「ほっ」と。キャンペーン


ボーッと何かを・・・ 日々の考えの備忘録


by hiroi22

プロフィールを見る
画像一覧

S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28

人の話は鵜呑みにしません(その1)

 先日、知人とあるとき税金の話になった。
「医者や自営業者は、サラリーマンに比べて所得の補足率や必要経費などで優遇されている。不公平だ。」
というのが私(=サラリーマン)の主張だ。実際に所得を不正申告している人がどれぐらいになるか実態はどうあれ、こんな差別が存在していることは私は断じて納得出来ない。こんなことを思い出したのは、こんな記事が目にとまったからだ。
年収150万円と3000万円で“税率”が同じ国
 なかなか刺激的なタイトルである。著者の森永卓郎氏は、まず
 日本の税制が低所得者を保護している例として、よく次のようなことがいわれる。

1.日本の課税最低限は諸外国に比べて高い
2.日本の税制は累進課税になっている
と述べたあと、
 だが、この二つとも、実は大きな誤りなのである。
と断定するのだ。現在の税金に対して不満を持っている私にはとても興味深い主張である。彼はこう言う:
 1の「日本の課税最低限は諸外国に比べて高い」という議論に対する反論は簡単だ。財務省のサイトにある「所得税・個人所得課税の負担額、実効税率、課税最低限に関する国際比較」というページを見ればいい。

 世帯構成別の国際比較がでているが、それを見れば一目瞭然だ。例えば、夫婦と子ども2人の4人家族の場合、所得税の課税最低額は、次のようになっている。

日本 325.0万円
イギリス 376.7万円
アメリカ 378.5万円
フランス 410.7万円
ドイツ 508.1万円

 つまり、ドイツでは年に508万円稼いでも所得税を払わなくていいが、日本では年に325万円を超える額を稼いでしまうと、所得税を払わなくてはならないということだ。
 ここでちょっと彼の言説に対して「アレアレ?」と思ってしまった。掲げられている数字に疑問を抱いたのではない。”財務省のサイトにある「所得税・個人所得課税の負担額、実効税率、課税最低限に関する国際比較」というページを見ればいい。”という文章が引っかかったのだ。
 確かにこの数字と彼の説明を読めば「日本は欧米に比べて低所得者層から税金をふんだくっている。けしからん!」となるが、データの出所は財務省のサイトである。「税金取りたい病」の財務省のホームページでこういう彼らにとって不利なデータを並べるだろうか、というのが疑問だった。
 で、該当のホームページを見てみた。そうすると、確かに彼の挙げているデータは存在する。しかし、その前にこれでもかというぐらいに年収別の税負担額の各国の比較グラフが並んでいるのだ。もちろん、日本は「低い」。
 はっきり言って、森永卓郎氏はこんな議論していてはダメである。「課税最低限が低い」と主張してみても、官僚から税負担額の低いデータを見せつけられて一言も反論出来ずに終わるだろう。データは向こうが持っているのだ。相手と同じ土俵の上に乗っては勝負にならない。
 私が思うに、一番の問題は、冒頭に述べたように、所得の補足率の問題だと考える。同じく消費税がごまかされていないかということも大問題だろう。要するに所得税にしろ消費税にしろ、まるでザルで水をすくうようなことをしているのではないかということだ。そういう状況で、増税をしようというのはまったく納得出来ないのである。
[PR]
by hiroi22 | 2006-11-20 23:04 | じっと思う

ブログパーツ

  • →:次の記事へ
  • ←:前の記事へ
  • Home:このページの先頭へ
  • End:最後の記事へ

最新のトラックバック

「オバマファクター」米国..
from 米流時評
シティバンク危機脱出!連..
from 米流時評
経済氷河期に春一番? C..
from 米流時評
警告!北朝鮮が即時臨戦態..
from 米流時評
作家フォーサイス 次の小..
from 米流時評
「事実は小説よりも奇なり..
from 米流時評
オバマのマンモス再生予算..
from 米流時評
ウォール街の真冬はいつま..
from 米流時評
ウォール街ブリザード!ダ..
from 米流時評
自由への厚い扉/エジプト..
from 米流時評

リンク

タグ

(119)
(60)
(49)
(45)
(45)
(39)
(32)
(26)
(26)
(24)
(16)
(15)
(14)
(12)
(10)
(9)
(8)
(8)
(5)
(2)

ライフログ


青の時代


オシムの言葉―フィールドの向こうに人生が見える


風味絶佳


Antonio Carlos Jobim's Finest Hour


セゴビアの芸術

カテゴリ

全体
じっと思う
ずっと思う
Macintosh
iPhone

検索

以前の記事

2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
more...

人気ジャンル

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧