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ボーッと何かを・・・ 日々の考えの備忘録


by hiroi22

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アメリカだってマトモなこともある

 ここ数日気にしていたニュースがあった。新聞の国際欄の片隅に載っていたのだが、
米共和党の歳出削減案、議会休会を前に暗礁(2005年12月16日)
という記事。注目したのは、
 しかし、上院と下院の間では、アラスカ自然保護区(ANWR)での油田開発など、多くの問題で対立がある。
どういうことかというと、
 共和党のスティーブンズ議員(アラスカ州)は、ANWRの石油開発解禁条項を無関係の軍事予算に盛り込むことを提案。
というのが引っかかったのだ。軍事予算に石油開発解禁条項を持ち込むというのはどう考えてもおかしい。はじめは、またブッシュ大統領がアホなことを画策していると思っていたのだが、調べてみると今回の主役は記事にあるスティーブンズ上院議員のようである。このスティーブンズ議員というのは、共和党の82歳の上院議員で”アラスカ族議員”のドンのような人らしい。そのドンが、やや強引に利権がらみ(だと思う)の提案をしたようなのだ。ずいぶん乱暴な話だと思った。
 この奇妙な提案には当然民主党(もちろんアメリカの!)から反発があったし、自然保護団体からも反対の声が上がったようである。そして、最新のニュースによれば;
米民主党、上院でアラスカ州石油開発条項を阻止
 [ワシントン 21日 ロイター] 米民主党は21日の上院本会議で、アラスカ州自然保護地域(ANWR)の石油開発解禁条項を軍事予算に盛り込む共和党の動きを阻止した。
 ANWRの原油埋蔵量は100億バレルに達する可能性があるが、民主党や一部の共和党穏健派は自然保護を理由に石油開発に反対。共和党は、安定した原油生産のために開発が必要、と主張している。
 
 ブッシュ大統領自身、石油利権に関してはうさんくさいし、就任早々京都議定書を破棄したように、環境問題に関して積極的とはいえない人だ。実際、彼はアラスカの資源はアメリカが他国の資源に頼らないために必要だと考えている。こんな大統領に率いられている共和党でも、おかしいことはおかしいと思って行動する議員もいるのだ。日経の記事、米上院、アラスカ自然保護区の油田開発解禁に「待った」によれば、じっさいには、
米上院は21日の本会議で、アラスカ自然保護区での油田・ガス田の開発解禁を盛り込んだ2006会計年度国防歳出法案について審議打ち切り動議を採決したが、打ち切りに必要な60票にとどかなかった。民主党議員と一部の共和党議員がアラスカ自然保護区での油田解禁に反対に回ったため。
「審議打ち切り動議が否決」されただけなので、まだまだ紆余曲折はあるかもしれないが、アメリカ議会を多少は見直した次第。もちろん、見直しの対座には日本の国会があるのだけれど....。
by hiroi22 | 2005-12-22 16:47 | じっと思う

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