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ボーッと何かを・・・ 日々の考えの備忘録


by hiroi22

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怒り:はっきり言います。下品な記事です。

 先週の土曜日の朝日新聞の夕刊、トップに飛び込んできたのがこの記事。
外務省貯蔵の賓客用ワイン8千本 仏産偏愛 ボルドー中心、全体の9割
 この記事は1面の半分以上を割いて掲載されている。しかも、野嶋剛という記者による署名記事である。相当力の入った記事を予感させたが、読んでみて唖然、ボーゼン。この見出し以上の中身が無いのである。記事は言う; 
 目を引くのはフランス産への集中ぶりだ。その中でも、ワインの最高峰と言われるボルドーへの傾倒が際立つ。

 例えば97年度はラフィット・ロートシルトやムートン・ロートシルト、マルゴーなど5大シャトー(生産者)だけで計650万円分を買い集めた。
はあ、そうですか。
 なぜ、フランス、そしてボルドーなのか。
と、問いかけるも
 「赤白問わず一定の数量、水準を確保し、長期的な保存にも適して安定した在庫の確保に効率的という要請を満たすうえで、おのずと仏ワインが多くなっている。名前の通ったものを出すことで歓迎を示す意味がある」。これが外務省の説明だ。
とあるので、この外務省と同じような見解を持つワイン好きな友人を持つ身としては納得したのだが、この野嶋剛記者はそうではないのかしらん、と読んでみると、
 ■「指示しない」

 98年ごろ、当時の柳井俊二事務次官は、省内のワイン通を集めてワイン選定のための「ワイン委員会」をつくっていた。だが、現在、外務省は「ワインを選ぶのは飯倉公館が食事を外注する一流ホテルのソムリエ。特に仏産をという指示はしていない」。
という説明を続けるのみ。
 オイオイ、「(産地じゃなくて)品質本意で選んだ」と言っているのだから「指示しない」という返事が返ってくるのは当たり前だろう?何これ?外務省またはフランスワインの宣伝記事?それとも役に立たないワインうんちく記事かい?
 8000本という数に対しても、
 貯蔵本数については、05年11月、鈴木宗男衆院議員の質問主意書への政府答弁書で、約8000本が貯蔵されていることが明らかになり、「買いすぎ」かどうかが話題になった。これに対し、外務省は「単純比較はできないが、仏のエリゼ宮(大統領府)のワイン貯蔵数は3万本あるとされ、決して無駄に多いわけではない」とコメントする。
と外務省の説明を載せるだけ、批判もコメントも無い。
 ネット配信では掲載されていないが(ひょっとして本人から拒否されたか?)、夕刊の記事では、ソムリエの田崎真也氏の「幅広い価格帯からいいワインを的確に買い集めている印象だ。」というコメントを載せている。つまらない、外務省の提灯持ち記事かなと思えば、最後に
 高級ワインの一方で、廉価ワインも買っていた。98年度には1060円でスペイン産の「マルケス・デ・グリニョン」を480本。「お買い得ワイン」なのかもしれないが、本当に「賓客」用なのか。疑問がつきまとう。
 この終わり方は、私に言わせれば最低である。何が言いたいのか?「賓客」用じゃなくて「身内」用とでも言いたいのか?もちろんそうなら追及すべきだろう。
 この記者はそんな腹はあるまい。また、そんな情報も持ち合わせていないのだろう。ただ、単なる下司の勘ぐりをそれらしく書いたに過ぎないと断定する。要するに自分の確たる見識も無いまま記事を書いた、それもまったくまとまりのない記事を、としか言いようが無い。
 しかし、こんな記事を一面に持ってくる朝日新聞の編集委員も編集委員である。どうかしてる。
by hiroi22 | 2006-01-16 22:30 | じっと思う

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