ボーッと何かを・・・ 日々の考えの備忘録


by hiroi22

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情けない・・・

 従軍慰安婦問題が揺れている。私自身、多くの人々と同様この問題を考えることは気持ちのよいものではない。まるで、自分のおじいさんが強姦魔だったということを告発されているような気持ちになる。しかし、中国、韓国だけではなく、台湾やオランダにも被害者がいるとされる状況で、その被害にあった人たちの気持ちを考えれば目をそらすことは出来ないと考えている(だからといって、小中学校の教科書に載せるべきとは思わんが)。ところが安倍首相はこんな趣旨の発言をするのだ。
広義の強制はあったが、狭義の強制は疑わしい
広義の強制とは何か?それは、
日本軍の直接の関与ではなく、軍が依頼した慰安婦斡旋業者による強制
ということらしい。
馬鹿馬鹿しい。「狭義の強制」とか「広義の強制」とか、こんな戯言をとうとうと述べて一国の宰相として恥ずかしくないのか?情けない....

よろしい。百歩譲って、あなたが勝手に定義した「広義の強制」」だけで、もう一つの「狭義の強制」というものの証拠がなかったとしよう。ならば、日本軍の責任はないのか?
泥棒を指図して、その盗品をくすねた大親分は罪がなく、実行犯の下っ端のみに罪がある
とでもいうのか?一体、その「狭義」とか「広義」とかの小賢しい弁明をして一体何を言いたいのだ?あなたは人権というものをどういう風に考えているのだ?

 安倍首相のこの発言が国会でなされた後、ある英字新聞で(滅多に読まないのだけど)こういう発言・態度に対して批判めいた記事が掲載されていた。折しも、アメリカ議会で旧日本軍の慰安婦に対する決議が討議されているので、何だか不安な気分であったのだが、案の定アメリカでこの発言が波紋を広げているようだ。当然だろう。例えば、金正日が「日本人拉致は、実行犯による強制であり、北朝鮮による広義の強制は認めるが、狭義の強制はない」と言っているようなものだからだ。自他を入れ換えてみよ。そうすれば、自分の発言がいかにタワケタものであるかが分かるだろう。
 ところがここに至って、今日のテレビでは安倍首相はこの件に関しては「誤解をさらに広げるので、もう言わない」と言っている。周囲の反発が予想外に大きかったので逃げたいというわけだ。要するにこの問題に対する腹が据わっていなかったのだ。これはこれで情けない。

 想像するに、最近の内閣支持率低下を懸念して、何か積極的な勇ましい態度を示したかったのだろう。慰安婦問題はそのための格好の題材だと思ったに違いない。たぶん、官邸のブレーンの勧めもあったことだろう。むろん、戦略としてそういう行動も否定はしない。しかし、このような直接被害者の人権に関わる問題を政治的に利用しようとする態度、しかもその人権を否定しようとする方向で利用しようというのは浅はかというしかない。
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by hiroi22 | 2007-03-08 23:26 | じっと思う

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