葉を発して、アメリカでメディア、民主党ばかりか共和党の議員からも反発を食らった安倍首相が、このままで訪米したくないと思ったのだろう、CNNのインタビューで
「20世紀は数々の人権侵害が行われた時代で、日本も無関係ではなかった。慰安婦の方々に大変申し訳ないと思っている」
と述べている。少なくとも訪米中、公式の場で自分の「広義の強制云々」の話に突っ込まれないよう、この話に一応の終止符を打ちたかったと思われる。その思惑はともかくとして、この問題については結局、(「元々信用してたのか?」という突っ込みは置いといて)安倍晋三への不信感のみが残る。
 思い起こしてみよう、彼が国会で
広義の強制はあったが、狭義の強制は疑わしい
と述べるやすぐに国内外で強い反発があった。このことは前にも書いた。すると途端に
誤解をさらに広げるので、もう言わない
と発言したのである。要するに「逃げ」に出たのだ。この態度の浅はかさ・情けなさについても前に書いた。しかし、この「逃げ」の姿勢にもかかわらず、その後も話は収まるはずもなく--本人はシラを切って無視していたが--ワシントンポストで酷評されたり、来日する共和党の保守系議員からさえも厳しい批判のコメントをうけていたのだ。その経過を受けての今回の発言である。
 私は思うのである、彼が「広義の強制云々」発言のあと、認識を改めて心の底から今回の発言をしたのだろうか?、と。もしそうであれば、訪米に際して、その心情を吐露するのも悪くはあるまい。しかし、残念ながらそうは思わない。今回の発言は、ただ単に訪米をつつがなく終わらせるための方便だと思うのだ。だから私には不信感しか残らない。

 ただし、安倍首相の訪米が思惑通り「慰安婦問題」抜きに済むかどうかは不透明だろう。冒頭のCNNのインタビュー後も、昨日のInternational Herald Tribuneでは、
New anger over Japan sex slaves
という記事を一面に掲げ、オランダで慰安婦支援をしている民間団体の女性の
I was furious and astounded by Abe's denial.
なる発言を紹介している。この問題についての訪米時のデモも予定されているようだし、自ら蒔いた種とはいえ、一悶着はありそうである。
 しかし、今回のことで安倍首相が、自らの史観がいかに国際社会で受入れられないかを認識してくれれば、それは十分価値あるものになる。更に言えば、こういう史観は国際社会の反発を招くだけではなく、国際社会における日本の地位をも貶めるものなのだ。この意味から「右翼自虐史観」と名付けるにふさわしい。
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by hiroi22 | 2007-04-27 00:05 | じっと思う

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