ボーッと何かを・・・ 日々の考えの備忘録


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朝日新聞の社説に100%賛同する

 ようやく海外から帰ってきた。ちょうどオシム・ジャパンのイエメン戦直前が出発日だったので、見ることが出来ず、予約録画して帰国後見ることになっていた。そのせいで、日本の情報は向こうでは努めて避けてきた。録画を見る前に試合結果が分かってしまうとつまらないからだ。帰国後も自宅で再生ボタンを押すまでは、試合結果を示唆しそうな情報には一切近づかない、見ない。例えば、電車内の週刊誌の中吊りも危ない。電車内ではじっと目を閉じるのみ。
 そうやって楽しんだサッカーの録画の話もあるが、今日は朝日新聞の社説「「歴史認識 政治家が語れぬとは」について。

 タイトルにあるように、この社説の意見にまったく賛成である。この社説では
 「中国人民は、毛沢東主席の教えに従って、ごく少数の軍国主義分子と広範な日本人民とを厳格に区別してきました」
という日中国交正常化当時の周恩来首相の言葉を引き、中国側の歴史認識を再確認している。その上で
 日本記者クラブでの公開討論会の席で、谷垣禎一財務相がこう述べた。「日中国交正常化をした時に、中国は戦争指導者と一般の日本国民を分けて国民に説明した経緯があった」
という谷垣財務大臣の認識と、
 これに対し、安倍晋三官房長官は「そんな文書は残っていない。国と国とが国交を正常化するのは、交わした文書がすべてなんだろうと思う」と反論した。
という安倍官房長官の姿勢を対比させている。

 安倍晋三氏には外交において友好という言葉は無いのだろう。皮相的な損得勘定しか無いと見える。

 社説はさらに続く。
 外交とは、水面には見えない交渉が下支えしている。国交正常化の際、中国側はこの理屈で、まだ反日感情の強く残る国民を納得させ、賠償を放棄した。日本はそれに乗って国交回復を実現させた。

 両国の共同文書には入らなかったが、そうした事情で困難な交渉がまとまったことは、広く知られている。

 それを今になって「文書がすべて」と片づけてしまうのは、中国側の苦心に冷や水をかけるものだ。あまりに一方的な議論ではないか。
もちろん、日中国交正常化によって、中国側にも得るものが大きかったろう。しかし、広く国民にある反日感情も大きく。それを今日蔓延しているような憎悪ではなく友好という言葉で抑えて、社説の冒頭にあるような言葉を述べた周恩来首相と皮相的な言葉でしか外交を語れぬ安倍晋三氏では、政治家としての力量はもちろんのこと、人格・教養・人物の大きさでもまったく比べ物にならないほどの差を感じる。
 安倍氏の発想の根っこにあるのは、あの戦争を侵略戦争と言いたくないという歴史観だろう。
社説のこの見方は悲しいかな本当だろう。歴史認識に対しても、「歴史認識は歴史家にまかせる」と論争を避けている安倍氏に対して、
 これはいかにも奇妙な論理だ。私たちは、邪馬台国がどこにあったかという遠い過去を論じているわけではない。今でも多くの人が記憶している20世紀の戦争の評価を問うているのだ。

 確かに、細かい事実の確定は歴史家に任せるべきだろう。しかし、それを全体として評価し、どこが間違ったかを反省し、教訓を現代に生かすのは国民を導く政治家としての責任ではないのか。侵略の被害を受けた国と新たな関係を築くための最も大事な土台でもある。
と鋭く批判し、最後に
 20世紀最大の戦争について歴史観を語れぬ首相が世界に通用するはずがない。
と結んでいる。まったくその通りであると思う。
 もし、日本の国民が賢明で、その政治と政治家が健全ならば安倍氏は早々に退陣しなければならないはずである。
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by hiroi22 | 2006-09-14 23:34 | じっと思う

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