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ボーッと何かを・・・ 日々の考えの備忘録


by hiroi22

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ほれてしまいます

今朝の通勤電車でのお話。
今日も雨である。おまけに人身事故による影響で、電車はいつもより混んでいる。濡れた傘を持っておしくらまんじゅう状態だった。駅に止まって、また人がどっと押し寄せてきた。その中に、ごっついおっさん(といっても30そこそこか)が、その太い腕に小さな女の子を抱えて乗車してきた。奥さんらしい女性も一緒だ。そのおっさんが私のそばにやってきた。ごっつい体なのでそばにくるだけで暑い。しかも汗臭い。
「これはたまらん。」
と遠くに逃げたのだが、そのおっさんと女の子も人に押されて私の後について来る。
電車が動き出した。私の背中には、おっさんの生暖かい腕がへばりつき、お尻には女の子のサンダル履きの足があり、それがときどきくねくねと動いている。車内はむっとした湿気を含んだ空気が淀んでいた。この状態が次の駅まであと10分続くのだ。
最悪である。
私の不快指数はどんどん上がっていった。車内の人も、すし詰め状態の不快さに皆一様にむずかしい顔をして黙って乗っている。私は
「どうしてこんなに混んでる時間に子供連れで乗ってくるのだ。もう少し遅らせて乗って来るべきだろう。今日は朝からツイてない。」
と独り心の中で毒づいていた。



するとそのとき、私の後から
「大変ですね。(その子も)ちょっと機嫌が悪いかな?うふふ」
という若い女性の声がした。その声のトーン、その穏やかな語り口が一瞬にして私の尖った気持ちを柔らかくさせた。周囲の空気も少し和んだようだ。
お互い、心ならずも不愉快な思いでいる中で、他人に対して、自然にこんなに心配りが出来るとは
なんて優しい人なんだ!
私からは見えない位置にたっている人だったので、顔を見ることはできなかったけれども、
きっと美しい人に違いない。
万が一そうでなかったとしても、
とてもかわいい人に違いない。
状況が状況なら、交際を申し込んだかもしれない。

だが、彼女は職場でも好かれていて、きっとライバルは多いに違いない。それに、電車の中でいきなり声をかけるような人間をご家族はどう思ってくれるのだろうか?
・・・・・・・・
お〜っと、ここまで想像を逞しゅうせんでも良いのだった。
(^_^)
by hiroi22 | 2005-07-04 22:52 | じっと思う

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