ボーッと何かを・・・ 日々の考えの備忘録


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Cheatということ

 今朝の朝日新聞の社説に「恥を知る—日本の美徳はどこへ」という一文が載っていた。ちょうど一月前にこのblogで「恥の文化」も今は昔と書いたことと発想は同じだといってよい。そのときは例の柳沢大臣のことを批判したのだが、今日の社説では;
 「日本人の恒久不変の目標は名誉である」。外国人による優れた日本人論として読み継がれる「菊と刀」の一節だ。その著者ルース・ベネディクトがいまの日本を見たらどう思うだろう。

 巨額の光熱水費の使い道を「何とか還元水」と言ったまま開き直る松岡農林水産相。子供だましの言い訳をかばい続ける安倍首相。「これほど恥辱に鈍感な人たちが、誇り高い人々の子孫だろうか」と嘆息するに違いない。
とあの松岡大臣を槍玉に挙げている。この批判は尤もなのだが、ワタクシ的にはこの松岡大臣には「恥を知れ」という気にもならないのである。安倍内閣が発足した時にこういう風に書いた。
この内閣の閣僚の名前を見て、一番驚いたのは農林水産大臣に松岡利勝議員がなったことだ。この人、いわゆる「族議員」のシンボルみたいな人ではないのか。その彼を「利権の宝庫」ともいえる農林水産行政のトップに置いて、一体彼に何を期待しているのか?まったく安倍晋三氏は何を考えているのだろう。
私としては、このコメントが正鵠を突いていたと思っている。松岡大臣は何と言われようとも農林水産行政の族議員としての利権を守りたいのだと。

 で、話はガラッと変わるが、間もなく今シーズンの大リーグが開幕する。近頃は日本の選手の活躍のおかげで大リーグを真剣に見ることが多くなった。同じ野球でもかなり違うなあというのが正直な感想だけれど、その中で驚いたのは、大リーグでは
大差の試合の後半に、勝っているチームが盗塁をすることが許されない
という暗黙の了解があることだ。どうも「男らしくないプレー」だとか「ずるいプレー」だと見なされているらしい。大リーグで大差で勝っている試合の後半にもしも盗塁でもしようものなら、大ブーイングを受けるばかりか、次の試合に荒っぽいプレーの洗礼を受けるのも避けられないようである。これが日本ならば、
「大差の試合でも気を抜かずに隙あらば次の塁を狙う姿勢は素晴らしいですね。」
と解説者からお褒めの言葉の一つもいただくところだ。
 この例から推察するに、日本とアメリカでは野球のスタイルも違うがプレーする際のメンタリティーもかなり違うということだ。他にも、今では日本でも禁止されているようだが、二塁走者が塁をリードするふりをして、バッテリーのサインを盗むというものかつては普通におこなわれていた。これなども日本では頭脳プレーと言われていたが、大リーグではずるい、人を騙す(cheat)プレーということになる。
 日本では高校野球でも試合開始前と終わりには礼がある。礼で始まり礼で終わるというわけだ。そして「全力プレー」というのが礼賛される。逆に言えば、「礼儀正しく、全力プレー」でありさえすれば、ルールの範囲内で何をしても、たとえ相手の裏をかいても、相手の気に触ることをしてもさほど罪悪感がないようだ。先ほども書いたが、このようなプレーは逆に「頭脳プレー」ということになる場合が多いように思える。
 他方、アメリカンフットボールでは、勝っているチームが攻撃の時に積極的にプレーせずに時間だけを進ませて、そのまま試合を終わらせる作戦に出ることがある。今では日本もチームも当然のことのようにおこなっているが、一昔前は「最後まで全力プレーをせず卑怯だ」と非難されたこともあると聞く。
 つまり、こういったことを考えると日本では、「礼儀」と「全力プレー」がまず第一にあり、相手の裏をかくのがいけないという気持ちは薄いように感じる。「礼儀を欠く」あるいは「手を抜いたプレー」はあからさまに非難されるが、”頭脳プレー”はおとがめなしどころか逆に賞賛されることもある。これは何もスポーツに限ったことではなく、例えば巌流島の決闘で、定刻に大幅に遅れてやってきた宮本武蔵はあまり非難されない(私は十分卑怯だと思っているんだけど)。
(つづく)
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by hiroi22 | 2007-04-01 22:34 | ずっと思う

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