ボーッと何かを・・・ 日々の考えの備忘録
by hiroi22
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まぼろしの翼とともに
BSで西岡たかし+五つの赤い風船のライブを見た.西岡たかしはすっかり年をとっていたけど,その声は相変わらず僕の好きな昔の思いつめたような声のままだった.
中年ぐらいになると体に染み付いた好きな曲というのが誰でもあるのだろうが,僕の場合は高石友也の「思い出の赤いヤッケ」と五つの赤い風船の「まぼろしの翼とともに」だ.「思い出の赤いヤッケ」は
今日のライブ番組を見る前に−心の片隅でほんの少しは期待していたけど−結局「まぼろしの翼とともに」は演奏しないのではないかと思っていた.NHKで反戦歌っぽいものを好んで流すとも思えなかったし,ライブの少しウキウキした雰囲気には曲の内容がふさわしくないかも知れないと感じたからだ.もう一つ,同じ番組で前回登場した高石友也は僕の好きな「思い出の赤いヤッケ」を歌わなかったこともそう思った理由である.
ところが番組が終わり近くになって,五つの赤い風船が「まぼろしの翼とともに」を歌い始めた.実はこの歌は僕はレコードでしか聞いたことがなかった.だから,西岡たかしが実際に歌うのを見るのは初めてだったし,この歌を予想外に聴けたという嬉しさと相まって感動してしまった.懐かしい気持ちで,この歌を低く口ずさんだ(西岡たかしのキーは高い)のは言うまでもない.
歌いながら,京都の比叡山山麓に下宿していた学生時代,下宿のおばさんの文句も無視して下手なギター片手に友人と夜を明かしていた頃,この歌をよく歌ったことを思い出した.少しセンチメンタルな歌い出しとメロディーだが,戦争の悲惨さを胸にしみ込ませる内容に,僕はとても感銘を受けたのだ.受験勉強も終わり,大学で逍遙している心に響いたのだろう.
その頃一緒に夜を明かした友人は,もうずっと前に早死にしてしまった.葬儀のとき久々に見た彼は変わり果てた姿になっていたが,そのとき初めてお会いした妹さんが僕のことを知っていて,よく来てくれたと喜んでくれたのは少し慰みだった.あの頃の思い出を語り合える相手がいないのは寂しい.その寂しさが,この歌を僕の体にしみ込ませているのかも知れない.そういえば,この歌を初めて聴いたLPは彼から借りたものだった.
中年ぐらいになると体に染み付いた好きな曲というのが誰でもあるのだろうが,僕の場合は高石友也の「思い出の赤いヤッケ」と五つの赤い風船の「まぼろしの翼とともに」だ.「思い出の赤いヤッケ」は
いつの日にか 君に会えるとで始まり,「まぼろしの翼とともに」は
きっと きっと 信じてた
けどもう やめたやめた
今でも僕は 思い出すのさで始まる.歌い出しは両方とも回想調で似ているのだが,曲の内容はまったく違う.どちらもとても美しいメロディーだが,「思い出の....」は切ないラブソングで,「まぼろしの...」は悲しい反戦歌だ.ちょっと相反するような内容の二つの歌は,ずっと僕のどこかで時に唱和していた気がする.
あの頃のこと あの日の人
今日のライブ番組を見る前に−心の片隅でほんの少しは期待していたけど−結局「まぼろしの翼とともに」は演奏しないのではないかと思っていた.NHKで反戦歌っぽいものを好んで流すとも思えなかったし,ライブの少しウキウキした雰囲気には曲の内容がふさわしくないかも知れないと感じたからだ.もう一つ,同じ番組で前回登場した高石友也は僕の好きな「思い出の赤いヤッケ」を歌わなかったこともそう思った理由である.
ところが番組が終わり近くになって,五つの赤い風船が「まぼろしの翼とともに」を歌い始めた.実はこの歌は僕はレコードでしか聞いたことがなかった.だから,西岡たかしが実際に歌うのを見るのは初めてだったし,この歌を予想外に聴けたという嬉しさと相まって感動してしまった.懐かしい気持ちで,この歌を低く口ずさんだ(西岡たかしのキーは高い)のは言うまでもない.
歌いながら,京都の比叡山山麓に下宿していた学生時代,下宿のおばさんの文句も無視して下手なギター片手に友人と夜を明かしていた頃,この歌をよく歌ったことを思い出した.少しセンチメンタルな歌い出しとメロディーだが,戦争の悲惨さを胸にしみ込ませる内容に,僕はとても感銘を受けたのだ.受験勉強も終わり,大学で逍遙している心に響いたのだろう.
その頃一緒に夜を明かした友人は,もうずっと前に早死にしてしまった.葬儀のとき久々に見た彼は変わり果てた姿になっていたが,そのとき初めてお会いした妹さんが僕のことを知っていて,よく来てくれたと喜んでくれたのは少し慰みだった.あの頃の思い出を語り合える相手がいないのは寂しい.その寂しさが,この歌を僕の体にしみ込ませているのかも知れない.そういえば,この歌を初めて聴いたLPは彼から借りたものだった.
by hiroi22
| 2006-07-08 01:17
| ずっと思う
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