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ボーッと何かを・・・ 日々の考えの備忘録


by hiroi22

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日本流儀によるジーコ・ジャパンの否定

 連日スポーツニュースでは、オシムジャパンの練習ぶりが熱心に、かつ驚きと少しばかりの賞賛の念を持って報道されている。
これがオシム流!“地獄”の90分練習
厳しい実戦練習を実施 サッカー日本代表
 今回招集された日本代表のメンバー、練習方法などあらゆることすべてがジーコ・ジャパンとはまったく違う。オシム監督を招聘するにあたり、川淵会長は「ジーコのサッカーを継承する」ということを選考理由の一つにあげていたが、ふたを開けてみれば、現在のオシムジャパンは「ジーコ・ジャパン」の明確かつ完全な否定である。かつてこのブログで、「W杯の敗戦の分析・反省をきちんとすべきだ」と述べたが、日本サッカー界は公式にそのようなことをするのではなく、「反ジーコ・ジャパン」のオシムジャパンの現状を追認することによって、その代用を行なっているようである。
 確かに今回のW杯敗戦の原因を分析・検証することは容易ではないし、実際に行えば、監督の采配はもちろんのこと、練習方法や選手個人にも批判の矛先が向けられるのは避けられないだろう。一言で言って「波風の立つ」ことである。そういうことを嫌う気持ちはあるだろうし、誰がどういう責任で行なうかということも問題かも知れない。またJリーグの最大の功労者の一人であるジーコを批判することは礼を失する、という気持ちもあるだろう。
 それに比べると、オシムジャパンをポジティブに持ち上げることによって、ジーコ・ジャパンを間接的に否定する今のやり方の方がおとなしい。いかにも日本的なやり方だ。しかし、このやり方では物事の流れはスムーズに運ぶかも知れないが、失敗から学ぶべきものが取り残される恐れがある。したがって、将来、代が変わればまた同じ過ちを繰り返す可能性が高くなる。
 こういったことを認識しているのか、練習やコーチ会議などでの日本のコーチ陣に対するオシム監督の接し方を見ていると、彼自身が今回の敗戦の分析を彼らに強く示唆しているように思える。いくら知将といえども、かつての日本代表を外から眺めた立場での個人による分析であるから、自ずと限界はあるかも知れない。ともあれ、オシム監督から次期日本代表候補に指名された格好と言ってよい反町、大熊両コーチがこれをどう咀嚼して生かしてくれるか。まだまだ先の話であるけど。
by hiroi22 | 2006-08-15 17:17 | じっと思う

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