ボーッと何かを・・・ 日々の考えの備忘録


by hiroi22

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教育再生会議の「報告」なんだが

 (前回の続き)前回述べた視点を勘案しつつ、今回の報告を読んだ。この報告は「概要」と「本文」からなる。これらは、教育再生会議 第1次報告についてで見ることが出来る。「概要」は単なるスローガンのオンパレードで、やたら精神論っぽい表現が目立ち、具体性に乏しい。「教育再生会議」の議論のムードは感じられるが、あまり詳細に検討するものでもなさそうなので、本文を見てみる。この報告での目玉は、新聞などで報じられているように、「ゆとり教育」の見直し、いじめる子供に対する出席停止などの罰則、教員免許の更新制度の導入などなどであろう。そして、この報告を支配する観念は「罰則、競争、評価」である。そして、こういったものの主な対象は、学校、教師、児童生徒である。
 わたしは、まずこの「罰則、競争、評価」というものは教育を論じる時にふさわしいものとは思わない。また、対象を学校、教師、児童生徒を主として論じていることも一面的だと思う。例えば、いじめている子供は出席停止にすればよいとでも言わんばかりの議論はとても乱暴である。この報告書でいう「競争」とは単なる進学競争に堕する可能性が極めて高い。「評価」と簡単にいうが、教育を評価することが果たして可能なのか?それについてはまったく考えていないように見える。
 もう一つの疑念は、仮にこの報告書に書いてあることを認めたとしても、実際に実現可能や実効性が疑わしい提案がいくつもある。例えば、あるところで
学校は、夏休みや放課後を活用して、教員経験者、学生ボランティア、地域の協力も得て、補習を実施するなど学力向上に取り組む。
と言いつつ、そのすぐ下には
学校は、体験活動、文化・芸術、スポーツ、ものづくり、地域に根ざしたふるさと学習など、子供の多様な能力・適性、価値観、興味・関心、進路等に応える。
とある。やれやれ、放課後や夏休みに補習をやらされて、更に体験活動、文化・芸術、スポーツ、ものづくり、地域に根ざしたふるさと学習まで要求されるのか!?生徒も先生も大変だ。高校生になると必修のボランティア活動(なんと矛盾に満ちた表現)が待っている。(-_-)そして真面目な先生は過労死の危険があるね。
もちろん、この報告書を書いた委員の先生方はご自分でやってきたことなんでしょうね!
 この種のことは取り上げればきりがない。突っ込みどころ満載の報告書。つまりは、教育の現場経験のない先生方が書き上げた作文と断じたい。
 ちなみに委員の方は次のお歴々である。

浅利慶太劇団四季代表・演出家
○池田守男株式会社資生堂相談役
海老名香葉子エッセイスト
小野元之独立行政法人日本学術振興会理事長
陰山英男立命館大学大学教育開発・支援センター教授、
立命館小学校副校長
葛西敬之東海旅客鉄道株式会社代表取締役会長
門川大作京都市教育委員会教育長
川勝平太国際日本文化研究センター教授
小谷実可子スポーツコメンテーター
小宮山 宏東京大学総長
品川裕香教育ジャーナリスト
白石真澄東洋大学経済学部教授
張 富士夫トヨタ自動車株式会社会長
中嶋嶺雄国際教養大学理事長・学長
◎野依良治独立行政法人理化学研究所理事長
義家弘介横浜市教育委員会教育委員、東北福祉大学特任講師
渡邉美樹ワタミ株式会社代表取締役社長・CEO、
学校法人郁文館夢学園理事長

(注) ◎座長 ○座長代理
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by hiroi22 | 2007-01-30 00:39 | ずっと思う

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